三浦選手といえば、誰もが覚えているのが1998年、出場を熱望していたフランスワールドカップ大会の直前にメンバーから漏れ、涙の帰国を余儀なくされたことでしょう。帰国会見で三浦選手は「日本代表としての誇り、魂みたいなものは向こうに置いてきた」とコメント、大きな感動を与えました。また、この時、一緒に落選した北澤豪選手に対して「俺たちがやってきたことは間違いない。大事なのはこの後だ」とだけ話し、ネガティブなことは一切いわなかったそうです。どんな逆境にあってもつねに前向きなこうした姿勢が三浦選手の長いプロ選手人生を支えてきたのかもしれません。
今回の「AERA STYLE MAGAZINE」の中でも、三浦選手はインタビューに答えて、
「サッカー選手でいちばん大事なのは、サッカーの試合に出て活躍したいという、この気持ちです。僕はベテランとか最年長とかいわれても、活躍するためにサッカーをやっているんで、別に若い選手に僕の背中を見せるためにやっているわけではないんです。たとえ高校を出たばかりの人が入ってきても、後輩とは思わない。もちろん上から目線もないし、単なるサッカーの仲間であり、ライバルとしか思っていない。 20歳下だからって別に僕から強制するものなんてひとつもないんです。とにかく今日が大事で、昨日は過ぎたこと。キャリアなんて関係ない。僕自身は自分が経験してきたことが大切なだけで。今日、いま、自分の力を見せるのが大切なことで、昨日は関係ないんです」
と語っています。
三浦選手の活躍には今後も大いに期待したいところです。