今から始めて夏には「友産友消」パーティ! ベランダ菜園のススメ
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今から始めて夏には「友産友消」パーティ! ベランダ菜園のススメ

Plants so far/Some rights reserved by Debs (ò‿ó)♪ 引用元:http://www.flickr.com/photos/littledebbie11/4614316741/

使用農薬や原発事故の影響、遺伝子組み換え食品の問題。食にまつわる不安を抱えている人に、おススメしたいことがあります。それは、ベランダ菜園。野菜を自分で育てれば、種も土も、植物に与える水や肥料も自分で決められます。そして、収穫を楽しみにしながら、毎日成長する姿を観察できるのです。

実は、ベランダでも十分に収穫することができる野菜はいろいろあります。栽培が比較的簡単なものなら小松菜、ちんげん菜、ラディッシュ、バジル、サラダ菜、白長二十日大根など。もう少し手をかけられるなら茄子、スイカ、ニンジン……と、日頃食べているような野菜も育てらることができるのです。

今回は、今から育て始めて夏までに収穫ができる簡単なものを3つ紹介します。

Sweet basil/Some rights reserved by Sandip Bhattacharya 引用元:http://www.flickr.com/photos/sandipb/8082151707/

今から育て始めて夏までに収穫ができるおススメの野菜

1.スイートバジル

スイートバジルは一度植えたら収穫時期が長く続き、また発芽が3,4日と早いのでおススメです。パスタや魚料理、肉料理とも相性がよく、風味付けにぴったりです。

バジルは収穫直後が一番香り高いので、お料理をする際にその都度収穫すれば、買ってきたバジルを使うよりもお料理がおいしく作れるはず! たくさん収穫できたら乾燥させたりバジルペーストにしたりすれば、長く保管をすることもできます。

<育て方>

種をまく時期:4月〜7月

育て方:鉢等に種をばらまきます。2週間くらいで芽が出るので、適宜間引きします。10cmくらいまで育ったら、50cm間隔で植え替えます。

注意:乾燥に弱く、生育が旺盛なので、水と肥料はたっぷり与えます。陽当たりが悪いと、生育も悪く味が悪くなります。

rocket power !/Some rights reserved by VicWJ 引用元:http://www.flickr.com/photos/vicwj/2617833519/

2.ルッコラ

ルッコラはゴマのような香りとスパイシーな味が癖になるハーブです。生のままサラダに入れてもパスタや鍋料理に入れてもおいしく食べられるので、育てるといろいろと楽しめます。

また育て方も、発芽率がよく、一度発芽すれば「水やりは土が乾燥したらでOK」と手軽なのもおススメポイント。新しい葉がどんどん出てくるので、下の方の葉から摘み取っていけば、長い間楽しめます。

<育て方>

種をまく時期:4月〜7月

育て方:鉢等に種をばらまきしたら、土を3ミリほどかぶせます。数日で芽が出るので、葉が重なっているところを適宜間引きします。本葉が4、5枚になった頃、15〜20cm間隔で植え替えます。

注意: なるべく日に当てることが大切です。

 

Radishes!/Some rights reserved by Jeremy Bronson 引用元:http://www.flickr.com/photos/jbrons/4629515868/

3.ラディッシュ

サラダとして生で食べても、酢漬けにしてもおいしいラディッシュ。赤と白のコントラストがきれいな野菜です。別名をハツカダイコンというように、短期間で収穫できるのもうれしいところ。

栽培は簡単なのですが、暑くなってしまうと発芽がしにくいので、うまく育たない場合は9月〜10月から再挑戦するのがおススメ。

<育て方>

種をまく時期:4月〜6月、9月〜10月

育て方:鉢等に種をばらまきしたら、種が隠れる程度に土をかぶせます。数日で芽が出るので、葉が重なっているところを適宜間引きします。地面から見える根の丸い部分が3cmほどになったら収穫時期です。

注意: なるべく日に当てることが大切です。大きくなりすぎるとおいしくなくなるので、注意が必要です。

収穫したら「友産友消」パーティを!

自分で育てた野菜が収穫できたら、友達を呼んで「友産友消」パーティをしてみてはいかが?

「友産友消」は地産地消をもじって、特定非営利活動法人オックスファムジャパンが提唱している消費の形。「友産友消」とは、「友達」が作ったものを「友達」として食べることの提案です。作った人の顔が見える食べ物を、食事に取り入れようというのがその趣旨です。

「友達」が一生懸命作ったものなら無駄にしたくないと自然に思えるし、「友達」が食べるなら丁寧に、安全に、美味しいものを作ろうと思うもの。大切なのは、実際に「友達」がどうかではなく、作り手の思いや作る過程がわかるものを選ぶことだとオックスファムは主張します。自分で育てるベランダ菜園も、おじいちゃんが作ったお米も、フェアトレードのチョコレートも、全てが素敵な友産友消なのです。

誰が作ったかがわかる食品を食べること。食品の裏側にある背景を意識して食べたり、食品を選んだりすること。こういった食べ方を少しずつ始めれば、世界の食料システムはちょっと変わっていくかもしれません。

ジャパンタイムズのコラムニストJess Mantell(以下ジェス)、イノベーション研究者のChris Berthelsen(以下クリス)、 デザイン人類学の研究者のJared Braiterman(以下ジャレド)の東京在住外国人3人が運営する「東京ローカルフルーツ」は、「東京は、緑にあふれて地域コミュニティの力が強い都市になる可能性を秘めている」と主張します。

そして、「自分で収穫したものを、隣の人や近所の友達とシェアをすれば、地域でのコミュニケーションが今よりももっと円滑になります。その結果、コミュニティが今よりももっと強いものになれば、東京は災害時にも強い、しっかりとしたコミュニティのある都市になっていくのです。」と収穫したもののシェアを勧めています。

楽しみながら安全でおいしい野菜を育て、その野菜を使って「友産友消」や地域コミュニケーションを行えば、世界はもっとよくなっていく。そんな、「私によくて、世界にイイ」といえるベランダ菜園を、皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?

 

取材協力=(株)エイプリルフラワーショップだんだん畑特定非営利活動法人オックスファムジャパン 東京ローカルフルーツ

 

FelixSayaka

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