ピコ太郎さんも起用された「SDGs」サスティナブルプロジェクト 【東京サスティナブル会議2017】レポート(前編)
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
ピコ太郎さんも起用された「SDGs」サスティナブルプロジェクト

外務省 動画チャンネル「MOFA.ch」 YouTubeより抜粋

2017年8月に都内で行われた【第3回 東京サスティナブル会議】。それに先駆けて、ピコ太郎さんが国連本部で「SDGs版PPAP」を披露したというニュースがありました。世界中で大人気のあのリズムに乗って、日本のサスティナブルな取り組みをPR。今回の会議では、企業や国連大学における「ESG」「SDGs」の取り組みが紹介されました。

国際連合大学 上級副学長、国際連合 事務次長補 沖大幹氏

国連本部でPPAPのリズムに乗せて「SDGs」
日本の取り組みを印象的にPR

「SDGs」とは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことで、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」とともに、企業が今後の成長戦略を考えるうえで欠かせないキーワードになっています。地球温暖化や水資源枯渇など環境問題への対策に加え、貧困や飢餓の撲滅といった対策も、企業にとってはビジネスチャンスになるからです。また、ESGやSDGsの考え方を取り入れる企業は、投資家や顧客の評価を高めます。これまで世界で後れをとってきた日本ですが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が今年からESGの新インデックス運用を開始するなど、ESG投資が加速し始めています。

また、外務省の協力要請で、国連本部(ニューヨーク)にてお披露目されたピコ太郎さんによる「新PPAP・SDGsバージョン」のパフォーマンスや、岸田外相が世界の子供たちに1100億円の支援を表明したニュースは記憶に新しい出来事です。

2030年までに実現を目指す
貧困・飢餓・健康・教育など17の目標

2015年の国連総会にて全会一致で採択された「SDGs」。これには17分野における目標が設定されています。

①貧困②飢餓③健康④教育⑤ジェンダー⑥水と衛生⑦エネルギー⑧経済と雇用⑨産業とインフラと技術革新⑩公平⑪都市⑫消費⑬気候⑭海洋資源⑮陸域生態系⑯平和と正義⑰グローバルパートナーシップ

この17の目標を実現させるために日本政府の動きも活発になっていて、地方での取り組みの拡大や民間企業との連帯強化、国際社会との協調など、SDGs実施推進の体制と手段の話し合いが進められています。

日本に本部がある唯一の国連機関「国連大学」講演
『企業にとってのSDGs活用法』

登壇者:国際連合大学 上級副学長、国際連合 事務次長補 沖大幹氏

現在、国連組織におけるシンクタンクとして、また世界各国の大学や研究機関との橋渡し役として存在感を発揮しているのが「国連大学」です。SDGs達成に向けて、日本の得意分野におけるリーダーシップ発揮の支援も行っています。

講演内容には、SDGsへの取り組みは、企業にとってはさらなる成長の機会であるという話がありました。この潮流自体が需要を産み、新たなモノやサービスを産むアイデアのヒントになっていき、やがて化学技術革新がおこり、社会の変革につながっていく。もちろん全てがうまく行くわけではなく、全ての目標に取り組む強制力もありませんが、こうした取り組みで達成された健全な環境と社会が、活発な経済活動を支持してくれます。「経済成長は環境を保全可能とする」というデータも興味深く、日本では昭和30~40年代に汚染されていた都内の河川が、経済成長とともに清流を取り戻した例も紹介されました。世界規模で見てみると、極度の貧困人口や幼児発達障害、妊産婦死亡率などが順調に減少。逆に増加しているのは、幼児の肥満、GDP増加率、R&Dへの投資などです。

人類の幸福という壮大な目標を具体化したのが、上記の17分野であり、その基本的な柱は「持続可能な経済発展」「健全な自然環境」「平和で公平で包括的な社会」であること。2030年までの達成に向けて、民間セクターの参加が鍵となります。

国際連合大学 上級副学長、国際連合 事務次長補 沖大幹氏

主催者講演では日経BP環境経営フォーラム 田中太郎が登壇
『メディアから見たESG投資とSDGs』

登壇者:日経BP環境経営フォーラム 田中太郎氏

環境の専門ビジネス誌として、とくに、経営者、環境・CSR担当者、マーケティング担当者に注目されてる日経エコロジー。書籍やメールマガジンなどで配信される最新情報は、ビジネスの競争力アップにも欠かせないものになっています。また、日経BP社より出版された「投資家と企業のためのESG読本」は、ESG投資の過去、現在、そしてこれからを分析し、ESGを体系的に解説した初の書籍として注目されました。

日経BP社 環境経営フォーラム 田中太郎氏

さらに、日経BP社が事務局をつとめる日経BP環境経営フォーラムには、日本の名だたるグローバル企業が参加。経済活動を通じて豊かな地球を次世代に残す活動を支えています。これからはSDGsが世界の共通言語となり、企業も情報開示をすることにより、その価値を突き詰められる時代に。また、有望市場の創出には地域の活性化が不可欠です。今回の会議では、衆議院議員の石破茂氏による地方創生に関する講演もありました。

レポート後編に続く

【後編】「SDGs」を共通言語に、地方と企業にできること

記者 小田 亮子

神奈川県出身。求人広告、結婚情報誌などの制作ディレクターを経てフリーランスに。現在おもにブライダル関連のレポートを「ゼクシィ」「ゼクシィPremier」にてディレクション。「ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~ 」ほか、エステティック、化粧品、ジュエリーなどの記事をライティング。三人姉妹の真ん中に育ち、女子高・女子大卒。趣味は愛猫(雌)との女子会。

ーーBackstage from “ethica”ーー

「環境」と「経済」というワードは相反するもののように感じられますが、実際は深く結びつき、同時に考えるべきことです。これから急激な人口減少に向かう日本が、経済力を維持しながら世界の環境問題に関して積極的に発言できる存在になれるのか、知恵と行動力が試されます。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

小田 亮子

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組のシーズン2がスタート!
独自記事 【 2022/11/7 】 Work & Study
持続可能な開発目標(SDGs)が国連サミットで採択された2015年から7年。サステナブルやSDGsといった価値観は耳に馴染んできたものの、まだまだ知らないことがたくさんありそうな奥の深い世界です。エシカでは、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演するSDGsやエシカルに...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
【あむんが行く!第1話】 TBSのSDGsプロジェクト!「ミツバチ教室」で蜜ろうキャンドルづくりを体験
独自記事 【 2022/3/7 】 Work & Study
ethica編集部員の娘(5歳)が、様々なエシカルな体験を繰り広げていく、新企画「あむんが行く!」 “あむん”という名前の由来は、紀元前1000年頃より、二千年の長きにわたって栄えたマヤ文明のマヤ語からきています。意味は“森の神”。自然と親和性のある名前を持つあむんが、今後様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。娘の...
“自分にも環境にもやさしい”インナーウェア「WACOAL ナチュレクチュール」
INFORMATION 【 2022/2/21 】 Fashion
肌に直接身につけるインナーウェアは着心地が大事。加えて、環境に寄り添ったアイテムであれば、なおさら手に取りたくなります。「Wacoal ナチュレクチュール」は“自分にも環境にもやさしい”を目指したインナーウェアラインです。肌ざわりの良さに加えて、環境や社会に配慮した製品へのこだわりが光ります。今回はそんなアイテムの魅力...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

【センシュアリティケアと女性のからだ】植物療法士・南上夕佳さんをインタビュー
「SDGs」を共通言語に、地方と企業にできること 【東京サスティナブル会議2017】レポート(後編)

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます