レゴ®ブロックを組合せながら世界を考える。ヤフーの【LODGE】にてSDGs×レゴ®ワークショップが開催されました
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レゴ®ブロックを組合せながら世界を考える。ヤフーの【LODGE】にてSDGs×レゴ®ワークショップが開催されました

裕福な人が車に乗って快適に移動している風景と、そこから取り残された子供をレゴブロックで表現

徐々に浸透し始めているSDGs(エスディージーズ)という言葉。これは、2015年9月に国連の「持続可能な開発サミット」で採択された目標(Sustainable Development Goals)のことで、今後の企業活動や教育分野において重要なトピックスになっています。

ethica編集部が取材に訪れたのはヤフーの【LODGEにて開催された、SDGsの世界観をカードゲームとレゴ®によって楽しみながら学び、気付きを深め、対策方法を考えるというプログラム。SDGsの実現に向けて、白熱したゲーム展開になりました。その様子を振り返っていきます。

仕事や学校帰りに集えるよう夜の開催でしたが、みなさん時間を忘れて終始盛り上がっていました。

まず、Yahoo! JAPANのCSRとは?

まず紹介したいのが、開催場所を提供したヤフー(株)のCSRへの取り組みです。「課題解決エンジン」をミッションとして掲げる、ヤフーが実現したい世界を表すビジョンが「UPDATE JAPAN」。①情報技術社会の発展 ②災害・社会課題への支援 ③ダイバーシティの推進 ④持続可能な社会への挑戦、この4つのUPDATEを中心に、社会的役割を果たすことを目指しています。とくにヤフーが持つビッグデータは、社会課題の解決に大いに役立つことは想像に難くありません。

オフィスの堅苦しさは一切ない【LODGE】。誰とでもフラットなコミュニケーションがとれそうです。

注目スペース【LODGE】でも感じるSDGs

そして今回、エシカが注目したのは、ダイバーシティの推進を体現するような空間【LODGE(ロッジ)】。2016年のオフィス移転にあわせてフリーアドレス制を取り入れたヤフーですが、ここLODGEは従業員だけでなく、社外の人間も利用できるというオープンコラボレーションスペース。多様な人々のコミュニケーションを活性化させることを目的とした情報の交差点になっています。そして、SDGsが掲げる17の目標の一つ(ゴール8)「働きがいも経済成長も」という項目に関連し、より良い新しい働き方へ挑戦している場所でもあります。

【LODGE】大テーブルから個別ブースまでワークスペースは様々。カフェやレストランも併設されています。LODGEは現在無料で利用可能。

仕事もリフレッシュもできる【LODGE】。ハンモックなどもあり、ここで休憩したりアイデアを練ったりもできます。

老若男女がレゴ®ブロックで自己表現

今回のSDGsを学ぶゲームはチームに分かれて行うのですが、まずはチームメンバーに自己紹介をすることからスタート。これも練習を兼ねてレゴ®を使って行います。テーマは「私は○○な人間です」。これを伝えるためにパーツを選んでいくのですが、言葉だけではなくモノを使って表現するので、それぞれの好みや考え方まで伝えやすく、質問や会話のきっかけにもなっていました。たとえば、「私は色々な人の意見を聞いて視野を広げたいと思っています。だから、頭のパーツを選びました」「今、ピンク色が好きなんです。無意識にピンクの花型ブロックを手に取りました」。こんな具合に楽しく自己紹介できるのも、レゴ®の魅力です。

高校生、就活生、会社員、起業家と、様々な年代・立場の人がワークショップに参加。それぞれの意見を活発に交わしていました。

人や植物を模したパーツを多用する人や、四角いブロックだけを使う人など、様々な作品が生まれるとともに、様々な意見が飛び交いました。

今回のプログラムの進行役は、こども国連・事務局長の井澤友郭さん。エシカでも何度かご紹介しています。(http://www.ethica.jp/39458/)(http://www.ethica.jp/39310/)

2030年の世界がどうなっているか、カードゲームでシミュレーション

カードゲーム「SDGs2030」では、お金カード・時間カード・意思カードなどが配られて、チームごとに異なる「人生の目標」のゴールを目指します。この目標を達成するために、お金カードと時間カードを使ってプロジェクトを実施。会場にはホワイトボードが置かれ、ここにマグネットによる「世界の状況メーター」が表示されます。常に変動するマグネットは、世界状況であり社会の縮図です。ゲームが進むにつれて「時間カードがあれば、環境を良くします」「お金カードがあれば社会を良くします」など、次第に声を掛け合う場面も出始めました。最後は、目標を達成したチーム、しなかったチーム、それぞれの条件の違いなども話し合われました。

ゲームが進むにつれ、リーダー的な役割を果たす人も出現。そして積極的に声掛けする人も。これも世界や政治の縮図のように感じました。

レゴ®ブロックを使って、課題が解決できない理由や取り残される人の問題を考えます

最後は、カードゲームで疑似体験した世界の課題について、レゴ®を使って思考整理や表現を行います。

「ここでレゴ®を使う意味は、質問をしやすくするためです」と井澤さん。「今回のディスカッションのテーマは、なぜ世界から取り残される人がいるのか?です。たとえば、世界に“壁”があることが原因とポストイットなどに文字で書いた場合、その人がどんな“壁”をイメージしているのかは伝わりません。しかしレゴで作ると、高い壁なのか、密閉された壁なのか、向こうが見える壁なのかまで表現できます。そして作った作品を解説するだけでなく、その作品のパーツが何を意味しているのか、どんどん質問してみてください」。

1人1作品を5分で作って、グループ内で発表

車に乗ったブロック人形には金色の豪華なパーツを付けて、裕福層の人々を表現。

その車からこぼれ落ちたように置かれている人形は、貧困層など弱者のイメージ。

ある女性の作品を見ると、レゴで作った車にパーツを豪華に組み合わせた人形が乗っていました。でも、その車の後ろには小さな人形が落ちています。これは、裕福な人が車に乗って快適に移動している風景と、そこから取り残された子供を表現したそうです。作品制作者の解説が終わった後、この車が向かう先についてなど様々な質問が出て、意見が交わされました。このように、レゴ®だからこそできる表現やディスカッションがあり、さらに世界の課題を考えるための“気づき”の再構築にもつながっていました。

最初は各テーブルごと少人数でのディスカッションでしたが、後半はテーブルの垣根を越えて会場全体で会話が交差。課題解決の模索がこんなに白熱するのも、ゲーム×レゴ®の魅力です。

記者 小田 亮子

神奈川県出身。求人広告、結婚情報誌などの制作ディレクターを経てフリーランスに。現在おもにブライダル関連のレポートを「ゼクシィ」「ゼクシィPremier」にてディレクション。「ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~ 」ほか、エステティック、化粧品、ジュエリーなどの記事をライティング。三人姉妹の真ん中に育ち、女子高・女子大卒。趣味は愛猫(雌)との女子会。

ーーBackstage from “ethica”ーー

17もの目標があるSDGsの世界観は、課題が大き過ぎて思考ストップになりがちですが、カードゲームやレゴ®を使用すると戦略として整理しながら考えやすく、何より楽しみながら学ぶことができます。また、レゴ®が間にあるだけで、初対面同士でも対話が活発になることも興味深いと思いました。子供時代だけでレゴ®を卒業してしまうのは、とてももったいないこと。複雑な環境に生きる大人こそ、思考整理や自己表現にレゴ®を活用してはいかがでしょう。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

小田 亮子

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