『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』代表・別所哲也さんが、小池百合子東京都知事を表敬訪問
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』代表・別所哲也さんが、小池百合子東京都知事を表敬訪問

今年で記念すべき20周年目を迎えた『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)』。6月4日の開催に先立ち、5月25日に代表である俳優・別所哲也さんが、小池百合子東京都知事を東京都庁に表敬訪問。実は東京都はSSFF&ASIAに共催として名を連ねているのです。

『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2018』
http://www.shortshorts.org/2018/

SSFF&ASIAを通じて、多彩な東京の魅力を世界に

ショートフィルムとは、上映時間が30分以内程度の映画作品のこと。1999年、ショートフィルムを日本で広めるために別所さんが主宰したのが、SSFF&ASIAの前身となる『アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル』で、5年後には米国アカデミー賞公認映画祭に認定されています。

冒頭で「6月4日から開催される『SSFF&ASIA2018』で20周年を迎えました。今年は130カ国以上から1万本を超える応募があり、約250作品を上映する予定です」と別所さんが報告すると、「20周年おめでとうございます。まさに継続は力なりですね」と労をねぎらった小池東京都知事。

SSFF&ASIAを共催する形で見守ってきた東京都。「東京とつながると、何かがはじまる。」を掲げた『&TOKYO』(※)などからも分かるように、さまざまなチャネルを通じて魅力を発信していきたいという東京都と、ショートフィルムの育成と発展を日本から発信していきたいSSFF&ASIAが相思相愛関係になるのは、必然だったのでしょう。

※『&TOKYO』(東京ブランド公式サイト)
https://andtokyo.jp/brand/

「シネマが人間に与える力は、いつの時代にも通じる普遍的なもの」を信条に、ショートフィルムの啓蒙活動を続けてきた別所さん。

「映画の力は偉大。そういえば、カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた是枝裕和監督は、東京生まれ東京育ちでいらっしゃいます」とニッコリ。

若き映像作家の才能が、東京を舞台に開花する

2016年には、「東京ブランド」の発信を促進すべく『Cinematic Tokyo部門』を設置。「東京」をテーマとした作品を国内外から募集し、ノミネートされた作品を上映、優秀賞には都知事賞が授与されるというもので、撮影地が「東京」、「東京」をイメージした場所や物を取り扱った作品など、多くのショートフィルムが世界各国から応募されているそうです。

こうした東京都とのプロジェクトは増加していて、そのひとつが、『Tokyo Cine-magic』と称され、『Cinematic Tokyo部門』で特別作品として上映されるショートフィルム。新進気鋭の監督によって制作されるのですが、「今年度はオーストラリアの女性監督であるジェネヴィエーヴ・クレイ-スミスさんによる『シェイクスピア・イン・トーキョー』です」(別所さん)。

その予告編が会場で上映され、柔らかな映像は小池都知事を魅了。「日本人目線では気づきにくい東京の魅力を発掘してくださって、感謝いたします」と感想を述べられました。

兄の仕事に合わせて初めて来日したダウン症の主人公が、兄から逃れて独りで東京探検に出かけるというストーリー。

上映後、視聴用のDVDが別所さんよりプレゼント。「2020年に向けて、東京からスポーツだけでなく、合わせて文化も発信していくことが大切。今年も成功されること祈っております」と小池都知事。

“ルーカス・アワード”をぜひアジアに

和やかに会見が終了した後には、別所さんの囲み取材が。あらためて20周年を迎えた感想を聞かれると、「感無量ですね。発足時から『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカス監督に応援いただくなかで、1年ずつ積み重ねてきた結果です」。そして満面の笑顔で、「今年からご本人に承認をいただいて、グランプリには『ジョージ・ルーカス・アワード』を贈ることが決定しました。ぜひ初めての今年はアジアの作家さんに獲っていただきたいですね」と発表。

ちなみにグランプリは次年度の米国アカデミー賞の短編部門ノミネート選考対象作品となり、さらに大きな名声を得る可能性も膨らみます。ここで、先のカンヌ映画祭のパルムドールが話題に。「是枝監督にも過去ご参加いただいたことがあります。常に若い映像作家のことを考えられている方で、受賞スピーチの『後に続く人たちの勇気になる』と仰っていたのが感動的でした」。世界中の若い映像作家の想いを伝えるお祭りを実現してきた別所さんにも、大きな勇気を与えてくれた快挙だったことは疑う余地はないでしょう。

最後に「実は、会見で忘れてしまったことがあります」と別所さん。「小池都知事に来年は、女優としてフィルムに参加していただきたいとお願いするつもりだったのです」と苦笑い。今年そしてこれからのSSFF&ASIAと東京都から目が離せないようです。

「映画祭に足を運んでくださって、できる限り多くの作品を観ていただきたいですね」。

記者:とがみ淳志(とがみあつし)

1964年大阪府生まれ。神戸大学経済学部経済学科卒。日本旅のペンクラブ理事。日本旅行記者クラブ会員。(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。1988年(株)リクルート入社後、海外旅行情報誌『エイビーロード』の営業および制作に。93年結婚情報誌『ゼクシィ』の創刊を担当。同誌の多角的運営に携わった後、99年退社後フリーに。現在は(株)トランスメディアで編集顧問を務めるかたわら、食、旅、酒、温泉、不動産、猫などの分野を中心に編集、プランニング、ライティングを行う。情報誌や雑誌、機内誌およびウェブなど幅広い媒体を手がけている。

ーーBackstage from “ethica”ーー

別所哲也さんは同世代。初めて拝見したのは、ホイチョイ・プロダクションの三部作『波の数だけ抱きしめて』(1991年・東宝)。大手広告代理店勤務のエリートサラリーマンで、主人公である織田裕二さんの恋のライバル役だったと記憶しています。この年に日本アカデミー賞新人俳優賞に輝くなど、演技達者なイケメンとして活躍されていた別所さんが、このような活動をされていたことを初めて知りました。映画で育ち、映画で後進を育てている別所さん。ジョージ・ルーカス監督の名前を出す時、目がキラキラしていて、「いくつになっても映画少年なんだな」と、そのピュアさが眩しく感じられた取材でした。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
http://www.ethica.jp

とがみ 淳志

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
まずは自分の“半径5m”から愛を広げていく。 エシカルウェディング経験者・沼田暁さんが考える社会貢献のかたち (前編)
独自記事 【 2020/3/2 】 Fashion
エシカルや社会貢献活動に関心があり、何か自分にできることをしたい。でも、いざ何かしようとしても「自分が役に立てることなんてあるのだろうか」と躊躇ってしまう人が多いのかもしれません。筆者である私も、そんな悩みが尽きない一人です。 悩める筆者がある“ウェディングドレス”をきっかけに出会ったのが、今回の主人公・沼田 暁(ぬま...
トップブランドの古着を藍染で蘇らせる”サスティナブル・ブランド” Indigo Love Ecoプロジェクト「BOKUWAKUMA」
独自記事 【 2020/2/10 】 Fashion
鮮やかでありながら深みもあり、様々に表情を変える藍色。 実はこれらの衣服は、本当なら捨てられてしまうかもしれなかった古着です。 ご紹介するのはシャネルやギャルソンの古着を藍染でリメイクする沖縄拠点のブランド「BOKUWAKUMA」。藍で染めることによって新たな命が吹き込まれより愛されるアイテムに蘇らせることで、ファッシ...
人が楽しむことをしたいーー。クリエーティブを仕事にする喜び。/木下舞耶(前編)
独自記事 【 2020/1/20 】 Work & Study
2019年6月に行われた「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」のセミナーに、一人の日本人女性が登壇した。広告会社でパラリンピックのプロジェクトに携わる木下舞耶さん。パラリンピックという障害者のスポーツの祭典を通じ、人々の意識、社会をも変えるコミュニケーションを標榜する。前編では、木下さんが歩んで来...
広告の祭典「カンヌライオンズ」にて開催されたパラリンピックの対談レポート
独自記事 【 2020/1/20 】 Work & Study
世界的な広告(クリエイティブ)の祭典「カンヌライオンズ」にて行われた電通の木下舞耶さん、国際パラリンピック委員会(IPC)のチーフ・マーケティング・コミュニケーションズ・オフィサー、クレイグ・スペンスさん、そしてパラリンピック金メダリストのマールー・ファン・ラインさんの対談の様子をレポートします。(記者:エシカちゃん)...
パラリンピックに懸ける思い【前編】/ 車いすテニス・船水梓緒里さん
独自記事 【 2020/1/6 】 Health & Beauty
車いすテニスを始めてわずか2年で世界国別選手権のジュニアクラス日本代表に選出され、その後2018年8月にはジュニアの世界ランキング1位となった船水梓緒里さん(三菱商事所属)。中学1年生の時、事故で車いす生活を余儀なくされ、人生に絶望しかけていた船水さんを救ったのが車いすテニスでした。 今回は来年の東京パラリンピックでの...
【ethica編集長対談】「ECOALF」創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ氏
独自記事 【 2019/12/23 】 Fashion
スペインのファッションブランド「ECOALF」の日本第1号店が2020年3月、東京・神宮前にオープンすることになり、先日、都内でその発表会が行われました。 「ECOALF」は世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、環境を守りながらペットボトルや漁業用の網などといった海洋プラスチックごみを再生して作った機能的な衣類や靴、...
ファッションデザイナー石川俊介さん『背景が見えにくいファッション産業への疑問』
独自記事 【 2019/12/16 】 Fashion
エシカルなコーヒーの調達率 99 % を達成したことにちなみ、9月9日に全国のスターバックス店舗で2015年から行われている「99 キャンペーン」。特に、同キャンペーンが初めて実施された、中目黒の「スターバックス リザーブ®️ロースタリー 東京」では、バリスタによるコーヒーの生産過程についてのマイクパフォーマンスが行わ...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
「外」からの視点がとらえた、日本の美しさ 【国木田彩良・前編】
独自記事 【 2018/10/4 】 Art & Culture
明治時代の小説家・ジャーナリストの国木田独歩の玄孫であり、現在、モデルとして活躍中の国木田彩良さん。このたび谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を原案とする短編映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』(高木マレイ監督)の茶人役で、女優に初挑戦しました。10月5日の映画公開を控え、2018年6月に建仁寺塔頭 両足院にて行われた映...
日本の良さを改めて実感!?  豪華舞台を楽しめる「日本博特別公演」の放映が決定!
独自記事 【 2020/6/15 】 Art & Culture
『ethica(エシカ)』6月号のテーマは、「エシカル世代」です。 新型コロナの影響で、ライブでエンターテイメントを楽しむ機会はほとんどなくなっていました。ようやく再開への道筋は見えてきたものの、実際にリアルな場に出かけてイベントなどを楽しめるのは、もう少し先になりそうです。そんな中、「エシカル世代」にも人気の2.5次...
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
「エシカルファッションってなに?」 ピープルツリーの場合
独自記事 【 2019/9/20 】 Fashion
日本とイギリスで展開するフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。人にも地球にも良いライフスタイルを提唱するエシカルファッションのパイオニアともいえるその活動は、ethica編集部でも創刊以来、大先輩としてその歩みに倣って参りました。 エシカルな気づきをテーマに情報発信を続けてきた私たちethicaは今年6周年を迎...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
一杯のコーヒーから広がる「 99 」への想い 。
独自記事 【 2019/11/12 】 Food
エシカルなコーヒー豆の購買率 99 % を達成したことにちなみ、毎年9月9日に全国のスターバックス店舗で行われる「 99 キャンペーン」 キャンペーン開始から5年目となる今年、中目黒の「スターバックス リザーブ ® ロースタリー 東京 」ではじめての「 99 キャンペーン」イベントが実施されました。 前編につづき「 9...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
The Breakthrough Company GO クリエイティブディレクター 砥川直大さん(前編)
独自記事 【 2020/4/20 】 Fashion
世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、ペットボトルや魚網などの海洋プラスチックごみを再生して作った衣類や靴、かばんなどを次々に発表。現在ヨーロッパを中心に大きな注目を集めているスペイン生まれのファッションブランドが「ECOALF」です。この3月、日本第1号店が東京・渋谷にオープンしましたが、開店にあたり「地球の資源を...
蜷川実花×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/7/13 】 Art & Culture
渋谷パルコのPARCO MUSEUM TOKYOで新作個展「東京 TOKYO/MIKA NINAGAWA」を開催した写真家で映画監督の蜷川実花さん。蜷川さんの新作写真集「東京 TOKYO」の刊行を記念して行われたもので、会場には「東京に生まれ育ち、この街しか住んだことがない」という蜷川さんが「大事なものすぎてなんだか手...

次の記事

《第71回カンヌ国際映画祭》華やかなレッドカーペットをハイライト
人気漫画家・安野モヨコさんが描くキャラクター「オチビサン」も完成!鎌倉のソーシャルグッドな取り組みをご紹介。

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます