谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』原案映画、ニュイ・ブランシュKYOTOで初上映決定! 主演は独歩の玄孫・国木田彩良 トランスメディア・クリエイターズの第一弾プロジェクト「STORYGENIC KYOTO IN-EIRAISAN」始動
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谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』原案映画、ニュイ・ブランシュKYOTOで初上映決定! 主演は独歩の玄孫・国木田彩良

2018年10月5日、建仁寺塔頭 両足院(京都府京都市)にて、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を原案とする短編映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』(高木マレイ監督)が初上映されます。主演を務めるのは、国木田独歩の玄孫で、現在モデルとして活躍中の国木田彩良さん。出演者・協力者には、観世流能楽師の林宗一郎さんや書家の神郡宇敬さんなど、京都ゆかりのアーティストや創業400年近い老舗企業も名を連ねています。

アートがつなぐ京都とパリ 秋の夜長のアートイベント「ニュイ・ブランシュKYOTO」へ

映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』初上映となる10月5日は、現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO」の開催日。夕刻より京都市内各所で、日仏アーティストのさまざまな展示やパフォーマンスが繰り広げられます。京都の姉妹都市であるパリの「白夜祭(ニュイ・ブランシュ)」にちなんだ同イベントは、日仏交流160周年の今年、例年以上の盛り上がりを見せそう。

映画『IN-EI RAISAN』の上映ならびに映画の世界を体感できる展覧会企画「〜STORYGENIC KYOTO〜 IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)」も、この「ニュイ・ブランシュ KYOTO」の連携プログラムの一つです。

麗しき茶人役は、文豪のDNAを受け継ぐ国木田彩良さん

映画『IN-EI RAISAN』で主演を務めるのは、明治の小説家・国木田独歩(1871-1908)の玄孫の国木田彩良さん。独歩といえば代表作『武蔵野』が有名ですが、ジャーナリストや編集者としても活躍し、雑誌『婦人画報』の創刊者としても知られます。

国木田さんは、お母様が日本人、お父様がイタリア人のハーフモデル。およそ20年暮らしたパリを離れ、現在はご自身のルーツである日本に移住し、『婦人画報』をはじめ、『VOGUE JAPAN』『ELLE JAPON』『L’OFFICIEL Japan』『25ans』など多数のファッションマガジンで活躍されています。2015年元日の三越伊勢丹の広告「this is japan.」のクールなモノクロのビジュアルをご記憶の方も多いのでは?

国木田さんにとって映画『IN-EI RAISAN』は初主演作となり、劇中ではいわくありげな茶人役として、幽玄の世界を体現する重要な役どころを演じています。谷崎潤一郎の美学と国木田独歩の精神が、映画の中でどのように融合しているのか、とても楽しみですね。

茶会×夢幻能 京都の老舗、アーティストが織りなす極上の一期一会

映画『IN-EI RAISAN』は、京都を舞台に、茶会の一連の流れと夢幻能の構成を織り交ぜた、全編台詞無しのクリエイティブ・ノンフィクション形式による映像作品。伝統文化のエッセンスを凝縮した27 分(予定)の映像が、鑑賞者を”KYOTO”という名の茶室へ誘います。

能楽シーンには観世流能楽師の林宗一郎さんが出演。題字は書家の神郡宇敬さんが手がけ、茶室内の美術には樂茶碗の次期当主(16代目)の樂篤人さん、ガラス作家の荒川尚也さんらが協力しています。また、主演の国木田さんが着用する衣装は、元禄年間創業の西陣織の老舗・細尾の提供になります。さらに伏見の蔵元・藤岡酒造の日本酒や寛永年間創業の菓子司・寛永堂の和菓子、美食家であった谷崎が愛したいづうの寿司なども劇中に登場。

映画の撮影地となった建仁寺塔頭 両足院の展覧会会場には、松栄堂による香りの演出も加わり、贅沢なひとときを味わえることでしょう。

憧れの映画監督に! トランスメディア・クリエイターズがクリエイティブな夢を応援

映画を製作した株式会社トランスメディア・クリエイターズは、今年6月に設立されたクリエイターエージェント。その最初のプロジェクトが「〜STORYGENIC KYOTO〜 IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)」です。このプロジェクトは、様々なメディアやイベントを通して一つのストーリーを完成させる日本初のトランスメディア方式を採用し、今後、文学、音楽、美術、映画、演劇、AI知能、インターネット、グルメ、トラベルなどの分野への展開を予定しているそう。

本作が初監督作品となった高木マレイさんは、フランス映画祭in神戸やラグジュアリーブランドのイベントプロデュースなどに携わってきた経歴の持ち主。高木さんが長年温めてきた映画の構想を同社が支援し、2年に渡るオール京都ロケ敢行の末、完成したのが映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』です。

同社では、「〜STORYGENIC KYOTO〜」の今後の展開に興味のあるクリエイター、そんなクリエイターたちの夢を応援する協力企業を広く募集しています。また「モノ作りへの想い」「先人の知恵や無形資産にも目を向けよう」をコンセプトに掲げる当ウェブマガジン『ethica』も、「〜STORYGENIC KYOTO〜」プロジェクトの想いに賛同し、今後全面的にバックアップしていきます。

芸術の秋、アートの光に溢れる京都の白夜祭で、谷崎の愛した陰翳の美を探しにお出かけください。

映画『IN-EI RAISAN』 作品情報

作品名:『IN-EI RAISAN』
出演:国木田彩良(茶人役)、高木マレイ(旅人役)、林宗一郎(観世流能楽師)伊藤東凌(建仁寺塔頭 両足院 副住職)、神郡宇敬(書家)、他
音楽:森田玲(篠笛)

■ 監督・脚本 高木マレイ
■ 撮影・編集 馬杉雅喜
■ 照明 合田崇
■ ヘアメイク(国木田彩良) 耕万理子(SIGNO)
■ ヘアメイク(高木マレイ) 末田隆(el sheart)
■ 茶事指導 住吉千波
■ 美術協力 籏邦充(京こと)
■ スチール記録 宮下直樹
■ 進行 中山千富美
■ アドバイザー たつみ都志(谷崎潤一郎研究家)
■ プロデューサー 大谷賢太郎

◆ 製作 ㈱トランスメディア・クリエイターズ
◆ 制作プロダクション ㈱シネマズギックス
◆ 協賛 ライカカメラジャパン㈱、㈱細尾、㈱寛永堂
◆ 特別協力 白沙村荘 橋本関雪記念館、建仁寺塔頭 両足院
◆ 協力 ㈱いづう、藤岡酒造㈱、Gallery SUGATA
◆ メディア協力 webマガジン『ethica(エシカ)』
◆ 後援 芦屋市谷崎潤一郎記念館、アンスティチュ・フランセ関西

◇ 仕様 カラー|27 分(予定)|デシタルシネマカメラ式

〜STORYGENIC KYOTO〜
『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』開催概要

会期:2018年10月5日(金)〜7日(日)

会場:両足院(建仁寺内)京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591

内容:映画「IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)」の上映および、映画に関連する美術品を中心とした展覧会

出品者:高木マレイ(写真)、サッシャ・ノードメイヤー(インスタレーション)、神郡宇敬(書)、樂篤人(茶碗)、荒川尚也(ガラス)、(株)細尾(着物)

主催:(株)トランスメディア・クリエイターズ
共催:アンスティチュ・フランセ関西
特別協力:建仁寺塔頭 両足院
協力:Gallery SUGATA、㈱シネマズギックス
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、京都市
メディア協力:webマガジン『ethica(エシカ)』

※本展は日仏交流160周年記念認定事業となります。
※松栄堂による香りの演出があります。

開催時間:
10月5日(金) 10:00〜16:00/*17:00〜20:00
10月6日(土) 10:00〜17:00
10月7日(日) 10:00〜17:00

入場料:1,500円(上記 *印 ニュイ・ブランシュKYOTO開催時間帯は入場無料)

席予約:下記サイトよりお申し込みください。(当日券も若干数のご用意を予定しています。また上記 *印 ニュイ・ブランシュKYOTO開催時間帯は先着順とさせていただきます。)
https://peatix.com/event/438521/view

記者:ethica編集デスク 松崎未來

東京藝術大学美術学部芸術学科卒。同大学で学芸員資格を取得。アダチ伝統木版技術保存財団で学芸員を経験。2011年より書評紙『図書新聞』月刊誌『美術手帖』(美術出版社)などのライティングを担当。2017月3月にethicaのライター公募に応募し、書類選考・面接を経て本採用となり、同年4月よりethica編集部のライターとして活動を開始。関心分野は、近世以降の日本美術と出版・印刷文化。

ーーBackstage from “ethica”ーー

「ニュイ・ブランシュ」や「KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)」など、近年アートイベントがどんどん活気を帯びている京都。今年は私も「ethica」ライターとして「ニュイ・ブランシュ」に初参加します! 「ethica」では今後、映画「IN-EI RAISAN」上映会レポートや、監督、出演者へのインタビューの掲載を予定していますのでお楽しみに。

建仁寺塔頭 両足院を含む「ニュイ・ブランシュ」Cエリア(京都市の東側)は、他にもロームシアター京都やジェイアール京都伊勢丹の祇園「TEBACO」など注目のスポットが点在しています。はじめて「ニュイ・ブランシュ」に行かれる方は、アンスティチュ・フランセ関西の「ニュイ・ブランシュ〜おすすめ会場」の記事や10月5日のモデルコースを提案している「GINZA」の記事「京都が現代アートに染まる一夜「ニュイ・ブランシュKYOTO」を参照されることをお勧めします。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

松崎 未來

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