《第72回カンヌ国際映画祭》チャン・ツィイーをゴッドマザーに指名
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《第72回カンヌ国際映画祭》チャン・ツィイーをゴッドマザーに指名

チャン・ツィイー、第67回カンヌ国際映画祭レッドカーペットにて(写真提供:Chopard)

カンヌ国際映画祭では、将来の活躍が期待される若手俳優を表彰する「ショパール・トロフィー/Trophée Chopard」の授与が行われます。今回は2019年5月20日に、トロフィーを渡す「ゴッドマザー」として中国人女優チャン・ツィイー(章子怡/Zhāng Zǐyí)が選ばれました。

彼女は、2000年に『グリーン・デスティニー/Crouching Tiger, Hidden Dragon』でカンヌ国際映画祭にデビューして以来、数々の作品でカンヌの常連となり、コンペティション部門の審査員を務めたこともあります。

そのキャリアも早20年を迎えた、チャン・ツィイー。自ら若手俳優に賞を渡す立場になった彼女にスポットを当ててみましょう。

チャン・ツィイーが渡す「ショパール・トロフィー」とは

1998年より、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールのトロフィーのデザインを、ショパールの共同社長兼アーティスティック・ディレクターであるキャロライン・ショイフレが手がけていることはDay1の記事でご紹介しました。

ショイフレ氏の映画に対する情熱は計り知れないものがあります。2001年に、彼女の発案によって、前途有望な男女の若手俳優1名ずつにスポットライトを当て、彼らの将来的な活躍への期待を込めて授与する賞が創設されます。それが「ショパール・トロフィー」です。

2004年にこの賞を手にしたフランス人女優、マリオン・コティヤール/Marion Cotillardは、その後『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/La Vie en rose

』で2008年の第80回アカデミー主演女優賞を受賞するに至るなど、将来世界的スターになる若い芽にスポットを当てる役割を、この賞は果たしてきています。

2004年にショパール・トロフィーを受賞したマリオン・コティヤール(左)

チャン・ツィイー、20年の歩み

キャロライン・ショイフレ(左)とチャン・ツィイー(右)、2013年撮影(写真提供:Chopard)

今回ゴッドマザーに指名されたチャン・ツィイーの出演映画で、日本で最も有名なのは、ハリウッド映画『SAYURI/Memoirs of a Geisha』でしょう。

2006年の第78回アカデミー賞で6部門にノミネートされ、3部門(撮影賞、美術賞、衣裳デザイン賞)で受賞を果たした作品です。

日本人から見ると、なぜ芸者を日本人が演じないの?と突っ込みたくなる部分もありましたが、勝ち取った賞のとおり、映像美はすばらしい作品で、その中で彼女は独特の存在感を示しています。

さかのぼって、2000年に彼女のカンヌデビュー作となった『グリーン・デスティニー/Crouching Tiger, Hidden Dragon』はアジア映画ですが、ワイヤーアクションを多用した剣術のシーンが圧巻で、見応えある映画です。

2004年の第57回カンヌ国際映画祭に出品したウォン・カーウァイ監督の『2046』は、時空を越えたミステリアスなSFラブストーリーで、ここで彼女は木村拓哉さんとも共演しています。

そして、来たる2019年6月には、『ミッション:インポッシブル2』や『レッドクリフ』2部作などを手がけたジョン・ウー監督による『The Crossing -ザ・クロッシング- 』の劇場公開が日本で始まります。ここでチャン・ツィイーは、長澤まさみ、金城武らとも共演しています。

果たして、今回は誰の手に?

2018年にショパール・トロフィーを受賞した、ジョー・アルウィン/ Joe Alwyn (左)エリザベス・デビッキ/Elizabeth Debicki(右)〜写真提供:Chopard

今年、チャン・ツィイーをゴッドマザーに選出したことについて、ショパールのキャロライン・ショイフレから、次のようなコメントが届いています。

「今年チャン・ツィイーが、映画界において20 年のキャリアを迎えることを知ったとき、私はすぐに、彼女にとって記念すべきこの節目の年が、明日の成功を目指す若手俳優たちの励みとなり、彼らにとって強力なシンボルになると思ったのです。その類まれなる才能と豊かな経験を若い俳優たちと共有することで、彼女は、2019年のショパール・トロフィーの受賞者に多大な栄誉を与えることができるのです。」

彼女から、栄誉あるトロフィーを渡される受賞者は誰になるのでしょう?

公式サイト
https://www.festival-cannes.com/

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記者:山田勲

上智大学理工学部卒。1985年ソニー株式会社入社。ソニー・ミュージックエンタテインメントEPICソニーレコードのディレクターを経て、インタービジョン・レーザーフィッシュ取締役などを歴任、ethica編集部では音楽制作の現場経験を活かし、音楽を中心にエンタメ分野のライティングを担当。これまで担当した著書に「デジタルエレクトロニクスの秘法」(岩波書店ジュニア新書)、「0と1の世界」(教育出版・中学国語3)の寄稿がある。

ーーBackstage from “ethica”ーー

チャン・ツィイーが出演している、2004年のカンヌのコンペティションにも出品されたウォン・カーウァイ監督の『2046』ですが、私は公開当時に映画館で観ました。難解だという批判もあったけれど、私にはグッと感じるものがあり、今でも心の片隅に痕跡が残っています。

そのウォン・カーウァイは、2006年の第59回カンヌ国際映画祭ではコンペの審査委員長を務めており、そのときにまだ20代だったチャン・ツィイーが、審査員として呼ばれています。

権威ある映画祭の審査員と言うと、年配の重鎮ばかりで占められているように思いますが、今年も21歳になったばかりのエル・ファニングが名を連ねています。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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山田 勲

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