ロンドンに3年ぶりに来て エシカリスタVol.18 Ethical Fashion Japan代表 竹村伊央さん
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ロンドンに3年ぶりに来て

ロンドンに来ています。3年ぶりにこの場所に来ることができましたが、あらためてここに来てみると、日本で生活を始めてから忘れていたロンドンでの記憶がものすごくよみがえってきました。気づいたら話している英語も日本では使わないような英語に変わっていたり、チューブ(地下鉄)の線路やバスの路線を覚えていたり。感覚としたら、地元に帰ってきた感じです。共通語から方言に言葉が変わったりする感覚。やはり、ここは私にとっては第二の故郷なのかもなぁーと実感しました。もちろん、3年前と変わっているところもありますが、いればいるほど「あっ、そうそう!こういう感じだった!」と思うことがいっぱい出てきて、なんかほっこりしてしまいます。

イギリスに来たら美術館に極力足を運ぼうと思っていたのですが、先日は大学時代の友人に勧められたロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催中の「Sensing Spaces」という展示を見てきました。日本の隈研吾さんを含む5名の世界の建築家がそれぞれに感じる空間のあり方を表現した展示会でした。

私がなぜ、美術館に行きたかったかというと、日本で生活している中でどんどん仕事中心の生活になってしまい、なかなか美術館に行くことができず、足が遠のいてしまっていたからです。でも、イギリスの生活の中では美術館に行くのは日常のことでした。町中のいろんな場所にあるので、すぐ行けることも良いことだと思います。

芸術大学に行っていたのもあるのでしょうが、アートの中に自分を置くことが好きで、他のアーティストから醸し出されるパワーに触発されます。この展示の壁には、その作品の説明の他に一言添えられており、とてもシンプルながら私の中にすごく響いた言葉を紹介します。

「これは、光から影へ、影から光へと移ろう喜びである。なぜなら、人は循環の中で生きる者だからである。光をいかに含み、反射するかが建築の要である」

私が感銘を受けたのは、「because as human being we’re cyclical(なぜなら、人間は循環の中に生きる者だからである)」という一句。当たり前のことなのですが、日頃から頭にある言葉ではないですよね? それを再認識することができるのはレアですし、「cyclicalなのであれば、私が今ここでやっておくべきことはなんなのか?」と考えさせられてしまいました。

そしてもう一つ。

私にとって、建築とは連続である。先人たちが成した業(わざ)を、新たな資材と手法を用いながら受け継ぎ、伝えていかなければならない

こちらもなかなか考えさせられてしまいました。確かに全ては継続のつながりで、それをどうやって自分の世界に落とし込み後世に伝えるかが、大事なポイントですよね。

2013年3月で、EFJは走り出して3年目を迎えますが、今後もどうやって伝えていくか、考えていかなきゃ! と思いました。

本記事はETHICAL FASHION JAPANに2014年2月20日に掲載されたものです。http://www.ethicalfashionjapan.com/2014/02/io-in-london/

 

Ethical Fashion Japan代表  竹村伊央さん

1982年名古屋市生まれ。高校卒 業と同時に渡英し、イギリスでエシカルファッションが興隆しつつある2005年より、エシカルファッションムーブメントを作り上げたブランドの1つ、 JUNKY STYLINGに勤務。またスタイリストとしても活躍し、エシカルを中心としたスタイリングも手がける。2010年帰国後、2012年にEthical Fashion Japanを設立。同年に「ファッション×社会問題」をコンセプトにしたエシカルファッション誌「Emagazine」をローンチするほか、2013年3 月の1周年イベントでは日本初のエシカルファッションのショッピングイベントをエシカルブランド14社と開催。ファッションとしてエシカルを根付かせるさ まざまな取り組みを行う。

Ethical Fashion Japan

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