日々の暮らしに取り入れたいヒントが詰まった、栗原はるみさん最新刊「haru_mi 冬」
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日々の暮らしに取り入れたいヒントが詰まった、栗原はるみさん最新刊「haru_mi 冬」

『haru_mi 冬 vol.54』 写真提供:扶桑社

「ethica」でも度々ご紹介している料理家・栗原はるみさんによる季刊誌「haru_mi 冬」(Vol.54)が、2019年11月30日に発売されました。おいしく家庭でも再現しやすい料理はもちろん、日々の暮らしを楽しまれる姿も素敵な栗原さんが提案するレシピや冬にぴったりのおもてなしアイデアは、どれも魅力的なものばかり。気になる最新号の内容を、少しだけご紹介します!(記者:ethica編集部・ヒカリ)

次の世代に引き継いでいきたくなる滋味深がある「料理」

最新号のご紹介の前に、少しだけ筆者の栗原はるみさんにまつわる思い出をご紹介しましょう。

はじめて栗原はるみさんの名前を知ったのは、私が5歳くらいの時だったと思います。母が栗原さんの大ファンで、お気に入りのレシピを熱心にレシピカードに書き残していたのです。

いつでも取り出しやすいようにと、キッチン脇の棚に収まっていたレシピカード。幼い私にとって何となく気になるものだったのか、母が料理をする横で度々レシピカードを取り出しては、パラパラと眺めていました。そのカードに添えられたおいしそうな料理の写真と、”栗原はるみさん”の名前が目に焼き付いていました。

それから20年、一人暮らしを機に料理をするようになった私に、母がそっと持たせてくれたのがその時のレシピカードでした。あらためて見てみると、小さい頃から母が作ってくれたおなじみの料理ばかり。栗原さんの料理は、私にとっての忘れがたい「母の味」そのものでした。

結婚し親となった今、年季の入ったレシピカードと、まだ真新しい栗原さんのレシピ本が我が家のキッチンに並んでいます。いずれ娘が成長してひとり立ちをする時には、きっと私も同じように、ボロボロになった栗原さんのレシピを娘に持たせて送り出すでしょう。栗原さんの料理にはそんな、次の世代に大切に引き継いでいきたくなる滋味深さを感じさせられます。

「haru_mi」最新号のテーマは、冬のおもてなしをワンランクアップしてくれる、アレンジ自在な肉レシピ

先日発売された冬号、テーマはやはり「冬のおもてなし」。クリスマスや年末年始、家族や友人たちと食卓を囲むシチュエーションにぴったりの、どんと大きなかたまり肉を使ったおもてなし肉レシピが紹介されています。

テーブルにあるだけで「わぁ!」と歓声が上がりそうな、黒酢の煮豚や牛たたき、ローストビーフは、見た目もとっても豪華!

そして何より、そのままいただいて楽しんだあとのアレンジメニューも一緒に紹介されているのもポイントです。たとえば煮豚は小さく切って中華おこわの具に、牛たたきはパクチーやクレソンなどの香草で巻いたり握り寿司にしたりと、アレンジも自在に楽しむことができます。

一品で何通りもの楽しみ方ができてしまう肉レシピは、冬のおもてなしの強い味方になってくれること間違いなしです。

『haru_mi 冬 vol.54』 写真提供:扶桑社

毎年恒例、クリスマスとおせちの2大特集

「森の香りに包まれた 今年のクリスマス」と題したクリスマス特集では、肩肘張らず自然体な栗原さんならではの、身近なもので楽しめるクリスマスのアイデアが満載。

お庭の草木でつくる卓上ミニツリーや、ウェルカムプレートに添えたいスパイス香るミニブーケ、オレンジにクローブを挿して作る香りを楽しむポマンダーなど。

立派なツリーやリースを用意しなくても、身近な草木やキッチンにあるハーブを活用するだけで、こんなに素敵なクリスマスを演出できるんだ!と思わせる、さっそく真似したくなるアイデアばかりです。

毎年人気というおせち特集は、黒豆や田作り、母なます、炒り鶏などなど、栗原家の定番おせちの数々を網羅した「おせち指南」です。

手間暇がかかる印象のおせちですが、はじめに「濃い煮物だれ」と「薄い煮物だれ」の2つのたれを作っておけば、味付けもしっかり決まるのだそう。

つい身構えてしまいがちなおせちの準備も、2つのたれを味方につければ大丈夫。今年は手作りおせちに挑戦してみようかなと思う人の背中を、そっと押してくれるはずです。

故・玲児さんに宛てた「many thanks」

今号の「haru_mi」表紙に添えられた「many thanks」。栗原さん直筆の、今年8月に天国に旅立たれた最愛のパートナー・玲児さんへのメッセージです。

玲児さんの訃報をニュースなどで知った方も多いかもしれません。訃報が発表された後、栗原さんのインスタグラムのコメント欄には、ファンの方からのお悔やみや励ましのメッセージが溢れていました。

玲児さんの追悼企画「玲児さんありがとう」では、長年連れ添った玲児さんへの想いや、ともに過ごした日々の思い出など、インタビューを通した栗原さんの心情が綴られています。そして、玲児さんが生前好んでいたというお料理と器の紹介も。

付録は2020年カレンダー「日々の花 12か月」

別冊付録、2020年カレンダー「日々の花 12か月」では、栗原家の毎日に欠かせないお花たちの写真を月ごとに楽しむことができると合って、毎年人気の付録なのだそう。

大きなフラワーベースいっぱいに生けてリビングの主役にしたり、一輪挿しにちょんと生けてさりげなく食卓に添えたり。真似してみたくなるお花の楽しみ方のヒントがつまっています。

『haru_mi 冬 vol.54』 写真提供:扶桑社

栗原はるみさん プロフィール

静岡県下田市生まれ。料理家。家庭料理を中心としたアイデアあふれるレシピは、年代を問わず幅広い層から支持されている。雑誌作りのほか、生活提案型のレストラン・カフェ「ゆとりの空間」のプロデュースや、生活雑貨ブランドの「share with Kurihara harumi」を立ち上げ全国の百貨店にショップを展開するなど多岐にわたり活躍。

年4回発行のパーソナルマガジン「haru_mi」(扶桑社)は、24年もの間ベストセラーとして続いている。

 『haru_mi 冬 vol.54』概要

発売日 : 2019年11月30日(土)

特別定価: 936円(税抜)

発売元 : 扶桑社

判型  : A4変型

URL  :http://www.fusosha.co.jp/magazines/haru_mi/

記者:内藤日香里

法政大学法学部法律学科卒。学生時代に東ティモール支援のNPO活動を通じ、フェアトレードに関心を持つ。大学卒業後は区役所に入庁。アフリカ発エシカルブランドにプロボノとして参加。エシカル、サステナブルの取り組みをライフワークにしたい気持ちが強まり、公務員を辞めることを決意。その後、気候変動対策のコンサル会社を経て、広報の仕事に従事。2019年8月よりethica編集部のライターとして活動を開始。プライベートでは1児の母、ときどき筝奏者。

ーーBackstage from ethicaーー

最新号に散りばめられた数々のおもてなしアイデア、さっそく今年のクリスマスに実践したくて仕方がない筆者です。まずはアレンジ自在な「黒酢の煮豚」に挑戦!皆さんならどの肉レシピにしますか?

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内藤日香里

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