rooms39「エシカルエリア」規模2倍で開催
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rooms39「エシカルエリア」規模2倍で開催

日本最大級のクリエイティブの祭典rooms39が、2019年9月4日〜6日の三日間、五反田TOCビルで開催されました。

今回、roomsの「エシカルエリア」がこれまでの二倍の規模に拡大されたと伺い、行ってまいりました!

全12ブランドからのはじまり

2000年9月にアッシュ・ぺー・フランスによって小さなショールームに12ブランドでスタートしたrooms。年に2度開催されており、39回目を迎える今回は世界中のファッション、デザイン、アートを中心に約380のブランドが参加し21,000人を動員する、一大祭典となりました。

設立20周年を来年に控え、コンセプトに「デザイン」「思考」「環境」「文化」「テクノロジー」「心身」を掲げて「オルタナティブ」な価値観と市場の創出を目指しています。

今回規模が二倍になったというエシカルエリアは、2010年にクリエイションによって社会貢献することを目指し立ち上げられました。以来、規模は年々大きくなりrooms39では過去最大となる約40ブランドが国内外より集いました。「エシカル」への関心が高まってきていることが伺えますね・・・!

また、2030年にゴールを目指すSDGs(Sustainable Development Goals)の普及に向け、rooms全体のエシカル化が進んでいます。ブースのパネルは継続して使用可能な素材に限定し、会場のパンチカーペットもリサイクルだそうです。

とってもカラフルなエシカルエリア

さっそく、そんなrooms39のエシカルエリアを巡りたいと思います。

エリアを覗いての第一印象は、明るく、カラフルな空間。

私のなかの「エシカル」な商品のイメージは木や土の色のようなベージュやブラウン、オフホワイトでしたが、そんな優しい色からポップなビビットカラーの商品を扱うブランドまで集っており、とってもワクワクさせてくれる色合い。

どのブースも個性があって魅力的ですが、その中でも目を惹くところをいくつかピックアップして、覗いていきたいと思います。

BOTCHAN 「男らしく」を抜け出そう

まずはじめに向かったのは、カラフルなロゴがあんまりにかわいくて、おもわず飛びついたブランドBOTCHAN。こちらびっくり、なんとメンズ用スキンケアブランド。ジェンダーレスなエシカルコスメです。ジェンダーの壁に窮屈さを感じ、ニュートラルな感覚を持つ若者が増えている、いまの時代にぴったりです。

洗顔や基礎化粧品、コロンやリップバームもあり、中でもメンズ肌補正クリームが注目されているそう。「素肌以上、ファンデーション未満」がキャッチコピーのこちらの製品は、無色のクリームがテカリを抑え、至近距離でも毛穴が気にならないなめらかな肌に仕上げてくれます。

天然植物由来成分を贅沢に配合し、パラベンフリー、ノンアルコールで無着色。クオリティと分量に対してお値段はとってもリーズナブルです。もちろん女の子も使えるので、シェアするカップルも多いのだそう。

YAEKO 「お肌が食べる、オーガニックチョコレート」

とっても美味しそうなものを見つけて近寄ると・・・なんと石鹸!

高温多湿な過酷な環境でたくましく育つ熱帯のフルーツカカオから抽出されるカカオバターの優れた保湿力、豊富に含まれるポリフェノールやビタミンは肌を健やかに保つお手伝いをしてくれるそう。

ベトナム南部で育った化学肥料に頼らない天然の恵みのカカオは、契約農家さんから適正価格で仕入れており、成分も植物由来で地球に負担の少ないもの。パッケージにもノリを用いないデザインが工夫されていました。

カカオを食べるチョコではなく、スキンケアアイテムやビューティーフードにしてしまう、心くすぐられるブランドです。チョコを食べる時に感じるあの幸せを、スキンケアの時間にも。

Bee Eco Wrap 「Sustainable organic food storage」

続いてご紹介するのは、とっても映えるかわいいラップ。

GOTsオーガニック認証を受けたコットン生地に蜜蝋とホホバオイル、木の樹脂を染み込ませ、どんな形にも手のぬくもりでフィットさせ何度でも繰り返し使えるフードラップです。抗菌性も高く野菜や果物の切り口に、子どもの食べかけのパンやおにぎりに貼ると天然の保存性から食品の鮮度と美味しさをより長持ちさせてくれます。もちろん器のラップにも最適です。

使い捨てされるラップの代わりに、使えば使うほど愛おしくなるようなカラフルなかわいい蜜蝋ラップは、キッチンでの時間を楽しくしてくれそう。

Cherie COCO 「ベナンの職人と素材にこだわったものづくり」

エシカルエリアの入り口に飾ってあった鮮やかな青の浴衣がとても素敵で、足を運んだこちらのブランド。

西アフリカの小国、ベナン共和國の伝統的なアフリカ布パーニュの生地を用いてエプロンやカバン、小物、浴衣などをデザインしています。浴衣の帯は、現地の方が頭に巻いている生地をアレンジするなど、商品にパーニュを生かす様々な工夫がみられました。

そして布の買い付けだけでなく、現地の職人さんたちに製作までをお願いし、「お仕事を与える」ことも大切にされています。始めた当初は日本で売れるクオリティではありませんでしたが、日々努力し改善を重ねているとのこと。

身に付けるだけでポジティブになれそうな力強いパーニュの色が、日常を彩ってくれそうです。

PASCAL MARIE DESMARAIS The LEFT OVER RAG

最後に取り上げるのはモデルでタレントのマリエさんが手がけるPASCAL MARIE DESMARAIS。

普段はファッションのラインも展開されていますが、今回は「The LEFT OVER RAG」がメインです。たくさんの羊たちがお昼寝しているかのようなもこもこの空間が目を惹いていました。こちらのラグは生産段階でいらなくなって破棄されている産業廃棄物を引き取って、新たな商品として生み出されたもの。この端材を「パンの耳のようなもの」と説明されていました。パンの耳、ラスクにアレンジして食べるととっても美味しいですよね。

触ってみるとふわふわと肌触りが心地よく、何よりデザインもスタイリッシュでかっこいい。本当は捨てられていたものだったなんて、言われなきゃ絶対気づけません。アイデアでゴミが素材となり、息を吹き返して輝いていました。

ご紹介したブランドの他にも、エシカルエリアには、地球環境や人に優しい商品、アイデアを持つ企業やブランドで溢れていました。

今回エリアを巡って、素朴で地味というイメージは大きく覆され、よりハイセンスでアンテナの鋭い人が、エシカルにたどり着いているという印象を受けました。

どのブランドにお話を伺っても、その商品にはストーリーがあり、そこへの思入れが強ければ強いほど、その分そのモノには宿るものがあり、魅力的に輝いていました。たとえ社会や環境の問題はとても大きくて難しくても、日々の生活のなかの小さなことから。良いモノを長く大切に使い、よく生かす。

そうすることで、環境や社会に優しいだけでなく、使っている本人の身体も心も満たされるような気がしました。

今後もroomsのエシカルエリアの発展に目が離せませんね・・・!

記者:りりこ

京都育ちの女子大文学部卒です。日本の伝統文化が大好きで、茶道や日舞、合気道などをお稽古しています。京都の老舗旅館に勤務したのち上京。2019年10月よりethica編集部に参加。

日本の伝統文化のサスティナブルな一面に惹かれています。現代の暮らしにイイとこ取りして、令和時代的・豊かなライフスタイルを提案していきたいです。

ーーBackstage from “ethica”ーー

2020年2月20日(木)~22日(土)、アッシュ・ぺー・フランスが主催する合同展示会「rooms(ルームス)」の第40回が、東京五輪に向けて改修工事を終えた国立代々木競技場 第一体育館(以下 代々木体育館)にて3年ぶりに開催されます。

詳しくは、こちらから

https://www.hpfrance.com/feature/rooms40_vol1

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

りりこ

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