日本最大級のファッションとデザインの合同展示会rooms28が2014年2月18日~20日の3日間、国立代々木競技場第一体育館で開催されました。
今回で2回目となるエシカル・エリアのディレクター坂口真生さんに最近のエシカル・ファッションの傾向や出展ブランドについてお話を伺いました。
日本最大級のファッションとデザインの合同展示会rooms28が2014年2月18日~20日の3日間、国立代々木競技場第一体育館で開催されました。
今回で2回目となるエシカル・エリアのディレクター坂口真生さんに最近のエシカル・ファッションの傾向や出展ブランドについてお話を伺いました。
子供の頃からエシカルな環境の中で育った坂口さん。社会福祉関係に勤めている父、健康志向の母のもとでピープル・ツリーなどフェアトレードの雑貨に囲まれた幼少期。その後高校から海外に住んだ経験から、自然とリサイクルアートやファッションに触れる機会を得たことが今の価値観を醸成したそうです。
ロンドンでは10年くらい前からエシカルという価値観は浸透していますが、日本はまだまだエシカル後発国。エシカルは成熟国家だからこそ生まれる文化であり、先進国としては必然的な流れ、と坂口さん。こういった価値観を求めている人も増えている昨今、日本ならではのエシカル文化を創っていく責任があると話してくれました。
今回のエシカル・エリアの最大の目的は、ファッション業界の感度の高いバイヤーの“エシカル”に対する価値観を変えること。エシカル、エコ、ロハスなどの“もっさり”したイメージを払拭し、「かっこいいね!」と言われる、アーバンやラグジュアリーな方向に持っていきたい。roomsでエシカルをやる意義はそこにあると、坂口さんは言います。rooms28では前回のエシカル・エリアからは出展ブランドをガラッと変えたそうです。“エシカル”だからではなく、文句なしに物としていいブランドをそろえたことで、実際バイヤーからの反応も良く、エシカル・ファッションへのイメージアップに貢献したようです。
坂口さんは、日本のエシカル業界は正直課題が多いと話してくれました。やはりエシカルは売れない、という声もある中、百貨店やメーカーのエシカルに対する関心は高いようです。ただどう展開したらいいか分からない上に、成功しているかも分からない。また、資材調達や価格、大量生産ではないなど、ハンディも大きい。戦う土俵を変え、競争力の持てるブランドを育てていくのが、今の日本のエシカルに必要なことだと話してくれました。そしてエシカルという概念の根底にある“気付き”が浸透していけば、あえて「エシカル」と呼ばれなくてもいい、と坂口さんは語ってくれました。
最後に坂口さんにとってのエシカルとは?と質問すると、ひと言、「ライフワーク」としめくくってくれました。
取材協力=アッシュ・ペー・フランス rooms 坂口真生さん
高校3年の時にアメリカへ渡り、大学卒業後NYCへ。ファッション・音楽業界を経て日本へ帰国し、H.P.FRANCEの一員となる。セレクトショップ、アート事業、Eコマース事業の立ち上げに参画し、ファッションとデザインの合同展示会“rooms”のエリアディレクターとなり、新コンセプトエリア”エシカルエリア”を立ち上げる。幅広い好奇心とフットワークで人と人を繋ぐ事も大切な生業。
―お知らせ―
次回「rooms29」は、2014年9月9日~11日に開催されます。
rooms (www.roomsroom.com)
rooms FB (www.facebook.com/roomsroom)
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp
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