サステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」が渋谷にオープン! 告知には他社の使用済み広告ポスターをリサイクル使用
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
サステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」が渋谷にオープン!

『ethica(エシカ)』3月号のテーマは、「暮らしとエシカル」です。

エシカルな暮らしには、できるだけモノを廃棄せずリサイクルして利用するという視点が欠かせません。スペインのファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」は、そのような視点を持った、リサイクル素材や環境負荷の低い素材を活用した商品を展開するサステナブルなファッションブランドです。その「ECOALF」がアジア初進出となる旗艦店「ECOALF 渋谷」を2020年3月13日(金)にオープン。合わせてユニークな広告ポスターを作成しました。

ファッションにアップサイクリングな流れを取り入れた「ECOALF」

Greta Thunberg addressed the National Assembly In Paris today during a record breaking heat wave. Some conservative members of the assembly had called for a boycott. Her message was that countries and companies had to do more about the climate emergency. “No country is doing enough to stay below 1.5 degrees.” When Assembly members praised her for her actions she replied, “that was a lot of praise, instead of praising us, try to do something.” “The real danger is when companies and countries are making it look like something is being done, but nothing is being done.”

2019年9月、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで、温暖化対策に消極的な世界のリーダーたちに対して怒りを表明。同じころ、世界各地では「グローバル気候マーチ」が開かれ、何百万人もの人たちがグレタさんに賛同するかのように抗議活動を展開しました。

こうした動きに合わせるかのように、ロンドン・ファッション・ウィークでは、サステナビリティを意識したブランドが多数参加。現在、サステナブルファッションへの関心が高まりつつありますが、その中でも注目されるのが、不要な製品をよりよい品質と環境価値の新しい材料や製品に生まれ変わらせる「アップサイクリング」の考え方です。

そのアップサイクリングの考え方を体現し、ナイロンやコーヒー、ペットボトルなどのリサイクル素材や環境負荷の低い素材・副資材のみで作られたスタイリッシュで機能的な衣服や雑貨を製造・販売しているのが、スペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」です。「ECOALF」については、ethicaでも編集長の大谷が創業者のハビエル・ゴジェネーチェ氏と対談し、そのフィロソフィーの一端をご紹介しています。(http://www.ethica.jp/49616/

実はファッション業界は、石油産業に次いで、世界で2番目に地球環境を汚染する産業と言われています。ファッション業界は、消費トレンドの移り変わりが激しく、またファストファッションの流行もあり、大量生産が余剰在庫を生み、多くが廃棄されるという悪循環に陥っています。世界で生産された洋服の年間消費量が40%の6,200万トンに対し、廃棄量は約1.5倍の9,200万トンにのぼるとされているほどです。(※)この結果、ファッション業界のCO2排出量は増加の一途です。2015年比で60%以上増加し、2030 年には約20億8千万トンになると予測されています。そのような流れの中、アパレル業界において、サステナブルな取り組みを実現しようとしているのが「ECOALF」なのです。

(※)コペンハーゲンのシンクタンク「GLOBAL FASHION AGENDA 」の年間レポートより

創業者のハビエル・ゴジェネーチェ氏

「地球の資源を無駄遣いしない」との考えを広告に反映

そんな「ECOALF」のアジア初の店舗が、2020年3月13日(金)、渋谷にオープンしたのです。それだけでも大きな話題ですが、さらに注目したいのがそのオープン広告。他企業の掲出済み広告や廃棄予定の未使用ポスターなどを自社用に再利用して、広告ポスターを作成しているのです。

その背景には「地球環境を守るために服を売る」という全く新しい発想で事業に取り組むファッションブランドとして、店舗のオープン告知をするにあたり、その広告自体も環境に配慮した形で制作したいという「ECOALF」の考えがあります。

今回の広告は、まず企画の趣旨に賛同した企業から掲出済みの広告、または使用せず廃棄予定の広告を回収。シルクスクリーンで白く下地を作り、必要な大きさに貼り合わせた後、カラーシルクで文字を載せるプロセスを経て制作されました。そして、右下には「ECOALF」からそれぞれの企業のブランドに感謝の意を添えています。

ちなみに、今回協力した企業は吉野家、メルカリ、みんな電力、朝日新聞社、KDDIの5社と、ロックバンド“I Don’t Like Mondays.”。

今回の広告について、企画・クリエイティブを担当したThe Breakthrough Company GOのクリエイティブディレクター砥川直大さんは、

「サステナブルファッションブランドとして広告はどうあるべきか。そんな問いから始まったのがこのプロジェクトです。ゴミを回収して服を作るように、広告を再利用して広告を作る。つまり、『商品』ではなく、『再利用』を可視化することにチャレンジしました。他企業の広告を利用するという、おそらく世界初の試みです」とコメントしています。

ちなみにこの広告は、3月9日〜15日まで東急田園都市線渋谷駅B2Fハチ公改札付近コンコースで展開されていたので、ごらんになった方もいるのではないでしょうか。

サステナビリティを体感できる「ECOALF 渋谷」

また、渋谷にアジア初出店としてオープンした「ECOALF 渋谷」はディスプレイなどにもこだわり、持続可能な資源(木・鉄・コンクリート・グリーンなど)を店装に使うなど、サステナビリティを体感できる空間となっています。

さらに旗艦店として、ブランドの思想・メッセージを発信する役割を果たすために、1階では壁面のメッセージやディスプレイ、映像が流れるスクリーンを通して、商品が作られるまでのリサイクルの工程やブランドが実施する活動内容を紹介。

また2階には巨大スクリーンを設置し、定期的に実施するサステナブル講演やディスカッションを行うスペースとしての機能も持たせています。

ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
[連載企画]人を癒す希望の火を灯す(第2話)キャンドル・ジュンさん
独自記事 【 2021/3/15 】 Art & Culture
(第1話)に続き、今回の副編集長対談はキャンドルアーティストCANDLE JUNE(キャンドル・ジュン)さんとオンラインで行いました。 キャンドル・ジュンさんは、1994年よりキャンドル制作を始め、2001年より平和活動『Candle Odyssey』を開始。紛争地や被災地を巡り、キャンドルに火を灯す活動を行っています...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
女優ののんさんがSDGsを広めるためのキャラクターを発表!
独自記事 【 2020/11/9 】 Art & Culture
朝日新聞社は10月11日(日)~15日(木)に、民主主義や気候変動、SDGsなどコロナ禍で浮上した問題や世界の変化について話し合う「朝日地球会議2020」をオンラインで開催しました。「SDGsしないのん?」と題したセッションには、人気女優ののんさんや国連広報センター所長の根本かおるさん、ニュースサイト「withnews...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica-Tips】私によくて、世界にイイ。サステナブルなチョコレート3選
独自記事 【 2020/10/26 】 Food
チョコが恋しくなる季節。温かな飲み物と一緒に口に含むと、とろ〜り美味しさが溶け出します。常温で置いておいても溶けにくい秋冬は、まさにチョコの旬。 というわけで今回は、サステナブルなチョコレートのお話。買うことで生産者の暮らしとつながるフェアトレードなアイテムや森林保護の視点から生まれたエシカルなチョコなど3種類をご紹介...
ワールド主催「246st.MARKET」イベントレポート 4人の環境アクティビストをethicaが独占インタビュー
独自記事 【 2020/10/26 】 Home
ワールド北青山ビル1階で10/14〜10/18に行われたポップアップイベント『246st.MARKET』(ニイヨンロクストリートマーケット)。“GOOD FOR FUTURE”をコンセプトに、クリエーターたちとともに未来を創造するプロジェクトです。3回目を迎えた今回は「サーキュレーション・ライフスタイル」をテーマに、サ...
【ethica副編集長対談】RICCI EVERYDAY 仲本千津さん(前編)
独自記事 【 2021/2/15 】 Fashion
今回の副編集長対談はウガンダ発のファッションブランド「RICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)」創業者の仲本千津さんを訪ねました。 「RICCI EVERYDAY」は、豊富なバリエーションのアフリカンプリントの中でも、ひときわカラフルでプレイフルな生地を使用し、デザイン性のみならず機能性も兼ね備えたバッグ...
【ethica編集長対談】「ECOALF」創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ氏
独自記事 【 2019/12/23 】 Fashion
スペインのファッションブランド「ECOALF」の日本第1号店が2020年3月、東京・神宮前にオープンすることになり、先日、都内でその発表会が行われました。 「ECOALF」は世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、環境を守りながらペットボトルや漁業用の網などといった海洋プラスチックごみを再生して作った機能的な衣類や靴、...
ファッションデザイナー石川俊介さん『背景が見えにくいファッション産業への疑問』
独自記事 【 2019/12/16 】 Fashion
エシカルなコーヒーの調達率 99 % を達成したことにちなみ、9月9日に全国のスターバックス店舗で2015年から行われている「99 キャンペーン」。特に、同キャンペーンが初めて実施された、中目黒の「スターバックス リザーブ®️ロースタリー 東京」では、バリスタによるコーヒーの生産過程についてのマイクパフォーマンスが行わ...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
「エシカルファッションってなに?」 ピープルツリーの場合
独自記事 【 2019/9/20 】 Fashion
日本とイギリスで展開するフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。人にも地球にも良いライフスタイルを提唱するエシカルファッションのパイオニアともいえるその活動は、ethica編集部でも創刊以来、大先輩としてその歩みに倣って参りました。 エシカルな気づきをテーマに情報発信を続けてきた私たちethicaは今年6周年を迎...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
The Breakthrough Company GO クリエイティブディレクター 砥川直大さん(前編)
独自記事 【 2020/4/20 】 Fashion
世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、ペットボトルや魚網などの海洋プラスチックごみを再生して作った衣類や靴、かばんなどを次々に発表。現在ヨーロッパを中心に大きな注目を集めているスペイン生まれのファッションブランドが「ECOALF」です。この3月、日本第1号店が東京・渋谷にオープンしましたが、開店にあたり「地球の資源を...
蜷川実花×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/7/13 】 Art & Culture
渋谷パルコのPARCO MUSEUM TOKYOで新作個展「東京 TOKYO/MIKA NINAGAWA」を開催した写真家で映画監督の蜷川実花さん。蜷川さんの新作写真集「東京 TOKYO」の刊行を記念して行われたもので、会場には「東京に生まれ育ち、この街しか住んだことがない」という蜷川さんが「大事なものすぎてなんだか手...

次の記事

ベッキー&妹ジェシカ「アフリカゾウの密漁防止と象牙の浪費をなくす」 「WILDAID」が「#REDonNOSE運動」を開始「私は象牙を選ばない」
【新連載】キコの「暮らしの塩梅」

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます