「地球の資源を無駄遣いしない」との考えを広告に反映
そんな「ECOALF」のアジア初の店舗が、2020年3月13日(金)、渋谷にオープンしたのです。それだけでも大きな話題ですが、さらに注目したいのがそのオープン広告。他企業の掲出済み広告や廃棄予定の未使用ポスターなどを自社用に再利用して、広告ポスターを作成しているのです。
その背景には「地球環境を守るために服を売る」という全く新しい発想で事業に取り組むファッションブランドとして、店舗のオープン告知をするにあたり、その広告自体も環境に配慮した形で制作したいという「ECOALF」の考えがあります。
今回の広告は、まず企画の趣旨に賛同した企業から掲出済みの広告、または使用せず廃棄予定の広告を回収。シルクスクリーンで白く下地を作り、必要な大きさに貼り合わせた後、カラーシルクで文字を載せるプロセスを経て制作されました。そして、右下には「ECOALF」からそれぞれの企業のブランドに感謝の意を添えています。
ちなみに、今回協力した企業は吉野家、メルカリ、みんな電力、朝日新聞社、KDDIの5社と、ロックバンド“I Don’t Like Mondays.”。
今回の広告について、企画・クリエイティブを担当したThe Breakthrough Company GOのクリエイティブディレクター砥川直大さんは、
「サステナブルファッションブランドとして広告はどうあるべきか。そんな問いから始まったのがこのプロジェクトです。ゴミを回収して服を作るように、広告を再利用して広告を作る。つまり、『商品』ではなく、『再利用』を可視化することにチャレンジしました。他企業の広告を利用するという、おそらく世界初の試みです」とコメントしています。
ちなみにこの広告は、3月9日〜15日まで東急田園都市線渋谷駅B2Fハチ公改札付近コンコースで展開されていたので、ごらんになった方もいるのではないでしょうか。