新しい場所でのスタート【スミレのドイツ留学 回顧録】
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この街の象徴ともいえる Schloss Johannisburg (ヨハネスブルク城)

『ethica(エシカ)』7月号のテーマは「境界線」です。

「境界線」には、物理的なものから人間の心理的なものまで、いろいろあると思います。私自身、留学前は気にしたことはなかったのですが、実際に現地ドイツでの生活が始まると戸惑うことも多く、ドイツと自分の間にある「境界線」を感じる場面が何度もありました。でも人との関わりを持っていく中で、国を隔てる川や壁のようなものとは違い、心の中にある「境界線」はいつしか消えていくのだということも、ドイツで知ることができました。「境界線が消える」というのは、相手のすべてを認めるということではありません。「境界線」が相手と自分を隔てるものだとすれば、「境界線が消えること」は、相手と自分の違いを認めて、それを理解することだと思います。そんな、ドイツでの体験をお話していきます。

2019年秋の回顧録

とっても過ごしやすかったお気に入りのドイツの夏が終わり、肌寒くなってきました。すでにドイツでは長袖に上着を羽織る季節。早くもマフラーデビューもしました!

9月からドイツのAschaffenburg(アシャッフェンブルク)という町に来ています。新しい町で、新しいホストファミリーと、新しい活動!前半の7ヶ月間とは360度異なる毎日を過ごしております。

街の様子

現在はGymnasiumと呼ばれるドイツの中高一貫校で日本語ボランティア教師として日本語を教えています。生徒を対象にしたクラスと、先生を対象にしたクラスを受け持っています。日本に興味のある生徒が参加することができる課外授業のようなもので、現在は約25人の生徒と5人の先生が参加してくれています。カリキュラムもなく、授業は私1人で行うため、授業は完全オリジナル!日本語と、日本文化を混ぜた授業を英語で行っています。

3週目を終え、ひらがなの練習をしたり数を数えたり、日本の電車事情についてみんなで話したり…興味を持って自主的に参加してくれている生徒が多いので授業はとてもやりやすい!みんなから質問してくれたり学びたいテーマのリクエストをくれたり、とっても良い雰囲気で楽しく授業をしています。

授業でひらがなを勉強している様子

こうやって遠く離れたドイツで、こんなにも日本や日本語に魅力を感じてくれる人がいることが私はとーっても嬉しいです。

それと同時に、日本に行くことが夢だと語ってくれるみんなの期待に応えられるような日本で在りたいなと感じることもあります。

この貴重な機会を存分に活かして、日本の魅力を伝えられたらなと初めての「先生ライフ」を楽しんでいます。

ちなみに、彼らから見て私は16歳に見えるそう。笑

私は彼らが何歳なのかを当てる事は全くできません。17歳くらいかと思ったら大体いつも13歳。

電車の中はこんな感じ!あまり混まないドイツの電車は席がcomfortableでお気に入り

空いている時間には英語や音楽の授業に特別に参加させてもらったり、学校や地域の合唱団に行ったり、ドイツ語の教室に行ったり、町の図書館に行ってみたり、可愛い3歳のホストシスターと遊んだり…自由時間が増えたこと、つまり自発的にやることを探さないと時間が余ってしまう。そんな状況で自分の居場所作りを頑張っています。

ホストファミリーはお父さんお母さん、3歳の娘の3人家族!お父さんが大阪で2年間勉強していたので日本への理解もあり、なるべく全ての会話をドイツ語でするように心がけていますが、英語がぺらぺらで日本語もできるお父さんとは3言語ミックスで話しています。まだまだ本当にレベルは低いですが、なんだかトリリンガルへの第一歩を踏み出したかのようで楽しい!

ホストシスター!彼女とお人形がぬれないように、こうやって傘を持っておくのが私の役目(笑) いつもこんなふうに遊んでいます

3歳半のホストシスターは、私のことを “すみでい(スミレ) ” と呼び(笑) 2階にある私の部屋に「私いま時間あるんだけど遊びたい〜?もしかしたら、すみでいも私と遊びたいかな〜と思って声かけに来たんだよ〜」と、いつも遊びに誘いに来ます。

新しいスタート。友達作りに苦戦したり、あーもうドイツ語嫌だー!と思ったり、白いご飯が食べたくなったり、そんな時もありますが、自分のペースで毎日を楽しむことを大切に残りの4ヶ月も頑張ってきます。

記者:スミレ

1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。

Pay it Forward ~優しさは連鎖する~

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

スミレ

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