若手女性研究者のさらなる躍進をサポートする 日本ロレアルが優れた科学者に奨励賞を贈呈
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若手女性研究者のさらなる躍進をサポートする 日本ロレアルが優れた科学者に奨励賞を贈呈

藤代 有絵子(ふじしろ ゆかこ)27歳 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 十倉研究室

『ethica(エシカ)』8月号のテーマは「家族で考えるSDGs」です。

科学者は、私達の生活や社会の進歩に大きな役割を果たしています。中でもダイバーシティの推進に伴って、女性研究者のさらなる活躍が期待されます。一方で、日本における女性研究者の人数や研究者全体に占める割合は、残念ながら世界平均には及んでいません。世界最大の化粧品メーカー、ロレアルグループの日本法人である日本ロレアルは、こういった課題を解決するために15年もの間、国内の若手女性研究者のサポートに取り組んでいます。(記者:エシカちゃん)

15年間で55名の研究者に奨学金を贈る

理系女子を略した「リケジョ」という言葉が浸透しているように、女性科学者の活躍がクローズアップされることが増えてきました。一方で世界に占める女性研究者の割合はわずか29%、学術研究機関の幹部として働く女性の割合は11%、そして女性ノーベル賞受賞者は3%に留まっています。日本の女性研究者数は15万5000人と徐々に増えつつありますが、研究者全体に占める割合は16.6%にすぎません。科学分野にも女性のパワーをもっと取り込んでいきたいですね。

ロレアルグループはこういった状況を解決するために、世界規模で女性研究者をバックアップしています。ロレアルはフランス人研究者のユージンヌ・シュエレールが1909年に設立しました。科学の力を活用した化粧品を通じて、女性の美を追求しているロレアルならではの支援策ですね。詳しい内容をのぞいてみましょう。

具体的には、1988 年に科学の発展に寄与した女性研究者を顕彰する「ロレアル –ユネスコ女性科学賞」(仏・ロレアル本社主催)を創設。毎年、世界五大陸から 5名の女性科学者を選出しています。過去の受賞者のうち、何と2名がノーベル賞を受賞しました。日本人の歴代受賞者は合計6名。昨年には日本を代表する化学者、東京大学の川合眞紀名誉教授に賞を授与するなど、女性の優れた取り組みに次々と光を当てています。

受賞者から未来のノーベル賞受賞者が生まれるかも?

200 名以上の企業内研究員のうち女性が56%を占めているという日本ロレアルでも、女性研究者の比率アップに向けて尽力しています。2005 年に日本ユネスコ国内委員会とともに「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を発足させました。「物質科学」と「生命科学」の2分野における女性科学者計4名を毎年選び、受賞者には奨学金100万円を贈呈しています。15周年を迎えた今年までに55名もの研究者に賞を贈りました。昨年度の受賞者である渡部花奈子さん(東北大学大学院 工学研究科 化学工学専攻 助教)は、「Forbes」誌が選ぶ「アジアを代表する30歳未満の30人」の科学部門に選出されるなど、その存在感は圧倒的。研究活動と子育ての両立に取り組む女性研究者にとっての若きロールモデルです。

今年の受賞者は以下の通りです。エシカ世代から日本の科学をリードする女性が誕生していることは本当に嬉しいですね。彼女達の中から未来のノーベル賞受賞者が誕生するかも?

小野寺 桃子(おのでら ももこ)26歳 東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 町田研究室

藤代 有絵子(ふじしろ ゆかこ)27歳 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 十倉研究室

高垣 菜式(たかがき なつね) 28歳 甲南大学大学院 自然科学研究科

坂上 沙央里(さかうえ さおり) 33歳 大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝統計学 助教

2020 年度 第 15 回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」

「物質科学」分野 

小野寺 桃子(おのでら ももこ)26歳 東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 町田研究室

受賞理由: グラフェンを用いたテラヘルツ発光・光検出素子の実現と素子品質の向上に貢献

藤代 有絵子(ふじしろ ゆかこ)27歳 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 十倉研究室

受賞理由: 電子スピン構造のトポロジー制御により、次世代の省エネルギー型磁気メモリデバイスの基盤構築に貢献

 

「生命科学」分野

坂上 沙央里(さかうえ さおり) 33歳 大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝統計学 助教

受賞理由:大規模ヒトゲノム解析により、日本人集団のゲノムの多様性を明らかにし、またヒトの健康寿命・病気リスクに関連するバイオマーカーの特定に貢献

高垣 菜式(たかがき なつね) 28歳 甲南大学大学院 自然科学研究科

受賞理由:温度を感じる新たな受容体を発見し、生物の温度感知メカニズムの解明に貢献

研究内容は千差万別ですが、受賞者達の研究が世界中の経済や医療に確かな未来をもたらすのだと思います。彼女達は「科学とは、芸術」(小野寺さん)、「科学とは、予想外の驚きに満ちた大冒険」(藤代さん)、「科学とは、わくわくする心」(坂上さん)、「科学とは、予想をはるかに飛び越えるものに出会える、未知に満ちた世界」(高垣さん)とコメントしています。未知なる領域を開拓して世界を救う成果を追い求める、彼女達の活躍に期待していきましょう!

「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」について

http://news.nihon-loreal.jp/csr/fwis/

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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