(第33話)「冬服のお手入れ」キコの「暮らしの塩梅」
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
(第33話)「冬服のお手入れ」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第32話では、日本に古くから伝わる伝統技術・金継ぎ(きんつぎ)についてお伝えしました。Fashion第1話となる今回は、冬服をきれいに保ってくれるオススメの道具とお手入れ方法をご紹介したいと思います。

日に日に寒さが増して、アウターやニットの出番が増えてきたこのごろ。

気軽に洗濯できる綿素材が多い夏服と違って、冬服はおうちで洗えないアイテムも多く、お手入れに気を遣う場面も多いのではないでしょうか。

 

ワードローブのなかからお気に入りの服を手に取ったとき、目立つところに毛玉やシワがあったら、せっかくの楽しい気持ちもしぼんでしまいますよね。

 

日々過ごすなかで起こるちょっとした汚れや臭い、毛玉、シワなどのトラブルは、予防しつつ自宅で解決して、気軽に冬服のコーデを楽しみたいものです。

 

大切なことは、着た後のケアと「服を休ませる日」をつくること。

それを習慣化することで、お気に入りの服を長く良い状態で着ることができます。

日常のお手入れ

帰宅したら、まずしたいのは洋服ブラシでのケア。

コートやスーツはもちろん、ニットも意外と見えないホコリや汚れが溜まっています。

 

最初は下から上にサッとホコリを掻き出すようにブラシをかけて、次に上から下へ一定方向に毛並みを整えるように優しく撫でます。乱れを整えることで毛玉予防にも。

強く当てたりこすったりしてしまうと生地が痛むので、軽い力で十分です。

ウールやカシミヤ素材のニットやコートには、静電気の起こりづらい天然素材のブラシがオススメ。豚毛のものは適度なコシで繊維に優しく、生地を傷めることなくほぐして毛並みを整えてくれます。

 

サッと手に取りやすいクローゼットの前や玄関にかけておけば、帰宅後、気軽にケアできますね。

臭い対策は陰干しで。ハンガーにかけることで、シワの予防にもなります。

普段はハンガーにかけて風通しの良いところにしばらく置くだけで十分ですが、あまりにも臭いが気になるときは、消臭スプレーを。

素材によってはシミになることもあるので、必ず使用方法などの説明を読んでからおこなってください。

時間のある時にしたいお手入れ

毛玉ができたら、毛玉とりブラシや電動の毛玉取り器で優しく取ります。

 

毛玉は、衣服の表面の毛羽立ちが徐々に絡まり、服同士の摩擦や静電気でつくられます。

目に入るとついつい気になって引っ張りがちですが、繊維を傷つけて、ますます毛玉を増やしてしまう原因となるので注意です。

 

取り方は、服を平らな場所に置き、ブラシの場合は毛の流れに沿って、毛玉とり器の場合は表面をそっと丸くなぞるようなイメージで優しく当てていきます。

どちらも強く押し付けすぎないように気をつけてください。

フリースやボアなどの起毛素材。せっかくの肌触りのいい素材も、ぺたっとくたびれていては、魅力が半減してしまいます。

そんなときは、起毛ブラシを使って、絡まった毛をほぐすように、優しくたたくようにして毛を起こしていけば、ふわふわが復活します。

 

前後に動かしたり、ヘアブラシで髪をとかすように表面をすいてしまうと毛が抜けたり生地が痛む原因になるので要注意です。

大切にしたい「休ませる」こと

お気に入りの服を長く着るためには、着用後のお手入れはもちろんですが、それ以上に、着る回数を減らすことも大切です。

衣類にとって、クリーニングに出すことは必ずしもいいことではありません。特にドライクリーニングは負担が大きく、繰り返し行うことで繊維の痛みが進んでしまいます。

 

着用後のブラッシングと、一日着たら3〜4日は休ませる。

それらを意識するだけで、持ちが全然違ってきます。

 

ブラッシング後は、コート類は形の合ったハンガーにかけて風通しのいいところに。

ニットのセーターやカーディガン類は、ハンガーにかけっぱなしにすると伸びて型崩れの原因になるので、陰干し後はきちんとたたんでしまいます。

お手入れを習慣化して、お気に入りの服を長く大切に

上質なコートは一生もの、と言われるほど、冬服は丁寧にお手入れすることで、何年も着続けることができます。

ウールにカシミヤ、スウェードにコーデュロイ……。冬の素材ならではの風合いは、できることなら長く楽しみたいですよね。

 

お手入れの行き届いた衣類は、それを着る人の姿もより素敵に見せてくれるもの。

 

その年の流行に合わせた服を買うのもファッションの楽しみですが、流行に左右されないベーシックな服を、変化を味わいながら大切に着ていくというのも、冬服ならではの醍醐味です。

 

この冬はいつもよりちょっといい服を買って、お手入れを習慣化して、お気に入りの服を長く楽しむ。

そんなスタイルを心がけてみるのはいかがでしょうか?

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica-Tips】私によくて、世界にイイ。サステナブルなチョコレート3選
独自記事 【 2020/10/26 】 Food
チョコが恋しくなる季節。温かな飲み物と一緒に口に含むと、とろ〜り美味しさが溶け出します。常温で置いておいても溶けにくい秋冬は、まさにチョコの旬。 というわけで今回は、サステナブルなチョコレートのお話。買うことで生産者の暮らしとつながるフェアトレードなアイテムや森林保護の視点から生まれたエシカルなチョコなど3種類をご紹介...
ワールド主催「246st.MARKET」イベントレポート 4人の環境アクティビストをethicaが独占インタビュー
独自記事 【 2020/10/26 】 Home
ワールド北青山ビル1階で10/14〜10/18に行われたポップアップイベント『246st.MARKET』(ニイヨンロクストリートマーケット)。“GOOD FOR FUTURE”をコンセプトに、クリエーターたちとともに未来を創造するプロジェクトです。3回目を迎えた今回は「サーキュレーション・ライフスタイル」をテーマに、サ...
「ハロウィンからゴミをなくそう!」使った衣装のリメイクを水原希子さんらが提案
独自記事 【 2020/11/2 】 Home
毎年ハロウィンが各地で盛り上がりを見せる一方、利用されたハロウィングッズや衣装がその日限りで捨てられてしまうという大きな問題があります。そうした中、ハロウィンが終わった翌日の11月1日、オンラインイベント「メルカリ アフターハロウィンパーティ」が開催されました。(記者:エシカちゃん)
まずは自分の“半径5m”から愛を広げていく。 エシカルウェディング経験者・沼田暁さんが考える社会貢献のかたち (前編)
独自記事 【 2020/3/2 】 Fashion
エシカルや社会貢献活動に関心があり、何か自分にできることをしたい。でも、いざ何かしようとしても「自分が役に立てることなんてあるのだろうか」と躊躇ってしまう人が多いのかもしれません。筆者である私も、そんな悩みが尽きない一人です。 悩める筆者がある“ウェディングドレス”をきっかけに出会ったのが、今回の主人公・沼田 暁(ぬま...
【ethica編集長対談】「ECOALF」創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ氏
独自記事 【 2019/12/23 】 Fashion
スペインのファッションブランド「ECOALF」の日本第1号店が2020年3月、東京・神宮前にオープンすることになり、先日、都内でその発表会が行われました。 「ECOALF」は世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、環境を守りながらペットボトルや漁業用の網などといった海洋プラスチックごみを再生して作った機能的な衣類や靴、...
ファッションデザイナー石川俊介さん『背景が見えにくいファッション産業への疑問』
独自記事 【 2019/12/16 】 Fashion
エシカルなコーヒーの調達率 99 % を達成したことにちなみ、9月9日に全国のスターバックス店舗で2015年から行われている「99 キャンペーン」。特に、同キャンペーンが初めて実施された、中目黒の「スターバックス リザーブ®️ロースタリー 東京」では、バリスタによるコーヒーの生産過程についてのマイクパフォーマンスが行わ...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
「外」からの視点がとらえた、日本の美しさ 【国木田彩良・前編】
独自記事 【 2018/10/4 】 Art & Culture
明治時代の小説家・ジャーナリストの国木田独歩の玄孫であり、現在、モデルとして活躍中の国木田彩良さん。このたび谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を原案とする短編映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』(高木マレイ監督)の茶人役で、女優に初挑戦しました。10月5日の映画公開を控え、2018年6月に建仁寺塔頭 両足院にて行われた映...
日本の良さを改めて実感!?  豪華舞台を楽しめる「日本博特別公演」の放映が決定!
独自記事 【 2020/6/15 】 Art & Culture
『ethica(エシカ)』6月号のテーマは、「エシカル世代」です。 新型コロナの影響で、ライブでエンターテイメントを楽しむ機会はほとんどなくなっていました。ようやく再開への道筋は見えてきたものの、実際にリアルな場に出かけてイベントなどを楽しめるのは、もう少し先になりそうです。そんな中、「エシカル世代」にも人気の2.5次...
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
「エシカルファッションってなに?」 ピープルツリーの場合
独自記事 【 2019/9/20 】 Fashion
日本とイギリスで展開するフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。人にも地球にも良いライフスタイルを提唱するエシカルファッションのパイオニアともいえるその活動は、ethica編集部でも創刊以来、大先輩としてその歩みに倣って参りました。 エシカルな気づきをテーマに情報発信を続けてきた私たちethicaは今年6周年を迎...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
一杯のコーヒーから広がる「 99 」への想い 。
独自記事 【 2019/11/12 】 Food
エシカルなコーヒー豆の購買率 99 % を達成したことにちなみ、毎年9月9日に全国のスターバックス店舗で行われる「 99 キャンペーン」 キャンペーン開始から5年目となる今年、中目黒の「スターバックス リザーブ ® ロースタリー 東京 」ではじめての「 99 キャンペーン」イベントが実施されました。 前編につづき「 9...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
The Breakthrough Company GO クリエイティブディレクター 砥川直大さん(前編)
独自記事 【 2020/4/20 】 Fashion
世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、ペットボトルや魚網などの海洋プラスチックごみを再生して作った衣類や靴、かばんなどを次々に発表。現在ヨーロッパを中心に大きな注目を集めているスペイン生まれのファッションブランドが「ECOALF」です。この3月、日本第1号店が東京・渋谷にオープンしましたが、開店にあたり「地球の資源を...
蜷川実花×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/7/13 】 Art & Culture
渋谷パルコのPARCO MUSEUM TOKYOで新作個展「東京 TOKYO/MIKA NINAGAWA」を開催した写真家で映画監督の蜷川実花さん。蜷川さんの新作写真集「東京 TOKYO」の刊行を記念して行われたもので、会場には「東京に生まれ育ち、この街しか住んだことがない」という蜷川さんが「大事なものすぎてなんだか手...

次の記事

「ハロウィンからゴミをなくそう!」使った衣装のリメイクを水原希子さんらが提案
【ethica-Voice】セブン&アイグループが取り組むサステナブルな商品開発 企業の様々なサステナブルな取り組みをインタビュー(第1回)セブン&アイグループ

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます