「私によくて、世界にイイ。」それが一番
大谷: ウェブマガジン「ethica」編集長の大谷賢太郎と申します。今日はよろしくお願いします。
釣流: こちらこそよろしくお願いします。
大谷: まず私どもの「ethica」ですが、エシカルコンシューマー向けのWebマガジンで、「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に立ち上げ、今年で8年目になります。読者は20代30代の女性がメインで、最近は40代も多くなりました。
釣流: 読者は男性よりも女性のほうが多いのですか。
大谷: はい。女性が7割です。
釣流: 今「私によくて、世界にイイ。」がコンセプトだとお聞きしましたが、それが一番なんですよ。私たちがやっている環境の活動にしても、自分たちにとってもいいことではないとなかなか進みませんからね。
大谷: 私もそう思います。
今日は釣流さんのこれまでのストーリーといいますか、現在に至るまでの経緯とセブン&アイさんのサステナブルな取り組みについての、大きく分けて2つのお話をお聞きしたいと思っています。
釣流: 分かりました。
先ほどの「私によくて、世界にイイ。」ことの続きで付け加えて言いますと、弊社グループのことになるのかもしれませんが、お客様に強いることはしたくない。無理矢理強いるのではなくて、気がついたら自然といいことに参加しているというのが望ましいです。
環境を守るというと、法規制でやろうとすることがありますよね、禁止したりとか。でも、禁止ではなくて、日本人の気質から考えても、「こういうふうにやったほうがいいんじゃない」「みんなで考えようよ」といったほうが、ついてきてくれると思います。そういうことを考えて自然とできるようになっていくといいと考えています。
大谷: 釣流さんが長年携わってこられた小売業というのは、お客さんとつねに直接対面しているという、ちょっと特殊な業界ではないかと思うのですが。
釣流: おっしゃる通りです。小売業というのは、お客様にご意見をいただきながらも、「ありがとう」といっていただける珍しい業種だと思っています。そういう中で「ありがとう」といっていただける方々と一緒に前に進んでいくことが一番大切だと考えています。