(第27話)「子どもの感性を豊かに育むおもちゃ」キコの「暮らしの塩梅」
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(第27話)「子どもの感性を豊かに育むおもちゃ」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ。」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第26話では、もうすぐ訪れる中秋の名月の歴史とその愉しみ方をお伝えしました。今回の記事では、子どものおもちゃについてお話したいと思います。

こどものおもちゃ、どんなものを選ぶ?

子どもが大好きなおもちゃ。ブロックやおままごと、お人形、乗り物にプラレールなどなど、魅力的なものであふれています。

 

子どもがたくさん触れるものだから、喜んで遊ぶことはもちろん、できるだけ手触りのよい質の高いものを選びたいですよね。

特に赤ちゃんは舐めたりかじったりするので、体に負担となる成分が含まれず天然素材の安全なものであることも重要です。

 

子どもは遊びを通して、さまざまなことを学んでいきます。

感性が豊かなこの時期だからこそ、創造力を養い「いい刺激」を与えてくれるものであってほしいと思います。

 

自分の子どもにはもちろん、出産祝い、誕生日の贈り物としても喜んでいただけるものを。

そばで見守る大人も見て触れて楽しくなる、そんなおもちゃを今回はご紹介したいと思います。

おもちゃ選びで大切にしたいこと

わが家のおもちゃ選びで大切にしているポイントは、

・自然素材であること

・シンプルなデザインであること

・遊び方が限定されず、成長と共に楽しめるもの

 

自然素材のものは温もりがあり、木製の家具や天然素材のインテリアは大人もホッと和んで、気持ちが落ち着きます。

プラスチック製のものが多いおもちゃですが、自然のものに近いほど子どもにとっても触り心地がよく、馴染みやすいのではないでしょうか。

 

自然素材のおもちゃは使えば使うほど手に馴染んで味わいを増し、愛着が湧いてきます。

劣化することが少なく、壊れても、修理したりお手入れをしながら世代を超えて楽しめることも◎。

 

シンプルなデザインのものは、お気に入りのインテリアの中でも主張することなく馴染み、大人にとっても心地よく、散らかっていても気になりにくいように感じます。

 

そして遊び方が限定されないことは、子どもの創造力を育むことにもつながります。

遊びを通して、その健やかな育ちを見守っていけたら素敵ですよね。

娘のお気に入りのおもちゃたち

・ガラガラ

生まれて間もない赤ちゃんの時から、興味津々で手に取ったりガジガジしたりと楽しんでいたもの。丸などシンプル形から動物をモチーフとしたもの、音が鳴るものなどいろいろな種類があるので、赤ちゃんの興味や好みに合ったものを選んでみてください。

・音あそびのできるおもちゃ(木琴、玉転がし)

おすわりができるころから、手が自由に使えるようになってきます。

上から玉を落とすと転がっていき、カラカラと音が楽しめる玉転がしは、つまむ、はなすといった動作を無理なく育むことができます。

たたいて音のなる木琴などのおもちゃは、大人が歌と一緒に鳴らしたりするだけでなく、そのうち自分で楽しむようになったりと、音を楽しみながら遊べます。

・木のブロック、色彩の豊かな積み木

遊び方が無限に広がる積み木は、必ず用意したいもの。

グリム社の色彩の美しい積み木やトンネル型のアーチの積み木は、口に入れても安心な塗料とオイルで仕上げられています。バランスよく積んでいくことを楽しんだり、時にはおままごとの野菜やお人形のお家になったりと、いろんな物に見立てて遊べます。

・ウッドボール、ウールボール

自然素材はプラスチック製品にはない、一つひとつの素材の手触りや硬さ、重さなど質感の違いを感じることができます。木ひとつをとっても、軽いもの、ずっしりと重みを感じるものとさまざまです。手の中でなめらかな木肌をただただ味わってみたり、お弁当のおかずになったり、平べったいものはそうっとバランスよく積むことを楽しんだり。

なんでもないシンプルな形だからこそ創造力を膨らませて遊べることができ、使えば使うほど手に馴染んでしっとりと艶が増してくるのも魅力です。

・シルク、ガーゼ、コットンの布

赤ちゃんのころはいないいないばぁを楽しんだり、すべすべ、ふわふわとした感触を味わったり。そのうち、お人形のおくるみになったりお布団になったり、体に巻きつけてマントやドレス、棚と棚の間にかぶせておうちに見立てて……と遊びがどんどん膨らんでいく布。

おうちにあるハギレも、おもちゃ棚に加えてみてもいいかもしれません。

・おままごと道具

お皿やお鍋、包丁などの道具は子どもにとってとても魅力的です。

一つずつあることで、おままごとなどの見立て遊びをより広がりのあるものにしてくれると感じます。

大人が料理する姿を同じように再現して遊ぶ娘の姿に、よく見ているなぁとドキリとすることも。

おもちゃになるものは身近なところにも

わざわざ購入しなくても、自然の中にもおもちゃになる素材はたくさんあります。

今の時期なら、公園に行けば落ちて間もない綺麗などんぐりや松ぼっくりがたくさん。

お湯で煮ることで、気になる虫対策もできます。

美しく色づいた葉っぱを集めて、色や形の違いを楽しむのも素敵ですね。

わが家では、おもちゃ棚に飾ったり、おままごとの具材になったりしています。

 

海や河原に行く機会があれば、貝殻や石ころを拾ってきます。

水の流れで角が落ちた石は丸くひんやりとすべすべして、心地よいものです。

小さいころから本物に触れるということ

現代は、スマホひとつでなんでも調べたり見たりできる便利な時代ですが、例えば木の実ひとつをとっても、画面越しに見るのと実際に森に行って手にするのでは感じ方は全く違います。

 

だからこそわが家では、小さいうちはできるだけ本物に触れてほしいと考えています。

 

プレゼントしたりいただいたり、気がつけば子どもの周りにたくさんあるおもちゃたち。

 

質の良いものをお手入れしながら長く使うことは、ものを大切にする心を育むことにも繋がるのではないかと思います。

土にも還る自然素材のものは、無駄がなく環境にも優しいのも魅力です。

 

最近では、色々なこだわりをもってセレクトしているおもちゃ屋さんがたくさんあります。

今後、おもちゃを購入する時の参考になれば嬉しいです!

おもちゃ屋さんのご紹介(参考サイト)

 木のおもちゃ専門店 おもちゃの森sapporo
木のおもちゃユーロバス
キッズいわきぱふ

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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