本連載「国木田彩良−It can be changed.」のスタートにあたり、最初にテーマとともに問題に挙がったのが、言語でした。国木田さんが、自分の意思をもっともストレートに伝えられるのは、母国語のフランス語。けれど、それが翻訳によって、自分の意図と異なる伝わり方をすることを危惧してもいました。そして最終的に「日本の読者に向けた発信は、日本語で」という結論に至ったのです。
自身のルーツである日本に興味を持ち2014年単身来日、モデル活動を開始。2015年、三越伊勢丹の企業広告「this is japan」のイメージビジュアルに登場し注目を集める。国内外のハイファッション誌を中心に活動の傍ら、パリで形成された感性と日本で暮らす中で見えてきたことを発信していこうとSDGsに携わりながら、主にフェミニズムに関するトークショーに参加したり文章書いたりするなど活動の幅を広げている。