[エシカ編集部体験企画]ミシュランスターシェフが開発した代替乳製品の原材料「エクリプス・デザート・ブレンド」を使用したプラントベースアイス
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[エシカ編集部体験企画]ミシュランスターシェフが開発した代替乳製品の原材料「エクリプス・デザート・ブレンド」を使用したプラントベースアイス

ミシュランスターのシェフでもあるトーマス・ボウマン(Thomas Bowman)氏 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

2019年にカリフォルニアで誕生したエクリプス・フーズは、ミシュランスターのシェフでもあるトーマス・ボウマン(Thomas Bowman)氏と、代替プロテインのエキスパートで数々のスタートアップのアドバイザーも務めてきたエイロン・ステインハート(Aylon Steinhart)氏の二人によって創業された注目のスタートアップ企業です。乳製品と見分けがつかないほどクリーミーでなめらかな100%植物性のアイスを提供し、プラントベース製品を通じて人にも生物にも地球にもやさしいサステナブルでエシカルな食のシステムの構築を目指しています。

今回はエクリプス・フーズと親交のある、総勢5名のシェフが集い、エクリプス・フーズの特許技術により生み出された代替乳製品の原材料「エクリプス・デザート・ブレンド」を使用して開発されたさまざまな料理を、アイスのコース料理として味わえる場が設けられ、編集部が体験しました!eclipseco(エクリプスコ)やコース料理の内容とともに、詳しくお伝えしていきます。

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代替乳製品(植物由来の乳製品)のプラットフォーム企業であるエクリプス・フーズ

2024年3月に日本初上陸となり、7月には都内の約300店舗のファミリーマートでの取り扱いも始まった、プラントベースアイスの「eclipseco(エクリプスコ)」。このアイスを展開するのが、独⾃の特許技術により植物由来の原料を利⽤して、プラントベースの代替乳製品を⽣み出すスタートアップ企業のエクリプス・フーズです。

あまり耳馴染みのない単語ですが、エクリプス(eclipse)とは天体現象である日食や月食を含めた「蝕」を意味します。(ちなみに英語で日食は「solar eclipse」、月食は「lunar eclipse」です。)創業者のトーマス・ボウマン氏が子供の頃に日食を見てとても感動した思い出と、小さな存在でも世界に大きなインパクトを与えられるような存在になれるように、といった想いを掛け合わせて名付けられたそうです。

一方アイスの商品名が「eclipseco(エクリプスコ)」であるのは、今後の世界展開も見越し法人として社名につけられる「Co.(Company)」の部分を組み合わせているということ、それに加え、ブランドがミッションとして掲げている環境に配慮したエコロジカル(ecological)なアイス、エコ(eco)なアイス、といった意味合いも込めて「eclipse + eco = eclipseco(エクリプスコ)」と称して⾃然環境とともに⽣きていくための技術や製品を⽣み出すブランドとしての想いを広く届けていきたいという意図があるのだそうです。

エシカルな商品の実現を可能にしているのは、植物由来の原材料を組み合わせ「牛乳のおいしさの秘密」であるミセルを再現し、代替乳製品を創り出すというエクリプス・フーズ独⾃の特許技術にあります。ガゼインミセルは別名「牛乳のマジック」と呼ばれているナノレベルの粒子であり、牛乳独自のクリーミーな口あたりを生み出します。エクリプス・フーズはこのカゼインミセルを植物から再現する技術をもっているため、どんな乳製品も製造可能であり、アイスとなる、eclipseco(エクリプスコ)は干ばつに強いサステナブルな植物(キャッサバ、じゃがいも、菜種、とうもろこし)を使ってガゼインミセルを再現しています。原材料となる植物も徹底して非遺伝子組み換えの植物を厳選しており、将来的にはさまざまな商品にこの技術を使った「エクリプス・デザート・ブレンド」が使用され、植物性の製品が普及していくことも念頭に置いて、サステナブルに「⾷」を楽しめる世界を実現しようと奮闘しているのです。

そんな想いを持って作られたeclipseco(エクリプスコ)は、エシカルやサステナブルを実践したいと普段から思っている人々にとっても、消費の選択肢を広げてくれる嬉しいアプローチです。

有名シェフ5名のコラボによるプラントベースアイスのコース料理体験

今回、エクリプス・フーズからは創業者のトーマス・ボウマン氏と、元ミシュランシェフでエクリプス・フーズの製品開発責任者として手腕を振るうベン・ロッシュ氏(Ben Roche)の二人が来日し、「ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン Hanare」にて期間限定でオープンしているエクリプスコ アイスのポップアップストアで、プラントベースアイスのコース料理体験ができるという企画が開催されました。エクリプス・フーズの特許技術により生み出された植物性アイスの原材料「エクリプス・デザート・ブレンド」を使用したエクリプスコ アイスの可能性を広げるメニューが、5名の有名シェフたちによって提供されるとのことで、編集部でも体験に行くことに。

ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン Hanare

店舗に到着すると、eclipseco(エクリプスコ)のパッケージ同様、ピンクやイエローの原色がカラフルに彩られ、ポップでありつつも洗練された店内の様子に、気持ちが盛り上がるのを感じます!さっそく料理をいただいていきます。

群馬県産幸水梨と白桃のエクリプスコ アイス 幸水梨のソテープレマオーガニックファームの小松菜と幸水梨のスープを添えて ライムの香り

一品目は日本料理店「柳川美熊野 シン和食」料理長、荒井一樹シェフによる群馬県産幸水梨と白桃のエクリプスコ アイス 幸水梨のソテープレマオーガニックファームの小松菜と幸水梨のスープを添えて ライムの香りです。横に添えられたソースは、プレマオーガニックファームの小松菜と幸水梨のスープ。アイスに野菜とフルーツのソースをかけて食べるとはなかなかお目にかかれない食べ方です。日本料理のシェフらしく、見た目も香りも和食のような美しさと繊細さで、口に入れてみると梨のジューシーでシャキシャキとした爽やかな食感が口の中に広がって、料理で心を動かすとはこういうことか!と感嘆の思いがします。

群馬県産幸水梨と白桃のエクリプスコ アイス 幸水梨のソテープレマオーガニックファームの小松菜と幸水梨のスープを添えて ライムの香り Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

「柳川美熊野 シン和食」料理長、荒井一樹 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

青森県産山椒と津軽メロンのエクリプスコ アイス 秋どれ津軽メロン、摘果メロンの赤紫蘇ピクルス 胡桃、茗荷、オリーブオイル

二品目をアレンジするのは、フランスやアメリカのサンフランシスコ ナパバレー、ニューヨークといった世界各地を巡って研鑽を積み、帰国後は『~food&design~ CONVEY』シェフに就任、現在は青森県を拠点にプライベートシェフとして料理を手掛ける横田渉シェフ。メニューは、横田シェフの拠点である青森県津軽地方の特産品のメロンと旬の山椒の実をかけ合わせた、「青森県産山椒と津軽メロンのエクリプスコ アイス 秋どれ津軽メロン、摘果メロンの赤紫蘇ピクルス 胡桃、茗荷、オリーブオイル」です。生のフレッシュなメロンがそのままに、オードブルのようにアイスや山椒と合わさってユニークかつ上品な味に仕上がり、素材がそれぞれを引き立たせているようなマリアージュを感じます。食べ切るのがもったいなく感じて、思わず時間をかけてゆっくりゆっくりと食べてしまうような逸品です!

青森県産山椒と津軽メロンのエクリプスコ アイス 秋どれ津軽メロン、摘果メロンの赤紫蘇ピクルス 胡桃、茗荷、オリーブオイル Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

横田渉シェフ Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

無花果の若葉のエクリプスコ アイス 無花果の天ぷらを添えて

三品目はカリフォルニア州から参上のヒロ・ソネ氏によるもの。人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」にも取り上げられたことのあるソネ氏は、料理会のアカデミー賞とも言われる「Best Chef of California Award」を受賞しており、ナパバレーにオープンした「Terra」や、サンフランシスコにオープンした「Ame」が、ミシュラン一つ星の常連になるほど。そんなヒロ・ソネシェフのひと皿は、レストランの庭で育つ無花果(いちじく)の葉からアイデアを得て、無花果の天ぷらを添えた、「無花果の若葉のエクリプスコ アイス 無花果の天ぷらを添えて」です。熱々のジューシーな天ぷらと冷たいさっぱりしたアイスが相性抜群なのは想像できますが、いちじくの天ぷらは初体験!さらに天ぷらも米粉を使いグルテンフリーを徹底しているところが嬉しいです。デザートよりむしろ高級な割烹料理の一品として味わえるような、満足感がとても高い一品です。

無花果の若葉のエクリプスコ アイス 無花果の天ぷらを添えて Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

ヒロ・ソネ氏 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

3種のエクリプスコアイス”キャラメルポップコーン風” クリスピートフィー&チェリーピュレ

コース料理も後半に差し掛かりました。いよいよエクリプス・フーズのお二人、トーマス・ボウマン氏とベン・ロッシュ氏がアレンジする二品をご紹介します。ロッシュ氏が提供するのは、彼のお気に入りでアメリカの国民的お菓子であるキャラメルポップコーン「クラッカージャック」をモチーフにアレンジした「3種のエクリプスコアイス”キャラメルポップコーン風” クリスピートフィー&チェリーピュレ」です。アメリカらしいキャラメルポップコーンの香ばしくてストレートな甘さがアイスとマッチしていて、まさにメイン!まるでアイスケーキを食べているようなパンチのある贅沢なメニューです。

3種のエクリプスコアイス”キャラメルポップコーン風” クリスピートフィー&チェリーピュレ Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

ベン・ロッシュ氏 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

【余録】クラッカージャックと映画

「クラッカージャック」というポップコーンは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、実はこのポップコーンは国民的な商品。映画「ティファニーで朝食を」では、ジョージ・ペパード演じるポールが食べていたクラッカージャックについていたおまけで指輪を引き当てるのですが、それが最後まで重要なアイテムとなる素敵なエピソードがあります。(その後、オードリー・ヘップバーン演じるホリーとポールの二人がデートでティファニー5番街本店を冷やかしにいった際、粋なティファニーの計らいでこのおもちゃの指輪に刻印をしてもらうのですが、そのとき店員さんと「クラッカージャックには今でもおまけがついているのですか?」「イエス」「それは良い」なんてやり取りもしています。)

映画にも出てくるクラッカージャック 当時は箱型のパッケージでした。

黒胡麻エクリプスコソフト 金箔スモーク

海外の文化に思いを馳せながら食べるアメリカンな美味しい一皿を味わったあとで、ラストはボウマン氏からの意外なメニューです。ミシュラン星付きレストランでのシェフ経験もあり、代替卵を製造するEat JUSTを始めフードテック分野の様々な企業であらゆる植物由来の代替製品や技術を開発してきたボウマン氏。彼が選んだ素材が黒胡麻です。旬の食材を生かし材料を一切無駄にしないという日本の食文化に深く共感し、和の食材を愛するボウマン氏による、彼ならではのアイスが、燻製した食材と金箔をほどこした「黒胡麻エクリプスコソフト 金箔スモーク」でした。濃厚でスモーキーな黒胡麻の香りが冷たいアイスとなって口の中でとろけていくのは絶妙な味わいです。それぞれのシェフのご挨拶もあり大満足の中お腹いっぱいでコース料理は終了しました。

黒胡麻エクリプスコソフト 金箔スモーク Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

今回体験をしたポップアップストアは、好評につき2024年12月26日まで延長されるとのことで、店頭ではシェフとコラボレーションしたスペシャルメニューとして、eclipseco(エクリプスコ)を使用したサンデーや旬の食材を引き立てる味わいのプラントベースシェイク、eclipseco(エクリプスコ)3種類のスクープアイスも提供しています。機会があればぜひこの味わいを体験してみてはいかがでしょうか。

(後編に続く)

ポップアップストア詳細

【開催日時】
2024年12月26日(木)まで
11:00~17:00(最終入場:16:30)
月曜定休 ※月曜日が祝日の場合は、翌日が定休日となります

【場  所】
ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン Hanare
(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)

東京メトロ 銀座線『外苑前』駅 出口 4a より 徒歩2分
東京メトロ 銀座線・半蔵門線・都営地下鉄 大江戸線
『青山一丁目』駅 出口 1(北青山方面) より徒歩5分

文:神田聖ら(ethica編集部)/企画・構成:大谷賢太郎(ethica編集長)

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