日本人初「アジア最優秀女性シェフ」庄司夏子さんがサステナブルなツアーに参加
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日本人初「アジア最優秀女性シェフ」庄司夏子さんがサステナブルなツアーに参加

国内だけではなく、世界からも注目をされている「été(エテ)」のオーナーシェフ・庄司夏子さん。彼女の目線の先には、食の未来がありました。そんな彼女も参加した、世界で活躍する料理人が氷見市に集結したサステナブルなツアー「氷見テロワールの旅-至高の食材を求めて-」をご紹介します。(記事:エシカちゃん)

世界が注目のフレンチレストラン「été(エテ)」オーナーシェフ・庄司夏子さん

初めてそのケーキを目にした時、なんて美しいケーキなのだろうと思いました。

2014年、スイーツ専門店として営業を始めた「été」が見せてくれたのは、まるで宝石のようなケーキ(フルール・ド・エテ)でした。マンゴーがバラのように配されたその美しさに息を呑み、フルーツの艶やかさに、しばし目眩すらもよおした程です。

幻のケーキとも言われる「フルール・ド・エテ」の作り手は、étéのオーナーシェフであり、「アジアのベストレストラン50」にて「アジアのベストパティシエ賞」(2020年)、「アジアの最優秀女性シェフ賞」(2022年)を受賞した、庄司夏子さんです。

現在は、レストランとして営業を続けるétéですが、その卓上に運ばれる庄司さんの料理は、やはり宝石のように美しく、予約客が途切れることがありません。

※2021年には、étéのケーキ専門店として「Fleurs d’ été」もオープンしました。

庄司さんのインタビュー記事等の中に見付けることが出来るのは、24歳の若さでスタートしたétéの軌道には、庄司さんの覚悟や創造、強い意志が混じり合っているということ。

étéの開業から、早くも10年とちょっと。10年という月日の間、多くの社会問題を抱えてしまった現在へ、庄司さんは今、未来への眼差しを向けられているようです。

世界で活躍する料理人が氷見市に集結した氷見テロワールの旅

一流の料理人に富山県氷見の食材の魅力や地域の風土、漁業文化等、氷見の食材が美味しいその背景を知ってもらうことを目的に企画された「氷見テロワールの旅-至高の食材を求めて-」。初回のツアーに参加した料理人たちの中に、庄司さんの姿がありました。

氷見漁港は「天然の生簀」とも称されるほど、新鮮な魚が豊富に水揚げされる漁港です。急深な地形と海底谷が特徴的な海には、約500種もの魚介類が生息していると言われます。

ツアーでは、普段は立ち入ることが出来ない競りの見学や、ガイドによる地元の特別な漁法の解説の他に、実際に食材を食し、その鮮度と味わい、そして調理法に触れる場がもたれました。

知識だけではなく、味覚をも通して氷見の食や漁業文化を体験する「氷見テロワールの旅-至高の食材を求めて-」は、今後も継続をされる予定です。

美味しい食が続いていく為に

美味しい食が続いて欲しいとの願いを、サステナブルな食材へのこだわりへ繋げているété。étéで使用する食材には、フードマイレージが少ない国産のものを選ぶようにする等、日本の農業や漁場に対する敬意と共に、未来へ継承していく為の取り組みが進められています。

今回のツアー(氷見テロワールの旅-至高の食材を求めて-)を通して、先人達が築き上げたサステナブルな、そして豊かな食材に触れた庄司さんは、その魅力をどんな一皿として描き出すのでしょうか。

食材・食が紡いできた文化を、未来へ残していきとの想いは料理人も生産者も同じです。

では、私たちは? 未来へ継承したい食材・食とは・・、一緒に考えていきませんか。

氷見テロワールの旅-至高の食材を求めて-

スペシャルムービー: https://youtu.be/R5xx_iuRcz4

美味しいを求める生産者たちと、美味しいを求める料理人たち。双方が互いの「美味しい」を理解した(知り合った)時にこそ、「美味しい×美味しい」の関係が生まれるのではないでしょうか? 「美味しい×美味しい」に、料理を食べる私たちの「美味しい」を求める心(生産者、調理過程を知り選ぶこと)が掛け合わされれば、この限りない「美味しい」の連鎖は、サステナブルに未来へと続いていくように思います。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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