「いのち輝く未来社会のデザイン」という壮大なテーマのもと、私たちを世界へ、そして未来の旅へと誘う2025年 大阪・関西万博。世界中の英知と技術が多種多様に結集する中で注目すべきなのが、広大な海をインスピレーションの源とするパビリオンです。
生命の源であり、生態系にも欠かせない恵をもたらす海は、気候変動や環境汚染といった地球規模の課題に直面しています。しかし、その深遠な世界には、未だ解き明かされていない生命の多様性や、持続可能な未来を築くための無限の可能性が秘められています。今回の万博でも「海」をテーマに掲げ、独自の哲学と最先端の技術で未来の海のあり方を提案するパビリオンがいくつも見受けられます。各パビリオンがどのようなビジョンを描き、いかに来場者の心に海の重要性を刻み込むのかを見届けていきましょう。
前回のモナコに続いて訪れるのは、資源とエネルギーを再利用する循環型社会の実現を目指す環境NPO「ZERI JAPAN」によるパビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」です。世界中から多くの人が訪れるこの万博という機会に、改めて地球の歴史や人類の営みを俯瞰しつつ、自然界の生き物たちと同じような生のバランスを取り戻すための新たな気づきや行動のきっかけとなる体験を与えてくれる、海をテーマとしたパビリオンをご紹介します。