【ethica Traveler】エシカ編集部が誘う大阪・関西万博の旅 海洋保全編(上巻)モナコ公国
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【ethica Traveler】エシカ編集部が誘う大阪・関西万博の旅 海洋保全編(上巻)モナコ公国

「いのち輝く未来社会のデザイン」という壮大なテーマのもと、私たちを世界へ、そして未来の旅へと誘う大阪・関西万博2025。世界中の英知と技術が多種多様に結集する中で注目すべきなのが、広大な海をインスピレーションの源とするパビリオンです。

生命の源であり、生態系にも欠かせない恵をもたらす海は、気候変動や環境汚染といった地球規模の課題に直面しています。しかし、その深遠な世界には、未だ解き明かされていない多様な生物や、持続可能な未来を築くための無限の可能性が秘められています。今回の万博でも「海」をテーマに掲げ、独自の哲学と最先端の技術で未来の海のあり方を提案するパビリオンがいくつも見受けられます。各パビリオンがどのようなビジョンを描き、いかに来場者の心に海の重要性を刻み込むのかを見届けていきましょう。

今回は、モナコ公国、そしてBLUE OCEAN DOMEを巡ります。まず初めに訪れたのはフランス南東部の地中海に面した世界で2番目に小さな独立国家であるモナコ公国です。カジノ・ド・モンテカルロやF1モナコグランプリで世界的に知られ、高級リゾート地として富裕層を魅了するモナコは、グリマルディ家が700年以上統治する歴史を持ち、故グレース・ケリー公妃の存在も有名です。美しい景観、温暖な気候、所得税のない税制が特徴で、海洋保護にも力を入れるなど、華やかさと持続可能性を両立するその取り組みをお伝えします。

小国モナコが国際的な高級リゾート地となるまでの歴史

古くモナコの地は、海洋民族であり貿易の民でもあるフェニキア人や古代ギリシャ人、地中海を征服したローマ人が往来していた地域でした。13世紀、神聖ローマ帝国の支配のもと、支配権を握っていたジェノバの執政官と、その補佐をする有力豪族だったグリマルディ家。その後、現在宮殿がある岩山のロシェを手中に収めたことでモナコの正式な主権者となったグリマルディ家は、17世紀になって「モナコ公」としてプリンスの称号を得て以来、モナコ公はプリンスと呼ばれるようになりました。

今では世界中からセレブが集まる華やかな高級リゾートの代表格であるモナコですが、その礎を築いたのがシャルル3世です。背景にはモナコ公国が国土の95%を失うことになった「パリ条約(※注1)」がありました。1815年、ナポレオン戦争終結後のウィーン会議において、フランスの勢力拡大を抑える目的でモナコ公国はイタリア北西部のサルデーニャ王国の保護下に置かれ、これによりモナコはフランスから独立を保ちつつも、外交的・軍事的にサルデーニャ王国の影響を受けることになります。

(※注1)正式には1861年フランス・モナコ条約(Traité Franco-Monégasque de 1861)

その後、イタリア統一運動の高まりの中で、モナコ公国に属していた主要な領土であるマントンとロクブリュヌの住民が独立を宣言。この地域は当時のモナコ公国の国土の大部分を占めていて、柑橘類の栽培などで経済的にも重要な地域だったためモナコ公国の財政を極度に悪化させました。そしておよそ半世紀後の1861年に締結されたパリ条約によってフランスに割譲され、これにより、モナコ公国の面積は現在の約2平方キロメートル(日本の皇居の約2倍、東京ディズニーランドの約4倍)という極めて小さなものになりました。(ただしこの代償として、フランスはこの条約でモナコ公国の完全な主権を承認し、モナコは国際法上独立した国家としての地位を確立しています。)

残されたのは現在のモナコ・ヴィル、モンテカルロ、ラ・コンダミン地区のみとなったモナコ。当時は貧しく、外部からのアクセスも非常に困難な状態でした。シャルル3世とその母カロリーヌ妃は、この財政危機を打開するため、当時のヨーロッパで流行し始めていたカジノと観光業に着目します。まず、財政再建の天才と呼ばれたフランスの実業家フランソワ・ブラン、マリー・ブラン夫妻を招聘してカジノ経営を委託し、国際的なリゾートとしてのブランド名を確立させるために、カジノを中心とするエリアを自らの名にちなんで「モンテカルロ」(シャルルの山)と命名しました。

交通インフラを整備するとともに、1864年にはカジノに隣接して、ヨーロッパ最高級のホテルであるオテル・ド・パリを創業。次いでカジノ・ド・モンテカルロに隣接して、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエのデザインによる豪華なオペラが建設されました。こうしてギャンブルだけでなく文化的なエンターテイメントを提供することで、より洗練された客層を惹きつけることに成功するのです。

シャルル3世のリゾート化戦略は、モナコの財政を劇的に回復させ、小さな公国が生き残るための独自の道を切り開きました。一時間もあれば端から端まで歩いていけるほどの国土の狭さを逆手に取り、「国際的な高級リゾート地」というニッチな市場に特化することで、モナコを世界地図上の重要なポイントへと押し上げたのです。

ハリウッド女優から公妃となった永遠なる憧れの女性「グレース・ケリー」

そしてもう一つ欠かせないのが、モナコの華やかなイメージを世界に伝えた最大の功績者、グレース・ケリーの存在です。1950年代にハリウッド黄金期を彩った女優であり、モナコ公国のレニエ3世公と結婚してモナコ公妃となったグレース。彼女の出演作を見たことがない人も、エルメス(Hermès)の「ケリーバッグ(※注2)」や「モナコ公妃」といったアイコニックなキーワードや彼女の美貌はよく知っているという方も多いのでは。

(※注2)1956年、当時妊娠中だったグレースがパパラッチからお腹を隠すためにこのバッグを抱える写真が、雑誌『ライフ』に掲載される。この写真が世界中で報じられると、瞬く間にこのバッグは彼女の代名詞となり、多くの女性がこのバッグを求めるように。これを受け、エルメスは正式にこのバッグを「ケリーバッグ」と改名し、今日に至るまでその名で親しまれている。

GRACE KELLY Princess in Style グレース・ケリー モナコ公妃のファッション・ブック   発行:グレース・ケリー展 実行委員会/青幻舎

厳格なカトリックの家庭で育ったグレースは、女優を志してニューヨークの演劇学校で学んだのちテレビドラマでキャリアをスタートさせ、その後ハリウッド映画界へと進出します。彼女を一躍スターに押し上げたのは、アルフレッド・ヒッチコック監督との出会いで、『ダイヤルMを廻せ』、『裏窓』、『泥棒成金』といったヒッチコック作品で「クール・ビューティー」としての地位を確立させました。緊張感あふれるサスペンスの中で、知的な美しさと冷静さを保つ演技が高く評価され、1954年の『喝采』でアカデミー主演女優賞を受賞します。その作品でカンヌ国際映画祭に出席した際、モナコ公国のレニエ3世公と出会ったのがご縁のきっかけ。二人の婚約は電撃的なニュースとなり、世界中が見守る中、女優グレース・ケリーはハリウッドの輝かしいキャリアに幕を下ろして、モナコ公妃グレースとなったのです。

花を愛した公妃とバラの花びらを設えたモナコパビリオン

温暖な地中海気候に恵まれ、年間を通して日照時間が長いことから様々な花々が咲き誇るモナコは「花の国」としても知られています。春にはブーゲンビリアやミモザ、夏にはゼラニウムやハイビスカス、秋には彼岸花やシクラメン、冬にはカメリアやクリスマスローズなど、一年を通して枚挙にいとまがないほど花が咲き誇ります。そんな中でも象徴的なのは、グレース公妃が愛したバラです。幼い頃から庭園や植物への深い愛情を持っていたグレースは、モナコへ来てからもモナコ公宮の庭園の整備に積極的に関わりながら植物の知識を深め、自らもガーデニングを楽しむ姿が伝えられています。花にまつわるエッセイを綴り、押し花アーティストとしても作品を残した彼女は、自身のエッセイで、日本の仏教学者で禅を西洋に広めた最大の功労者である鈴木大拙や小野小町の和歌を引用しつつ、優しさ、礼儀、敬愛といった日本の美を讃えて、その美徳を自然やガーデニングの美しさと結びつけています。そんな知性と高貴さを持つグレースの名前を冠して彼女に捧げられた「プリンセス・ドゥ・モナコ」(Princess de Monaco)というバラがあります。彼女が公妃となった後に、フランスの著名な育種家によって捧げられたハイブリッド・ティー・ローズの「プリンセス・ドゥ・モナコ」は、繊細なアプリコットピンクからクリーム色へのグラデーションが特徴で、優雅な花形と控えめながらも上品な香りを持つのだとか。

プリンセス・ドゥ・モナコ

美しさと気品、そして時代を超えて世界中で広く栽培され愛され続けているそのバラは、まさにグレース・ケリーそのものを体現しているかのようです。

モナコパビリオン 展望テラス(3階)の光景 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

今回のモナコパビリオンでは、そうしたモナコの花のイメージを喚起させる、赤いバラの花びら一枚一枚を表現した意匠がメインの外観にあしらわれています。

モナコパビリオンのテーマ「Take Care of Wonder(自然の奇跡を守る)」

モナコパビリオンのご紹介に移りましょう。今回のパビリオンのテーマは「Take Care of Wonder(自然の奇跡を守る)」。「自然の奇跡を大切にすることが、私たちの幸福や未来につながっている」ということを内包しており、それを体現するように建物周辺に溢れる緑が印象的です。

館内や庭園での体験を通して、自然を慈しむことは私たち自身を慈しむことに繋がること、そして自然を大切にすることを学んでいきます。 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

円形の建物が並ぶ波間を縫うように遊歩道が敷かれ、中央には小さな庭園が広がります。真ん中で背を伸ばす大きな木はなんと樹齢500年のオリーブの木。その周辺にはサボテンやローズマリー、タイムなどのモナコの植物たちが活き活きと植わっています。この庭園の造りは日本庭園をリスペクトしているのだそうで、確かに、足元に目を向けると細く筋の通った白い歩道は日本庭園の白川砂(京都の白川で採れる白川石を砕いて作られた砂利)を彷彿とさせ、流線形を描く全体の滑らかな軌道もよく見られる構造です。

樹齢500年のオリーブの木 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

そういえば先日、筆者のお気に入りスポット「哲学の道」(京都府 京都市左京区)に訪れた際、そこから向かった「銀閣寺」庭園の白川砂を越えた傾斜(けいしゃ)の麓(ふもと)に佇む1本の「槇(まき)の木」に目を奪われました。太くて逞しい樹皮から年月と生命力を感じたのですが、その槇木も同様に樹齢が500年でした。そんな偶然性も重なり、モナコパビリオンのオリーブの木ともリンクして、滅多にお目にかかれない日本庭園×地中海のコラボレーションに、より一層心が沸き立ちました。

樹齢500年の槇(まき)の木

モナコパビリオンのご紹介に戻りましょう。庭園の中には、小休憩スペースのような空間に、自然の生物たちとの共生を実現するさまざまな取り組みを紹介する仕掛け型のパネルや、すごろく形式で子供も楽しめる木のキュートなオブジェが展示されています。

ミツバチの生態を学べるコーナー Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

野生のオオカミとの平和的な共生を促進する「WOLFALPS EU」や、野生動物保護センターの紹介、ミツバチの生態を学べるコーナーなどがありました。

モナコの海洋保護とサステナビリティ

もう一つモナコパビリオンが掲げるのが、「海を知り、愛し、保護する(know it , love it, protect it)」という、海を守る意志です。地中海沿岸に位置する海の小国・モナコでは、さまざまな海洋保護と海を利用したサステナブルな取り組みに力を入れています。今回のパビリオンでは海にフォーカスを当てた別館も用意されており、中に入ると、幻想的な光とそれに呼応して輝く壁のさまざまな海の生物たちのイラスト、そして深海で聴こえる音を表現した空間になっていてまるで海に潜ったかのような不思議な感覚に五感の全てが包まれます。

別館に、一歩足を踏み入れると、魅惑的な海底世界の旅へと誘われているかのよう。 Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

潜水艦の窓を模したようなパネルはタッチ式で、モナコ公アルベール2世財団が支援しているモナコの海洋保護の活動を紹介する情報を見ることができます。一例に海洋生物に害を与えないコンクリート技術を用いたり、メタンガス排出量を削減する海藻を原料とした飼料を畜産農家に卸したり、環境順応型サンゴを養殖したりと、あらゆるアプローチで生態系の保護に取り組みます。

サステナビリティの実践は都市の方でも行われていて、例えば、海洋温度差発電などがあります。海水の温度が一定に保たれる深層と表層の水温差から熱エネルギーを生み出し、建物の冷暖房に利用するというシステムで、資源を利用したエコなエネルギーです。モナコでも人気の観光スポットの一つでもある海洋博物館でもこのシステムは採用されています。

モナコで人気の観光スポット「海洋博物館」

この博物館は、優秀な海洋学者でもあったモナコ公アルベール1世によって1910年に造られたもので、地中海に面する崖の上に土台が埋め込まれるようにして建てられており、まるでお城のなかにいるかのような優美な装飾や荘厳な造りが特徴の場所です。このように歴史ある建物でありつつもシステムは最新にバージョンアップして維持し続けている点は見習いたいところです。さらにこの技術は一建物に留まらず、地区全体に海水ヒートポンプシステムを設置しており、中央の水源から複数の建物に海水を供給することで海岸から離れた建物でもこの再生可能エネルギーの恩恵を受けられるようにと、将来に向けた利用拡大を積極的に推進しています。このシステムの拡張により、現在石油由来のエネルギーを利用した冷暖房が使われている建物において、温室効果ガスを80%も削減できると見込まれているとのことで、まさに海洋国家らしいサステナビリティの実践に賞賛の思いと期待が高まります。

From the left, VALENTINE BONAFEDE(MONACO PAVILION COMMUNICATION OFFICER) SEIRA KANDA (ethica) NAOMI CARNE(MONACO PAVILION COMMUNICATION OFFICER) Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

モナコは、小さな国土に壮大な歴史と未来への挑戦を凝縮した、まさに「地中海の宝石」のような場所。その輝きは、カジノやF1の華やかさに留まらず、地中海の豊かな自然、歴史が息づく街並み、そして海洋保護をはじめとする持続可能性や自然との共生への真摯な取り組みに宿っているのかもしれません。語るに尽きないモナコの魅力を味わいに、いつかその地を訪れてみたいです。

この後は、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマに、環境保護の考え方を学べるパビリオン「BLUE OCEAN DOME」に向かいます。

海洋保全編(下巻)BLUE OCEAN DOMEに続く

文:神田聖ら(ethica編集部)/企画・構成:大谷賢太郎(ethica編集長)

【あわせて読みたい】エシカ編集部が誘う、大阪・関西万博の旅

海洋保全編(下巻)「BLUE OCEAN DOME」

<参考書籍>

モナコ・グレース公妃、グエン・ロビンス 共著, 木幡和枝 訳 (1998). 『My Book of Flower モナコ公国グレース公妃の花の本』. 日本ヴォーグ社.

ジェームス・スパダ 著, 仙名紀 訳(1989).『グレース・ケリー プリンセスの素顔』. 朝日新聞社

藤田昇子(2012).『花で巡るモナコ公国 グレース公妃設立のモナコガーデンクラブへの旅』. インフォレストパブリッシング

「地球の歩き方」編集室(2007). 『モナコ グレース・ケリーと地中海の休日』. ダイヤモンド社.

「地球の歩き方」編集室(2024). 『地球の歩き方 南仏 プロヴァンス コード・ダジュール&モナコ 2025~2026年版』. GAKKEN

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