年をとってもオシャレでいたい! 老いを味方に付けるオシャレPeople
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
7,270 view
年をとってもオシャレでいたい! 老いを味方に付けるオシャレPeople

敬老の日に、どんなプレゼントを渡そうか、と考えている人もいるかもしれません。今年の敬老の日の贈り物は、思い切ってとびきりオシャレなファッショングッズを選んでみてはいかがでしょうか。

「お年寄りにオシャレなファッショングッズ!?」と疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、とある本を見たら、そんな気持ちは吹き飛んでしまうかも。その本のタイトルは『Advanced Style–ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』。ニューヨークの60歳以上のオシャレな人たちばかりを集めたファッションスナップ写真集です。

この本に掲載された写真のモデルさんたちは、実に個性的なオシャレを楽しんでいます。真っ赤なドレスに雰囲気のある帽子を被っている人がいたり、トラッドチェックの帽子とパンツが実にステッキとパイプにマッチしていてオシャレだったり。

若い人だとちょっと主張が強すぎて、ジュエリーのほうが目立ってしまうようなものも、経験を積んだからこその貫禄で見事にバランスをとっている人もいます。

 

71歳の作家で、アーティストでもあるBeatrix Ostさんは、自信と優雅さが洋服をさらに美しく見せるということ、その人自身の魅力が年とともに増していくということを見事に体現しています。

Beatrixさんは、「美しく見せる秘訣はちゃんと食べること」だと語ります。よく食べて、創造的な生活をすることが鍵だというのです。外見だけ美しくしようとして、やせるための生活をするのでは到底出せない美しさが、内面からにじみ出ています。

撮影を行うカメラマンのAri Seth Cohenさんは次のように言います。

「2008年にニューヨークに引っ越してきて、多くのお年寄りの男性・女性がおしゃれで驚いた。子どもの頃はおばあちゃん子でお年寄りに親しみを持っていたけれど、こんなにポジティブで刺激的なイメージを持っていなかったことに気づいたんだ。年をとる過程にはたくさんの素晴らしいことがあると伝えたかった。」

「ファッションは自己表現である」と言います。しかし、「自分」というものは、年を取っていろいろな経験をすればするほどどんどん濃縮されて味わいが出てくるものではないでしょうか。だとすると、本来オシャレというものは、年をとったほうが楽しめるものなのかもしれません。

この写真集に載っているファッションスタイルを若い人が真似をしたとしても、「かっこいいな」と思うのは、おじいちゃん、おばあちゃんのモデルの方でしょう。貫禄と、にじみ出てくるオーラが違うのです。

 

 

とかくネガティブなイメージを持たれがちな「老い」。しかし、発想を変えてみたら、「老い」のポジティブな面はどんどん見えてきそうです。

<書籍情報>

■『Advanced Style–ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』 2500円(+税)
大和書房 (2013/2/23)
詳細情報はこちらから: http://www.daiwashobo.co.jp/book/b106800.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

食欲の秋。熱い想いで仕事をする農家が作ったおいしい食べ物で食欲を満たそう!
先見の明と、農家のこだわりが出逢った自社農園。

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます