無印良品がESG経営の中核を担う新たな商品やサービスを発表
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無印良品がESG経営の中核を担う新たな商品やサービスを発表

ESG経営のトップランナーを目指してーー。無印良品を運営している株式会社良品計画は1月15日(金)にオンライン発表会を開催し、ESG経営に関する方針やコロナ禍で大きく変化している消費者の生活に対応した新たな商品やサービスについて説明しました。ESGという言葉が普及する前から、社会や環境に優しい活動に取り組んできた同社の事業展開に迫ります(記者:エシカちゃん)

創業当初から社会や環境に配慮してきたESGのフロントランナー

1980年に事業をスタートした無印良品。創業当初から「アンチ消費社会」をうたい、商品開発にあたって「素材の選択」、「工程の点検」、「包装の簡素化」の3点を基本原則に掲げてきた、まさにESG経営のフロントランナーと言える存在です。

松崎暁社長はプレス関係者向けのオンライン配信を通じて、ESG経営を一層推進することを明らかにしました。昨年11月にはサイトをリニューアルし、ESG情報を積極的に開示。今年2月には広報・ESG推進部を立ち上げ、情報発信力をさらに強化していきます。

また、松崎社長は地域課題を解決する活動の一環として、昨年7月に新潟県上越市でオープンした「無印良品 直江津」を紹介しました。店内では地元の農産品や特産物を取り扱う「なおえつ良品市場」を運営し、町おこしに尽力しているのです。松崎社長は「スタッフが各地で知恵をしぼりながら地域活性化を目指す個店経営への移行を進めています。無印良品を通じて、今後も生活・文化・環境の共存と発展に貢献していく考えです」と意気込んでいます。

家具の月額定額サービスでコロナ禍における生活の変化に寄り添う

続いて、松岡朋子執行役員・生活雑貨部部長が登壇し、ESG経営の中核を担う商品の狙いを説明。「新型コロナウイルスの拡大で、新社会人や新入生をはじめとした多くの方々が生活に不安や戸惑いを抱いています。これからもお客様の役に立つという考えに沿って商品やサービスを展開していきます」と強調しました。

発表会では、湯崎知己生活雑貨部住空間担当部長による「新しいくらしへの3つの“新”」についての紹介もありました。商品開発の基本3原則に即した①「新生活新商品」や、3原則を繰り返し点検しながら定期的に実現している②「新価格」、誰もが心地良い生活をスタートするための③「新サービス」です。

①商品開発の基本3原則に即した「新生活/新商品」

「新生活新商品」では、製造過程で生じたハギレや糸を活用している再生コットン入りのカバーや、脱プラスチックと資材のムダ削減を実現した「ダンボール収納ケース」といったサステナブルなアイテムを紹介しました。

再生コットン入り綿ふとんカバーセット 3,990

再生コットン入り綿パイルフェイスタオルセット 790

ダンボール収納ケース横ワイド 引き出し式 ベージュ2段 990

ダンボール収納ボックス角型 フタ式 ベージュ 深  1,190

②3原則を繰り返し点検しながら定期的に実現している新価格

また「新価格」として、1月15日(金)から生活雑貨52品目の価格見直しを実施。値下げ幅は全て2、3割程度です。「アルミ洗濯用ハンガー・3本組」(290円→250円)や、「手指用消毒ジェル」(990円→790円)など日々の生活に欠かせないアイテムをますます手に取りやすい価格で提供しています。

生活雑貨の価格改定(※全て改定後価格、税込)

ポリエステル綿麻混・ソフトボックスシリーズ 490 円~1,690

ステンレスワイヤーバスケットシリーズ1,290円~3,990

アルミ洗濯用ハンガー・3本組 250円

ボーンチャイナ食器シリーズ  390円~3,490

アクリルネックレス・ピアスケース・見開きタイプ 1,990

ポリプロピレンシャワーブラシ 790円

手指用消毒ジェル  690~790円

価格改定紹介ページ
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/section/S110030107

③誰もが心地良い生活をスタートするための「新サービス」

そして「新サービス」として、脚付マットレスやデスク、チェアといった無印良品の家具を対象にした月額定額サービスを1月15日(金)から国内 182 店舗で開始しました。消費者が在宅勤務などで自宅にいる時間が増える中、「定番の家具を利用してもらうことでより良く暮らしに役立つ」(湯崎氏)目的からです。このサービスを利用することで家具の買い替えや処分が不要となり、間接的に環境保護に貢献することができます。 

家具の月額定額サービス(※左・販売価格合計、右・4年契約時の月額定額料金、税込)

脚付マットレス スモールセット(27,900円、560円)、シングルセット29,900円、600円)、

セミダブルセット(39,900円、810円)、ダブルセット(49,900円、1,010円)

折りたたみテーブル(19,900円、400円)

木製デスク(24,900円、500円)

ラウンドチェア・オーク材(14,900円、300円)

ラウンドチェア・布座・オーク材(19,900円、400円)

ワーキングチェア(19,900円、400円)

スタッキングシェルフセット/オーク材 5段×3列(39,900円、810円)、5段×2列(29,900円、600円)、3段×3列(34,900円、710円)、3段×2列(24,900円、500円)

利用期間

1年単位の契約で1年、2年、3年、4年のプランを用意。

利用料金

月額利用料+初回のみ配送料(※有料での家具の組み立てサービス有)

サービス特集ページ
https://www.muji.com/jp/feature/monthly-plan/

サービス導入店舗
https://www.muji.com/jp/ja/shop/service/S039

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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