明日は「世界フェアトレード・デー」 Safia’s Fair Trade World Vol.6 ピープル・ツリー サフィア・ミニーさん
Blog
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
2,396 view

こんにちは、サフィアです。

写真に一緒に写っているのは、バングラデシュ生産者団体「タナパラ・スワローズ」のサント・ハクさんです。

明日10日(土)の都内で行われるIID 世田谷ものづくり学校、ピープル・ツリー 自由が丘店でのイベントと、11日(日)の大阪・あべのハルカスで行われる「世界フェアトレード・デー in 大阪」に出演します。

それぞれのイベントについてはこちらをご覧ください。

私は、明日の「世界フェアトレード・デー」のイベントのために今日から東京にいます。

今回の私の来日に合わせて、現在制作中のドキュメンタリーフィルム『The True Cost (真実の価格)』の制作チームがアメリカから合流しています。

このドキュメンタリーは、グローバルなアパレル産業が人と地球に与える影響を追ったものです。

この数十年の間に衣料品の価格はどんどん下がっていますが、その一方で人や環境への負荷はどんどん高まっています。2013年に起こったバングラデシュの 衣料品工場「ラナ・プラザ」の崩壊事故をきっかけに、多くの人が衣料品がどのようにつくられているのかを知りたがるようになりました。

アメリカのドキュメンタリー制作者、アンドリュー・モーガンは仲間と共にこのストーリーを世に送り出そうとしています。

アンドリューは、ラナ・プラザの事故で家族を失った少年二人の写真を見て、グローバルなアパレル産業について知りたいと考え、あらゆる文献を調べま した。そして次第に、ファッション産業が現在の状況に至るまでの道のりをたどることになったのです。明らかになった事実はとてもショッキングで、彼はそれ をドキュメンタリー「The True Cost」で伝えようと決心したのです。

アンドリューと仲間たちは、資金調達サイトのKickstarter(クリエイティブなプロジェクトに対してクラウドファンディングで資金集めを行 う手段を提供する企業)を通じて制作資金を集めました。現在撮影が進行中のこのドキュメンタリーで、私たちはファストファッションの本当のコストを知るこ とになるでしょう。この作品は、ファッションが人と環境に与えている真のコスト-苦しんでいる人や環境破壊のコストが服の価格タグには反映されていないこ と—を明らかにしようとしています。

アンドリューはまた、この作品で解決策も示そうと考えています。私は、インタビューされるエシカル・ファッションのリーダーの一人に選ばれたので す。アンドリューのチームは先月、私と一緒にバングラデシュを訪れてフェアトレードの生産現場を取材しました。日本での取材は、世界フェアトレード・デー のイベントでフェアトレードを広める活動やピープル・ツリーの商品開発の現場などにフォーカスします。

ドキュメンタリーの公開は、2015年3月の予定です。楽しみにしていてください!

この作品は、単に問題を強調するだけでなく、誰もが日々の生活の中で参加できる本当の解決方法に光を当てようとしています。僕たちのゴールは、消費者の 行動が企業や政府の意思決定に影響を与えられるようになること。僕たちが今歩いている道はサステナブルではないのです。でも今ここにチャンスもあります。 未来のために新しい前例を作り出すことができるのか、まさに正念場だと思います」—アンドリュー・モーガン

See You Tomorrow !

 

サフィア・ミニー

ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ代表

 

英国出身。90年に来日。環境・貧困問題に取り組むNGO「グローバル・ヴィレッジ」と、フェアトレードのブランド「ピープル・ツリー」の代表。

04年シュワブ財団により「世界で最も傑出した社会起業家」の一人に選ばれる。09年イギリス政府より大英帝国勲章第5位(MBE)を受勲。

著書に「おしゃれなエコが世界を救う  〜女社長のフェアトレード奮闘記〜」(日経BP社)、(幻冬舎ルネッサンス)、「NAKED FASHION -ファッションで世界を変える- おしゃれなエコのハローワーク」(フェアトレードカンパニー)ほか。

 

HP:ピープル・ツリー

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
http://www.ethica.jp

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

世田谷ものづくり学校にてエシカルファッションカレッジが1日限りの開校 5月10日(コットンの日)土曜日10:00〜18:00 IID世田谷ものづくり学校(三軒茶屋)にて
廃校になった校舎の廊下で行われたエシカルファッションショー。 フェアトレード+エシカルファッションショー Power to the People

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます