Safia’s Fair Trade World Vol.3 ピープル・ツリー サフィア・ミニーさん ネルソン・マンデラ: 正義への運動は続く
Blog
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
2,161 view

ネルソン・マンデラ: 正義への運動は続く

サフィアです。

数多くの人たちに影響を与えたマンデラ氏の考え方。
80年代に育った私は、彼の釈放を求めるために開催されたコンサートに出かけ、
南アフリカ製品をボイコットし、社会の人種隔離を修復しようとしてきました。

1990年に、当時独立したばかりのナミビアで親族の結婚式に参加し、
通りに出て踊ったのをよく覚えています。
それは、結婚式へのお祝いと独立したナミビアへの希望を込めたダンスでした。

ナミビアは何十年にもわたり、南アフリカに不法に占領されてきました。
マンデラ氏は、キャンペーンを展開する方法はじめ、
システムや貿易がいかに平等性や人権、
社会正義とつながっているかを教えてくれました。

時代の道義的な羅針盤として、マンデラ氏は、私たちのような特別ではない人間でも、
変化を起こすためには声を上げて活動すればいいのだ、ということを教えてくれました。
彼の影響を受けていない社会企業家は一人としていないでしょう。

民主主義と社会正義を実現するための道のりは長いです。
利益のみを重視する経済と金融の仕組みは、
基本的な人権が満たされ、
コミュニティを発展させるのに必要な収入を得るための機会を
人々から蝕んでいるのではないでしょうか。

マンデラ氏は、南アフリカで不可能だと思われていたことを実現し、
「テロリスト」から新たな国のトップとなりました。

社会の仕組みは変えられる — 私がマンデラ氏から学んだことです。

マンデラ氏へ、前向きで希望をあきらめない姿に心からの感謝を表したいと思います。
アンフェアでサステナブルではない現在の世界の権力構造を変えるために、
まさに今行動を起こしていきましょう。

ハフィントン・ポストのChristine de Leonの記事、
「マンデラ:バティック-スタイルのシャツの話はやめよう」をぜひ読んでみてください。

サフィア・ミニー

ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ代表

 

英国出身。90年に来日。環境・貧困問題に取り組むNGO「グローバル・ヴィレッジ」と、フェアトレードのブランド「ピープル・ツリー」の代表。

04年シュワブ財団により「世界で最も傑出した社会起業家」の一人に選ばれる。09年イギリス政府より大英帝国勲章第5位(MBE)を受勲。

著書に「おしゃれなエコが世界を救う  〜女社長のフェアトレード奮闘記〜」(日経BP社)、(幻冬舎ルネッサンス)、「NAKED FASHION -ファッションで世界を変える- おしゃれなエコのハローワーク」(フェアトレードカンパニー)ほか。

 

HP:ピープル・ツリー

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

エシカルは未来の贅沢 Vol.5 ファッション・ジャーナリスト 生駒芳子さん エシカル・ファッション最前線~10代、20代の考える未来のファッション~
年末年始のお呼ばれに、ひと味ちがった『日本の伝統製法』のお取り寄せギフトはいかがですか?(オーガニックコンシェルジュ・鈴木麻里さんのお勧めの品) 「女子会」「友人の家」「上司の家にお呼ばれ」シチュエーションに合わせてご提案!

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます