『ethica（エシカ）』7月号のテーマは「境界線」です。

「境界線」には、物理的なものから人間の心理的なものまで、いろいろあると思います。私自身、留学前は気にしたことはなかったのですが、実際に現地ドイツでの生活が始まると戸惑うことも多く、ドイツと自分の間にある「境界線」を感じる場面が何度もありました。でも人との関わりを持っていく中で、国を隔てる川や壁のようなものとは違い、心の中にある「境界線」はいつしか消えていくのだということも、ドイツで知ることができました。「境界線が消える」というのは、相手のすべてを認めるということではありません。「境界線」が相手と自分を隔てるものだとすれば、「境界線が消えること」は、相手と自分の違いを認めて、それを理解することだと思います。そんな、ドイツでの体験をお話していきます。

８ヶ月間の生活を経て、芽生えたドイツへの愛

ドイツといえば…

ソーセージ？ビール？

クリスマスマーケット？

勤勉で真面目？ストレートに物を言う？

明るい？それとも暗いイメージ？

私のHomeになってくれたドイツへの感謝の気持ちを込めて、今回はドイツへの愛をお伝えしたいと思います！

ドイツは とても住みやすい国

「日本人と勤勉さが似ている」というよく聞く言葉は（あくまでも私の意見ですが）本当です。また「well-organizedされている（＝人がきちんとしている、几帳面）」という点から見ても似ているため、日本人にとっては住みやすい国かなと思います。

➀住みやすさ

・基本的に治安がとても良い

大きな街では注意が必要ですが、それ以外の街では基本的に日本と同じ感覚で生活していても大丈夫なくらい治安が良いです。

・交通機関が整っている

電車やバスは、長距離でも短距離でも困りません！一度乗り方が分かれば簡単で快適。長距離移動の場合は事前に電車の予約ができ、早めに予約すればとても安く移動ができます。（正確に時間をきっちり守る日本の電車にはかないませんが…）

・自然と都会のミックスな感じが良い

お城や大きなショッピングセンターと、緑豊かな公園や山が共存している街がほとんど。ゴミ箱が多いこともありゴミも少なく、街並みが綺麗。空いた時間で散歩に出かける人がとっても多いドイツでは、どんな街にも散歩道があるのも特徴の一つ！

・夏がとにかく過ごしやすい！

８月でも平均気温は25度前後です。湿度が低く、蒸し暑さが全く無いので日陰や室内は涼しいです。ドイツのお家や建物では基本的にエアコンがありません。

また、日の入りが遅く22時を過ぎても外が明るいんです！一日が長く感じられ、とにかく過ごしやすいドイツの夏が大好きです。冬は日本より寒いけれど、室内では高性能のヒーターがどこにでもあるので暖かくて過ごしやすいです。厚いコートの中は薄着な人が多いです。

②人の温かさ

例えば道を聞いてその人がわからなかったとき、他の人にわざわざ聞いてくれたり、一緒に探してくれたり…親切な人が多いように感じます。困っている人を見たら躊躇することなく声をかける姿をたくさん目にします。

挨拶を頻繁にする。ドイツ語には “Hallo” という家族から知らない人まで誰に対しても使える挨拶があり、（特に小さな町では）すれ違う人に挨拶することもよくあります！道を歩いていて挨拶から会話が生まれたりすることも（私の住む小さな街では）頻繁です。

③ストレスフリー、エコフレンドリーなライフスタイル

・上下関係が厳しすぎず緩すぎず、ちょうどよい。

年齢関係なくみんなで気さくにおしゃべりできる関係性は素敵だなと日々感じます。

・学生も働く大人も休暇が多いので、家族で過ごす時間がとっても多い

土日も忙しく予定を埋める訳ではなく、家族でお出かけしたり家でゆっくりしたり、家族を大切にする人がすごく多いイメージです。

・エコフレンドリー

どれだけプラスチックの少ない生活、水筒やエコバックを持ち歩く生活をしている人が多いか、是非日本のみなさんにも足を運んで目で見てもらえたらと思います。

「日本でも早く実践しましょう」と毎日思います。ドイツから見習うべき点です。

こんな感じでとっても住みやすく素敵な国ドイツ。

これからはドイツの代名詞とも言われるクリスマスマーケットの季節〜！

まだまだドイツの魅力を見つけるのが楽しみです。

私によくて、世界にイイ。～ ethica（エシカ）～
http://www.ethica.jp

スミレ