【サステナブル×アパレル】プラザクリエイトとイスラエル企業のコラボによる最新プリント技術が体験できる新施設が渋谷にオープン!
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【サステナブル×アパレル】プラザクリエイトとイスラエル企業のコラボによる最新プリント技術が体験できる新施設が渋谷にオープン!

世界第2位の汚染産業と言われるアパレル産業。その最大の問題が大量生産と大量廃棄、ならびに汚水の大量発生です。そんな課題に対し、新たな答えのあり方を示したのが、写真プリントビジネスを30年以上展開してきた株式会社プラザクリエイトと、イスラエルのアパレルプリント企業Kornit Digitalです。両社の提携で今秋オープンする、渋谷神宮前にオープンする新施設「CREATIVE PLAZA HATTO」の魅力とは?(記者:エシカちゃん)

プラザクリエイトとKornit Digital

株式会社プラザクリエイトは、写真屋「パレットプラザ」をはじめとした写真プリント事業を展開する企業。カメラやスマホで撮影した写真を印刷する、いわゆるオンデマンド印刷サービスを長らく提供してきました。そんなプラザクリエイトが今回、アパレル業界へ進出する理由が、自社のオンデマンド型ビジネスで環境負荷の大きいアパレル産業を改革するためでした。

ファストファッションの流行に伴い、安価で低品質の服を大量に生産するようになったアパレル産業。そのせいで、生産過程において大量の水が汚染されたり、大量の衣服を生産することによって資源が大量に消費されたりしています。

プラザクリエイトが目指すのは、生産したものを市場で売るのではなく、需要に基いて生産を行い、商品を消費者に確実に届けるアパレル産業のあり方です。ここで、長年培ってきた、オンデマンドの発想が鍵になるわけですね。

そして今回、プラザクリエイトがパートナーとして選んだのが、イスラエルの企業Kornit Digitalです。Kornit社は、主に繊維の上にプリントを行う、繊維産業用デジタル印刷技術の最先端を行く企業。自社で開発・製造・販売を行い、衣料品業界のデジタルプリント市場をリードしています。

また、Kornit社はグリーン企業としても有名で、高品質かつ小ロット生産ができ、さらには水を使わないサステナブルなプリンターを展開しています。企業目標として、2026年までに11億着の余剰製品の削減、4兆3千億リットルの水の使用量の削減、172億キログラムの温室効果ガス削減を掲げるなど、とても環境に配慮した企業なんです。

「CREATIVE PLAZA HATTO」の魅力

そんな両社がコラボして、今秋実現するのが、プリント工房とカフェが融合した新拠点、「CREATIVE PLAZA HATTO(クリエイティブ プラザ ハット)」です。

その魅力は何と言っても、最新技術を搭載したプリンター、Atlas MAX(アトラスマックス)。Atlas MAXには、Kornit社が独自開発した3D印刷技術が搭載されていて、糸を使わずに、刺繍、ワッペン、ラバーカッティングシート、厚盛のような質感のプリントが出来ちゃうんです。

Atlas MAXでプリントした刺繍風プリント

しかも、印刷スピードは、1時間に130枚。もちろん小ロットでの印刷も可能なので、作業効率が各段に良いのが特徴。60×90cmの大きさまで印刷可能で、セッティングしたらボタンを押すだけという操作性の簡易さも魅力の一つ。

また、インクに有害な化学物質を含んでいないことを証明する「エコパスポート」や、テキスタイルの製造過程で環境的かつ社会的な考慮がなされていることを証明する「GOTS(Global Organic Textile Standard)」の認証を受けているなど、とことん良いとこ尽くし!

Atlas MAX実演の様子

新施設「CREATIVE PLAZA HATTO」では、カフェや展示スペースが用意される他、アパレル関係者がAtlas MAXを使って試作品をつくれる機会も提供。コーヒーを片手に、アパレル業界の新たな未来を想像したり、ポップアップや展示会を行うことができるなど、アパレル業界全体でサステナブルな産業のあり方を語り合うことができる場となっています。

CREATIVE PLAZA HATTOの完成イメージ

ファッションイベント「FASHION THE FUTURE」をレポート!

7月27日には、プラザクリエイトがイベントを開催。Kornit社のCEOも登壇し、ファッションとサステナビリティの未来、そしてデジタル技術のこれからについて発表を行いました。

イベントの第1部では、プラザクリエイトの代表取締役社長、新谷隼人氏がファッション事業に参入する意義、環境問題をKornit社とともに解決していく決意を発表し、その取り組みとして、CREATIVE PLAZA HATTOの紹介が行われました。

プラザクリエイトの代表取締役社長 新谷隼人氏

また、Kornit DigitalのCEO、Ronen Samuel(ロネン サミュエル)氏は、自社のサステナビリティへの取り組みを紹介し、水を使わないAtlas MAXの強みをアピール。現在開発中のテクノロジーも紹介し、ファッション業界における仮想空間と実世界の架け橋になるという目標を共有しました。

Kornit DigitalのCEO Ronen Samuel氏

変わって、第2部では、バーチャルリアリティーの発展に伴うファッション業界の未来、そして、コロナ禍におけるファッション業界のあり方などに関して、ゲストスピーカーからの講演会がありました。中でも共通していたのが、大量生産(マス・プロデュース)から受注生産(オンデマンド)への移行。ファッション業界全体が変革の時を迎えていることが示されました。

講演会の様子

そして、イベントの目玉がファッションショー。Atlas MAXを使用して作成したプリント衣服が発表された他、イスラエルのファッション業界を牽引するコンビ、YANKY & NATAFがコレクションを発表。80年代から90年代、そして未来のデジタル世界からインスピレーションを受けたという作品は、個性的かつサステナブル。Kornit社のデジタルプリント技術を用いた衣服は、これからのファッション業界を象徴しているようです。

ファッションショーの様子

今秋、渋谷神宮前にオープンする「CREATIVE PLAZA HATTO」。東京の、そして世界の、アパレル×サステナブルの新拠点になりそうな予感がします!

【CREATIVE PLAZA HATTOの概要】

施設内容:フェアトレードコーヒーやフードの提供、最新プリンターの体験、ポップアップや展覧会などのイベント開催。

サービスサイト:https://hatto.tokyo

住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前二丁目18番19号 the Folks BY IOQ 1階

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

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