【ethica Traveler】特集企画『リアルに感動体験！』沖縄県恩納村レポート（前編） | webマガジン

2023/1/30

独自記事

「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica（エシカ）』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集していきます。

今回は、「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」に宿泊して恩納村のさまざまなエシカルな取り組みを体験してきました。

沖縄県の中部に位置する恩納村（おんなそん）は、東シナ海の美しい海岸線に沿った日本屈指のリゾート地です。そんな恩納村が、実はとってもSDGsに貢献しているサステナブルな村ということをご存知でしょうか。2018年に「サンゴの村（世界一サンゴと人にやさしい村）」を宣言し、2019年には「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定され、様々なサステナブルな体験を味わえる「私によくて、世界にイイ。」観光地なのです。

沖縄県　恩納村（おんなそん）とは

沖縄県、沖縄本島の真ん中あたりに位置する海岸線に沿った形の恩納村（おんなそん）は、空港のある那覇市内からは車で60〜100分ほど走るとたどり着くリゾート地です。海が美しいのはもちろん、特徴的なのはサンゴの保全活動に力を入れていること。1989年から恩納村漁業協同組合によりサンゴの移植活動が始められ、2003年には養殖したサンゴを海に戻すサンゴの植え付けをスタートします。

Photo＝Kentaro Ohtani (TRANSMEDIA)　

前例がない中で養殖サンゴや植え付けサンゴの生存率を上げて繁殖させることに成功し、その後もサンゴの保全活動が活発になるとともにサンゴ礁が漁業や観光業にとって貴重な資源であり恩納村にとっての財産であるという認識が広がり、2018年7月に「サンゴの村」宣言をしました。

Photo＝Kentaro Ohtani (TRANSMEDIA)　

また、サンゴの保全活動にもつながる、ミツバチの養蜂や、赤土の海への流出を防ぐ赤土流出防止対策にも力を入れてさまざまな活動をおこなう、環境への意識が高いところでもあります。

サンゴの保護が環境保全のアクションとして重要な意味を持つ理由は？

そもそもサンゴ礁を保護することがどれほど大切なことかということは、海に詳しくない方にはあまり知られていないかもしれません。

サンゴの保護

実はサンゴと、それによって積み重なってできたサンゴ礁は、魚をはじめとする海の生き物たちが身を守ったり、からだを休めたり、栄養を補給するのに役立っている他、津波や高波の被害を抑える天然の防波堤の役割を果たしているのです。そうして多様な生物が生息する場所として、サンゴ礁は漁業資源や観光資源としても、私たちに大きな恩恵を与えてくれているのです。

サステナブルな取り組みに力を入れる「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」に宿泊

今回、編集部の取材の拠点として利用させてもらったのは、恩納村の海岸線沿いで離れ小島のように海に突き出た、瀬良垣島というユニークなロケーションに建てられたリゾートホテル、「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」（以下、ハイアット瀬良垣）です。

Photo＝Kentaro Ohtani (TRANSMEDIA)　

ハイアットグループ全体では、使い捨てプラスチックの削減や食品廃棄物の削減（2030年までに世界各地の運営ホテルでの1m²あたりの食品廃棄物を2019年の50%に削減する数値目標）など観光を促進する担い手としてサステナブルな取り組みを積極的に行っています。

また、ハイアット瀬良垣が提供するアクティビティとして、クマノミの生態やSDGsの目標のひとつである「海の豊かさを守ろう」を学ぶレクチャーとシュノーケリング体験を組み合わせたプログラムや電動自転車で村内のサンゴ保全に携わる農地や施設を見学できる体験プログラム、さらには、テントサウナの体験などもあり、ウェルビーイングな体験を楽しむこともできるのです。エシカとしては、ホテルのエシカルな部分にも大注目です！