京都は1,200年もの間、日本の首都であり続けた、世界にも類を見ないサステナビリティを体現している地域です。三方を山に囲まれた緑あふれる街で、ビルの高さ規制や屋外広告規制等により、美しい景観が守られています。

1997年12月11日、地球温暖化についての京都議定書（COP3）が京都国立国際会館で採択され、それ以来「Kyoto」は環境へ配慮した取り組みを示唆するキーワードになりました。（出典：公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー）

ethicaでは、そんな京都からサステナブルな取り組みを学ぼうという「京都サステナ発見！」企画が進行中。

今回は、着物のアップサイクルに取り組む京都のシューズブランドをご紹介します。（記者：エシカちゃん）

京都発！使われずに眠っている着物や帯のアップサイクルに取り組むシューズブランド「Relier81」

着られることのなくなった着物や帯を「カタチ」を変えることで日常に取り入れてほしい、という想いで創業した「Relier81」。日本の伝統文化に触れるきっかけになるようにと、着物や帯をレディースシューズにアップサイクルしています。

ブランド5周年を記念して大阪・名古屋・福岡と全国3都市にてポップアップストアを開催

この度「Relier81」は、ブランド5周年を迎え、全国3都市にてポップアップストアを開催。今シーズンよりシューズのみの展開から、新たにシャツやパンツ、バッグといったアイテムもリリース。使われずに眠っている着物や帯をアップサイクルし、より身近に取り入れやすいアイテムを開発。シャツに関してはブランド初となるユニセックスアイテムとして販売。ジェンダーレスな1点もののシャツを展開しています。

今回、ポップアップストアでは、ブランド立ち上げ当初より人気の帯生地を使用したサンダルに細かいデザインや使用する素材のアップデートを行い、新たに2モデルのサンダルや ミュールを加え、即売品として販売。またシューズ、シャツ、パンツ、バッグとすべての アイテムで約50種類の着物や帯から、好みの生地やデザインを選んで、自分だけのアイテムをオーダーできちゃうんです。

普段はオンラインでのみオーダー販売を行っている「Relier81」ですが、今回は実際に着物や帯を見て、感じて、確かめられる貴重な機会。自分の足に馴染む生地やデザインを体験できるチャンスです。

「Relier81」のサステナブルな取り組み

「Relier81」のサステナブルな取り組みはほかにも。

着物や帯のアップサイクルを行う生産工程を、ウェブサイト上で公開。後継者不足に悩む靴業界に対して、興味を持ってもらえるようにと、職人さんの手作業を実際に見られるようになっています。日本のモノづくりのサステナビリティですね。

さらに、次世代への継承として、ブランドの代表・田尻大智氏が、京都工芸繊維大学・京都芸術デザイン専門学校などで、積極的に授業や講演会を実施。伝統文化の素晴らしさを伝えることで、日本文化のサステナビリティにも取り組んでいます。

ポップアップの概要は以下の通り。今年の夏はサステナブルなファッションアイテムで飾ってみては。

【ポップアップストア概要】

大阪　阪急うめだ本店 4階 コトコトステージ42

会期：2023年5月3日(水)～2023年5月9日(火)

所在地：大阪府大阪市北区角田町8番7号

営業時間：10:00～20:00

名古屋　ジェイアール名古屋タカシマヤ 1階南エスカレーター横特設会場

会期：2023年5月24日(水)～2023年5月30日(火)

所在地：名古屋市中村区名駅一丁目1番4号

営業時間：10:00～20:00

福岡　博多阪急 4階 ステージ4

会期：2023年6月7日(水)～2023年6月13日(火)

所在地：福岡市博多区博多駅中央街1番1号

営業時間：10:00～20:00

人びとの着物離れが進む中で、着物市場はますます縮小しています。それでも、上質な生地や美しい模様など、着物にはポテンシャルがまだまだあります。着物をアップサイクルしたシューズを展開する京都のブランド「Relier81」の美しい着物世界を体験してみて！

私によくて、世界にイイ。～ ethica（エシカ）～
http://www.ethica.jp

エシカちゃん