「COIL Upcycle Art Contest 2023」の受賞者が決定
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「COIL Upcycle Art Contest 2023」の受賞者が決定

本来であれば捨てられるはずの物を活用して制作された”廃棄物から生み出されたアート”の公募展形式のプロジェクト「COIL Upcycle Art Contest 2023」の受賞者が決定しました。

今年のグランプリには、そのほとんどが捨てられているという野生動物皮を使った作品が選ばれました。(記事:エシカちゃん)

COIL Upcycle Art Contest

今年で3回目の開催となる「COIL Upcycle Art Contest」は、廃棄物処理事業を展開する「株式会社中特ホールディングス」が主催する、アートプロジェクトです。

“サステナブルを、もっとクリエイティブに。”をスローガンにあげ、廃棄物と名を付けられた「人が不要と判断したもの」を素材としてアートを制作、発表する場を作りました。

今人類が直面する環境課題に対して思考を深め、対話を始めるきっかけになることを目指しています。

2023年のCOIL Upcycle Art Contestのゆくえは?

全国から100件以上もの応募作が寄せられた「COIL Upcycle Art Contest 2023」。

昨年(2023年)12月に、遂に入選した7名の公開プレゼンテーション及び審査が実施され、グランプリ、準グランプリ、Webサイトでの一般投票によるオーディエンス賞の受賞者が決定しました!

入選した7作品は、2024年末まで、中特ホールディングス本社(山口県周南市)にて展示される予定です。お近くを訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

グランプリ

やおよろず/imoco(いもこ、 群馬県)

この作品には、害獣駆除された鹿等、約15頭の野生動物の皮が使用されています。人が害獣として駆除する野生動物の死体や皮が使い尽くされることなく山等に捨てられている事実に心を痛め、実際に動物の解体にも参加しながら、生命に向き合おうとする想いがアートによって表現されています。

準グランプリ

行為の気配/小畑亮平(おばた・りょうへい、大阪府)

変形され、捨てられた空き缶やペットボトルの形状を主題とした作品です。コロナ禍をきっかけに制作が始められたという作品群は、シリコンを流し込み、その形状だけを抽出することで、見えなくなった他者の存在を感じ、その行為に宿る気配を探り出そうと試みています。廃棄物の中身に注目した作品によって、“廃棄物”に対する定義への議論が深められた点が高く評価されました。

オーディエンス賞

ゴミの記憶/tomo(とも、福岡県)

様々な時代、国で使用された紙や布、プラスチック等の素材を用いて “古さや汚さを感じる本”を表現したインスタレーション作品です。作家独自の世界観が凝縮された本は、開くことによって誰でもその空想の世界に飛び込むことが出来ます。汚れたら捨てるという新品を大量に生産する社会の常識を覆す“汚さから始まる”という逆説的な世界観を打ち出しています。

<その他の入選作品>

還元する、熊ちゃん/何いうていつな(なにいうていつな、千葉県)

記憶の記念碑/西村卓(にしむらたく、神奈川県)

SCOVY BABY LEATHER/Ai Nakada(仲田愛、愛知県)

ニューファッション/ミルクぱく子(みるくぱくこ、福岡県)

★下記から作品の写真を閲覧できます★

https://cuac-2023.studio.site/#finalartist

COIL Upcycle Art Contest 2023

審査員

しばた みなみ―アーティストORINASUスクラップでビルド

中野良寿(なかの・よしひさ)―現代美術家、山口大学教授、N3ART Lab 代表

益田文和(ますだ・ふみかず)―デザインコンサルタント、株式会社オープンハウス代表

渡邉 朋也(わたなべ・ともや)―タレント、山口情報芸術センター[YCAM] アーキビスト・ドキュメントコーディネーター

総合プロデューサー・ディレクター:橋本季和子(はしもと・きわこ)

主催:株式会社中特ホールディングス

後援:環境省、山口県、山口県教育委員会、サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」

呼びかけ、喚起による「サスティナブル」ではなく、自ら感じる「サスティナブル 」であることが、アートを介することで生じるように感じます。

アートから触発される「サスティナブル」の道筋から、まだ誰も知らない“未来の当たり前”が見えてきます。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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