北海道砂川に、イノベーティブレストラン「MORISHIRO」開業
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北海道砂川に、イノベーティブレストラン「MORISHIRO」開業

北海道砂川市の「みんなの工場」の敷地の中に、イノベーティブレストラン「MORISHIRO」がオープンしました。北海道の森が育む食材を余すことなく使った料理が、森の恵みと香りを教えてくれます。(記者:エシカちゃん)

みんなの工場の敷地内に、レストランが誕生

北海道砂川市にある「みんなの工場」は、コスメティックブランド「SHIRO」の工場にショップやカフェ等が併設された、誰もが訪れることが出来る施設です。

ガラスの向こうで行われるSHIROのものづくりに見入ったり、ワークショップに参加したり・・。子どもも大人も、それこそ“みんなの居場所”になっているこの場所は、みんなで、みんなのことを考えながら、2023年オープンしました。そんなみんなの工場の敷地内に、この冬、レストランが誕生しました。

2025年11月21日から営業が始まった、イノベーティブレストラン「MORISHIRO」は、みんなの工場と同様に、ありのままを知ってもらうことを大切にしています。

レストランがオープンするまでの過程、レストランで使用する食材や調味料、ごみの行く末に至るまで、全ての工程(ありのまま)をMORISHIROは開いています。

そんなMORISHIROだからなのでしょう、レストランを訪れたゲストは料理と共にMORISHIROで生まれた様々なストーリー(物語)を味わいます。

MORISHIROの物語

① レストランのシェフがみつからない

MORISHIROをオープンするにあたり、困ったことが起こりました。

如何せんMORISHIROのある砂川市は、都会とは別世界。都会との環境の違いに驚いて、シェフになってくれる人(移住者)が、なかなかあらわれませんでした。

そこでMORISHIROは、大胆な決断をすることにしました。シェフを探すよりも、シェフを目指すつくり手たちとレストランを育てていこう・・。

今MORISHIROには、砂川市の豊かな森に魅せられた人たちが働いています。彼らは名の知れたシェフではありませんが、自ら森に入り、香りを感じ、それを料理として表現します。MORISHIROの料理を「森の料理」と呼びたくなるのは、そんな彼らによって料理がつくられているからです。

② 料理は森の営みから

MORISHIROで働くシェフたちは、森のことが大好き。だから、彼らは日常的に森に入り、日々の料理を森の素材に合わせてつくります。(森のバランスを保つ為に、個体数が増えすぎた熊や⿅の命をいただくこともあります)

四季を通して様々な表情を見せてくれる森。日々異なる食材や香りを受け取るMORISHIROのシェフたちが、今、その時の森の営みを、料理を通して教えてくれます。

③ 薪が料理をおいしくする

みんなの工場を囲む森では、地表まで光を届けられるようにと、木々の間伐を行っています。

この間伐時に出た間伐材を薪として使用してみると、何とも力強くて柔らかな、森の香りが立ち上りました。MORISHIROでは、この間伐材から生まれた薪を調理に使い、料理に森の香りを纏わせます。

(間伐材の)樹種の違いを料理に合わせて使い分け、生木や何年も乾燥させた木々は、風味付けに・・。種類も状態も様々な(そして少々面倒な)間伐材を、巧みに余すことなく使うことが出来るのは、MORISHIROのつくり手たちが、森のことを好きだから。森をよく知る彼らだからこそ、こんなにも素敵な森の香りが生まれます。

④ キーワードは香り

蒸留や発酵―。先人たちの知恵を活かして作られた調味料は、実に良い香りを発します。この“香りの調味料”を料理にシュッと吹きかけたり、ソースやドリンクに加えるだけで、素材そのものの力強が、途端にグ〜っと引き出されます。そこに薪火の香りが加われば、この上ない香りと味覚の協奏曲が始まります。

みんなで向き合って、食事をしませんか?

誰がつくり、どこから来たかだけではなく、素材が育まれる自然循環、そして、その先の未来まで考えるのがMORISHIROの料理です。目で楽しみ、鼻で香り、舌で味わう森の料理。食事をしながら、森の営みに、みんなで向き合ってみませんか?

MORISHIRO

住所:北海道砂川市豊沼町54-1(SHIRO みんなの工場敷地内)

公式サイト:https://morishiro.jp/

森の香りが鼻元に浮かばないことに困惑します。森の香り。それはどんな芳香を発していたでしょうか。底知れぬ強さと優しさを秘めた森の香りに、出会いに行きたくなりました。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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