アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート

Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理をランチとディナーの両方で手軽に楽しむことができます。イベントの発起人は史上最年少で3つ星を獲得した世界初のシェフである、アラン・デュカス氏。赤坂プリンス クラシックハウスで開催された記者発表会の模様をレポートします。

国内最大級のフランス料理イベント

1950年、ニューヨークのレストランで現金を忘れたことに着想し、世界初のクレジットカードを作ったという起源を持つダイナースクラブ。その始まりからも想像ができるように、「食」を楽しみ、多様な食文化を応援することに力を入れ、厳選されたレストランでの優待や会食イベントなど、食にまつわる多彩なサービスを提供しています。そんなダイナースクラブが、史上最年少で3つ星を獲得した世界初の伝説のシェフである、アラン・デュカスを発起人として始動し15年間取り組んでいるのが「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」です。

記者発表会では、ダイナースクラブカード(三井住友トラストクラブ株式会社)代表取締役社長 五十嵐幸司氏が登壇、福井県からは、中村保博副知事が登壇し応援メッセージを述べられました

15回目となる今年のテーマは『食で巡るフランスの旅♪』です。フランス料理と一口に言っても、フランスの食文化には多種多様な郷土料理が存在しています。カスレにクグロフにタルト・タタン、キッシュ・ロレーヌにエスカルゴにクイニアマン、アルザス風シュークルート、カヌレ・ド・ボルドー等々……。各地域の気候や地形、代々その土地で作られてきた特産物を活かした料理の数々は、どれも個性豊かで魅力的です。フランス レストランウィークはそうした食の多様性を尊重しており、北海道から沖縄まで日本全国から500店舗を超えるレストランが参加しています。

未来の星つきシェフ候補などを基準に選ばれた、いま注目すべきシェフたち

イベントでは毎年、全国各地からイベントを盛り上げるアイコンとなる「フォーカスシェフ(focus chef)」が選出されます。自身のコンセプトを確立して表現していることや、地元食材や和食材の魅力を積極的に発信していること、未来の星つきシェフ候補などを基準に選ばれた、いま注目すべきシェフたち。

彼らが腕を奮って提供するのは、各々の地元の旬の恵みと、フランスの伝統を融合させた料理です。どれもアイディアと美しさに溢れていて、美味しさはもう一度食べたいと思うような逸品ばかり。シェフこだわりの食材は生産者の方々と共に紹介され、地産を大切にしている様子が伺えました。

宮城「restaurant MATSUDA」松田龍之介シェフによる一皿「ブルサン ガーリック&ハーブを使ったパリ・ソワール」

パリの夜をイメージしたという一品は、芳醇な渡り蟹のコンソメジュレと濃厚なポタージュ・パルマンティエの二層仕立て。香ばしい稲わらの香りを纏った蟹身のクネルが余韻を残します。

京都「高台寺 極み-KIWAMI-」能村仁絵シェフによる一皿「ダマンフレールの紅茶を使った、へた紫ナス いちじく キャビア」

素揚げしたへた紫ナスに濃厚な茄子ムースを詰め、いちじくの甘みとキャビアの塩気で奥行きをもたせた冷製仕立ての一品。紅茶香るいちじくのピュレとアマランサスの彩りが涼やかさを感じさせます。

東京「natuRe TOKYO」小川苗シェフによる一皿「ナカシマファーム ゴーダチーズのグジュール、レバームースとグァバコンフィ」

香ばしく焼き上げたナカシマファームのゴーダチーズ入りグジェールに、濃厚でなめらかな鶏レバームースと甘酸っぱいグァバコンフィが詰められたアミューズ。添えられたカカオニブがアクセントとなりバランスの取れた一品です。

沖縄「島キュイジーヌ あーすん」小林拓真シェフによる一皿「久米島産車海老いーチョーパーの香り」

久米島産の車海老をふんわりとミキュイに火入れし、フヌイユ香るなめらかなフランと旨味を凝縮したビスクで包んだ、温かい一品。海老オイルと沖縄ハーブが南国の風を感じさせます。

福井「ル・ジャルダン」堀内亮シェフによる一皿「吉川ナスのグリエラタトゥイユ」

夏から秋にかけて旬を迎える吉川ナスをグリエし、香味野菜の旨味を凝集したラタトゥイユのピュレとグラニテを重ねて、香ばしく焼き上げたナスのグラスで仕上げた一品。

アラン・デュカス氏とアンバサダーによるトークショー

今回はイベントの公式アンバサダーとして、2024年のパリ五輪での活躍も記憶に新しいフェンシングの日本代表、江村美咲選手もコーチのジェローム・グース氏と共に登壇し、アラン・デュカス氏と一緒にトークショーを繰り広げました。渡仏した時の食事の話や、好きな食べ物などフランス料理にまつわるエピソードが披露され、会場を盛り上げました。

Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

Photo=Kentaro Ohtani ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

まるでフランスの各地を巡っているかのような美食の旅体験ができる貴重なこの機会に、ぜひ格別なフレンチを味わってみてはいかがでしょうか。

ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025

 開催期間 :2025年9⽉20⽇(⼟)〜10⽉20⽇(⽉)

 開催場所 :全国の参加フレンチレストラン500店以上

公式サイト:https://francerestaurantweek.com/

アラン・デュカス氏のインタビュー記事に続きます。(ethica編集部公式SNSで記事公開をご案内します。)

文:神田聖ら(ethica編集部)

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

淡路島にオープンした自然共生型ホテル「KUROMATSU」と「SUISEN」
神戸異人館で愉しむ「宵のアフタヌーンティー」

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます