旅行者と地域を繋ぐ、長崎市サステナブルツーリズム
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旅行者と地域を繋ぐ、長崎市サステナブルツーリズム

これまで、いかに沢山の観光客に来てもらうのか、その「量」にばかり注力していた観光は、オーバーツーリズム等の問題を生みました。持続可能な観光へ向けた「長崎市サステナブルツーリズム~知識が景色を変えていく~」が、新しい観光の形を提案します。(記事:エシカちゃん)

観光立国を目指して

日本は、観光立国を目指して各地で様々な取り組みを行っています。

2023年、日本の政府は、観光立国推進基本計画として、「持続可能な観光」「消費拡大」「地方誘客促進」の3つのキーワードを打ち出しました。訪れる人、営む人、暮らす人が共に持続可能な地域を育んでいける、「質(内容)」を伴う観光の形が求められています。

観光の価値はどこにあるのか?

長崎市の観光まちづくりに取り組む一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会は、この問いに、こんな答えを描きました。

長崎市サステナブルツーリズムプロジェクト

一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会は、社会・経済・環境について考え、訪問客・事業者・市民が共に満足出来る持続可能な観光には、長崎市の観光価値をアップデートさせていくことが必要だと考えました。

その考えを具現化したのが、2023年に発表された「長崎市サステナブルツーリズム~知識が景色を変えていく~」です。

「知識が景色を変えていく」では、長崎市でしか出会えない文化や歴史を知ってもらい、地域の人々と交流しながら、地域社会に参加してもらう観光の形を提案します。

目に映る景色を描いた歴史や文化、人の存在を知り、体感することで、そこへ向けられる眼差しは、時に大きく変わります。「知識が景色を変えていく」が差し出すのは、そんな眼差しを更新させてしまうような旅のスタイルです。

「知識が景色を変えていく」の3つの軸

① 知識×体験→NEW景色

「知識が景色を変えていく」にはガイドが同行し、なぜこの場所や史跡が大切に残されているのか、なぜこのような文化や習慣が生まれたのかを伝えます。

背後に流れる歴史を理解すれば、目の前に広がる景色の見え方、感じ方は大きく変わります。すると、旅に新しい価値が生まれ、より鮮明な記憶として、その人の心にとどまります。

② 外側からの見物 + 内側で体感

その土地の人々との交流は、旅における楽しみの1つです。「知識が景色を変えていく」では、旅先で出会う人々とコミュニケーションを取りながら、その地でかつて行われていた、もしくは今も行われている日常を体験します。

訪れる人・営む人・暮らす人が一緒になって紡ぎ出す旅の形は、長崎市の価値を未来へ向けて繋いでいきます。

③ 発掘→訪問→還元→継続

「知識が景色を変えていく」では、これまで観光地として注目されにくかった地域にも光を当てます。観光による富と人との流入は、地域の人々の生活を支え、文化や習慣を守っていく土壌を作ります。

プランのリクエスト受付をスタート

「知識が景色を変えていく」は、知らない長崎に出会い続ける旅。

それが、地域の文化や歴史がこれからも続いていく動力となって動きはじめます。

その詳細を知りたい方は、下記のWEBサイトを覗いてみてください。

これまで見知った長崎の旅が、きっと新たな色合いを帯びるはずです。

知識が景色を変えていく

WEBサイト:https://sustainable.nagasaki-visit.or.jp/

長崎に甘味の強い料理が多いその背景には、鎖国時代でも、国内で唯一の貿易港となっていた長崎市の出島には、海外から砂糖が持ち込まれ続けていた(沢山の砂糖が流入していた)という歴史的影響があると聞いたことがあります。貴重な砂糖が身近にあった長崎の人たちは、どんな思いを持って砂糖を料理に用いたのでしょうか。そんなことを考えていると、甘いカステラの味も、何だか深みを増してきます。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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