八ヶ岳の山間に佇む小さな美術館。国道28号線から少し小径を進んだところに『Gallery Trax(ギャラリートラックス)』はあります。
ここは、今なお国内外のファンの心を惹きつけて止まない伝説のデザイナー・アーティスト、木村二郎さんのオブジェやスケッチなどのオリジナル作品が、数多く展示されています。
大阪で活動後、八ヶ岳南麓に移住し、近隣の廃屋から出た古材を使って家具を制作。廃材作家の先駆けとして、当時、ファッション誌やインテリア雑誌などのメディアに取り上げられ、脚光を浴びました。ところが、志半ば、その才能を惜しまれながら2004年2月に死去。
没後21年となる現在も、館内に展示されている木村さんの作品や、Traxで定期開催される著名な現代アーティストの展覧会を見るために、老若男女問わず多くの人がここを訪れます。
今回は、八ヶ岳から、五木田智央、ロッカクアヤコ、大森克己、川内倫子、できやよい、坂口恭平といった、現代美術の最前線で活躍する作家たちの作品を次々と発信し、長年にわたりギャラリーの運営を継続してきた三好悦子さんに、Traxとアート、そして八ヶ岳への想いを伺いました。








