代官山に海外初進出、ベトナム初のミシュラン・グリーンスター受賞レストラン『Nén』が提案する革新的なガストロノミーの体験
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代官山に海外初進出、ベトナム初のミシュラン・グリーンスター受賞レストラン『Nén』が提案する革新的なガストロノミーの体験

2025年9月、代官山にベトナムで初めてミシュラン・グリーンスターを受賞したレストラン「Nén Tokyo(ネン・トーキョー)」がオープンしました。サステナブルな取り組みとストーリー性を持った料理(体験)で注目を集めるモダンベトナムレストランが、遂に日本に初上陸となりました。(記者:エシカちゃん)

モダンベトナムレストラン「Nén」

今回ご紹介する「Nén Tokyo」は、ベトナムに店を構える「Nén」の、海外初となる旗艦店です。

Nénの始まりは2017年のこと。ベトナム中部・ダナンにて、「Nén Danang」をオープンしたことが始まりです。(現在は、ベトナムのホーチミンに「Nén Light」も出店しています)

「Consciously Vietnamese(意識的にベトナムらしく)」をレストランの哲学に掲げ、約99%、地元ベトナム産の食材を使用した、革新的とも言えるベトナム料理のスタイルは、「世界にベトナムの魅力を伝えるにはどうしたらいいのか?」という、大変純粋な想いから始まりました。

ベトナム料理やその文化への深い知識に裏打ちされた一皿一皿が、味のみならず、物語性や社会的背景までをも含んだ「体験」として、ゲストのもとへ届けられます。2024年には、こうした料理を1つの体験として提供する姿勢が評価され、ベトナムで初となるミシュラン・グリーンスターを獲得し、Nénは、サステナブル・ガストロノミーを牽引するレストランとして、国内外に知られるようになりました。

NénのシェフSummer Leさん

Nén のシェフを務めるSummer Le(サマー・レ)さんは、レストランのシェフとしては少々変わった経歴の持ち主です。学生時代から料理ブロガーとしてベトナム料理を世界へ発信していましが、レストランの運営経験は全くなく、当初はレストランを経営することなど、考えてもいなかったそうです。

そんなSummer Leさんが、Nénの開業へ動き出すきっかけとなったのは、意外なことに、日本の立命館アジア太平洋大学(APU)への留学でした。ベトナムを飛び出したからこそ獲得した「外からベトナムを見る」視点と、APUで得たネットワークが、ブロガーとしてベトナム料理を語ってきたSummer Leさんに、レストランのシェフとして、ベトナム料理を語る(物語る)道を開きます。

コンセプトは「規律的な爆発(A Controlled Explosion)」

Nénのコース料理「Sto:ry Menu(ストーリーメニュー)」は、その名の通り、ストーリーをベースに構成され、文化・自然・想い等を物語として語ります。それは、味わうというよりは、むしろ体験するもの。

「Nén Tokyo」では、ベトナムのルーツを中心に残しながらも、日本国内で育てられた旬の食材を用いて、新たな物語の構築を試みます。ベトナムの伝統的な紙芸術「Trúc Chỉ(チュックチー)」等を取り入れた店内に足を踏み入れれば、ほら、五感全てが泡立つようなベトナムの物語(体験)が始まります。

Nén Tokyo

住所:東京都渋谷区代官山町14-18 チャコット代官山本店4F

HP:http://nentokyo.jp/

新しい物語に出会うというのは、実にドキドキとする体験です。料理によって語られる物語は、言葉とはまた違った触感(食感)を伴って、新たなドキドキに触れさせてくれるような気がします。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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