秋冬限定。「琉球ガストロノミア~Bellezza~」で味わう、健やかな美のフルコース
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秋冬限定。「琉球ガストロノミア~Bellezza~」で味わう、健やかな美のフルコース

海に沈む夕日を臨むインフィニティプール

沖縄ラグジュアリーの最高峰「星のや沖縄」が、2025年11月1日から2026年2月28日まで、秋冬限定、沖縄の伝承野菜がイタリア料理と出会う「琉球ガストロノミア~Bellezza~」で味わう、健やかな美のフルコースを提供します。(記者:エシカちゃん)

沖縄ラグジュアリーの最高峰

沖縄県・読谷村の滞在型リゾート「星のや沖縄」は、「グスクの居館」からイメージを得て、建てられたそうです。

琉球時代の石積みの城砦「グスク」から、「人々の暮らしを外界から守る壁」という概念を抽出し、ホテルを囲むグスクウォール(壁)の内側に、庭園がありプールがあり・・、夢中になって休息する滞在(暮らし)の場を設計しました。

生き物たちが暮らす豊かな海を表現したダイニング

沖縄という土地が持つ風土や歴史、文化を織り込みながら、そこに独創的で上質な滞在の形(非日常)を立ち上げた星のや沖縄は、沖縄ラグジュアリーの最高峰と言えるのかもしれません。

地元作家による器やオブジェが料理を彩る

そしてそれは、星のや沖縄の食においてもまた然り・・。

沖縄の海岸を連想させる店内に、沖縄の焼き物である「やちむん」や草編みの民具「バーキ」が並ぶ、星のや沖縄のダイニングでは、日夜、沖縄ならではの食材を使った、独創的かつ至高のガストロノミーが生まれています。

琉球ガストロノミア~Bellezza~

琉球王府の御医が編んだ「御膳本草」から育まれたという「医食同源(バランスのとれた食事は薬になる)」の考えは、「クスイムン」という名の教えとして、今も沖縄の食を支えています。この教えに、諸外国との交易を通じて伝えられた(例えば、熱帯地域から伝わった自然薯や中国・台湾を経て伝わったパパイヤ等の)食材が組み合わさって、沖縄の食の文化が築かれました。

「御膳本草」と沖縄の伝承野菜

星のや沖縄のダイニングは、こうした沖縄の食の文化を礎にして、そこに(何とも驚くことに)イタリア料理を出会わせます。

手打ちパスタ・キタッラは、イタリア中部の郷土料理

イタリア語で「美」を意味する「Bellezza」をコンセプトに掲げた「琉球ガストロノミア~Bellezza~」は、(前述の)クスイムンの考えを身体にとっての美と捉え、健やかな美へと導く料理となって華開きます。沖縄の伝承食材をイタリア料理の技法によって昇華させた、健やかな美のフルコース。そこにあらわれ出るのは、沖縄を抱き寄せた、新たなるガストロノミアです。

※ガストロノミアは、ガストロノミーのイタリア語

琉球ガストロノミア~Bellezza~ 秋冬コースメニュー

2025年11⽉1⽇〜2026年2月28日の期間に提供される、琉球ガストロノミア~Bellezza~では、沖縄の伝承野菜であるクーガ芋を使ったパスタの他に、島のハーブを用いた魚料理やドルチェ等、沖縄の知恵や文化を独自の視点で紐解いた、健やかな美への料理が振る舞われます。

クーガ芋のキタッラ 軟骨ソーキのラグー

クーガ芋を練り込んだパスタを、イタリア中部で生まれた断面が四角いパスタ「キタッラ」にして供します。もちもちとした食感のパスタに絡まるのは、豚肉の軟骨ソーキをあわせたラグーソースです。ピパーチ(島胡椒)で香り付けしたクーガ芋のチュイル(薄焼き生地)をアクセントに、沖縄の風土を感じてください。

※「クーガ芋」は、1000年以上前に沖縄へ伝わった自然薯沖縄の伝承野菜です。高い栄養価を持ち(高い栄養価故、畑のうなぎとも呼ばれています)強い粘りと甘みがあります。

青パパイヤのアッルンガータ

青パパイヤを細長くカットして、パスタに見立てた料理。琉球王朝の宮廷料理として珍重された高級食材イラブー(ウミヘビ)のブロード(出汁)にシークヮサーとチーズを加え、柑橘系の爽やかな香りが気品のある味わいを創り出します。

(※)「パパイヤ」は、18世紀に、中国から台湾を経て伝わった沖縄の伝承野菜です。熟す前の青パパイヤは、豊富なビタミンとタンパク質分解酵素「パパイン」を含み、美肌効果が期待される食材です。

アカマチの月桃蒸し サクナとフーチバーのズッパ

沖縄の高級魚アカマチを、命草をふんだんに使ったスープ仕立てのクスクスと共に味わいます。

(※)命草は、「1株食べると1日長生きする」と言われている長命草や、沖縄特有の柔らかなヨモギ、フーチバー等、古くから沖縄で滋養食や薬草としても用いられてきた野草を「命草(ぬちぐさ)」と呼んでいます。

ジーマーミとバナナのミッレフォーリエ

キャラメリゼしたバナナと冷たく滑らかなジーマーミ(落花生)のセミフレッドを重ねたドルチェ。ホワイトチョコレートのソースにフーチバー、生地に「琉球シナモン」とも呼ばれるカラキを使用することで、複雑で奥深い香りの余韻を残しました。

(※)「フーチバー」はヨモギの一種で、沖縄の伝承野菜です。沖縄の言葉で、フーチは病気、バーは葉を意味します。

秋冬限定・琉球ガストロノミア~Bellezza~

期間:2025年11⽉1⽇〜2026年2月28日

公式サイト:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/

食と「出会い」について考えています。例えば、ゴーヤチャンプルー。中国や東南アジアとの交易から伝えられたゴーヤと、中国の食養生の考えに「出会った」沖縄の人たちは、医食同源に基づいた、美味しいゴーヤチャンプルーを根付かせました。出会いを受け入れることで、新しい食の文化が広がっていきます!

 

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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