世界や日本中を旅しながら日本の伝統文化を世界に伝える、中田英寿さん。 日本酒や伝統工芸品など“日本のモノづくりの魅力”を世界に広く発信するプロジェクト
INFORMATION
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
7,166 view
世界や日本中を旅しながら日本の伝統文化を世界に伝える、中田英寿さん。

かつてサッカー日本代表やイタリアのプロサッカーリーグ・セリエAで活躍し、日本中に感動を与えた中田英寿さん。現役を引退した今は、世界や日本中を旅しながら日本の伝統文化を世界に伝える活動を続けています。

その中田さんが日研総業と協同で取り組んでいる「モノづくりニッポンe仕事×ReVALUE NIPPON」の一環として、日本酒や伝統工芸品など“日本のモノづくりの魅力”を世界に広く発信するプロジェクト「SAKENOMY Prоject by e仕事」を6月20日から24日までイタリア・ミラノで展開、日本酒バー「SAKENOMY」を期間限定でオープンしました。

「SAKENOMY」とは、“SAKE(=酒)”と“NOMY(=〜学)”を掛けあわせた造語で、そこには酒とそれにまつわる文化ついて学び、楽しみ、味わい、日本酒文化を広い視点で知っていただきたいという願いが込められています。

今回は「食」をテーマとしたミラノ万博(ミラノ国際博覧会)の開催に合わせ、最新のファッションやカルチャーが集まるミラノ中心街の人気カフェ「スイスコーナー」内で日本最高峰の日本酒全33銘柄を18名の蔵元自らがサーブした他、イタリアの有名レストランとコラボレーションし、日本酒を楽しめる「SAKENOMY Satellite 」を展開、さらには日本酒を楽しみながら飲むために、伝統工芸の美濃焼や漆塗りの酒器などもミラノに集結し、日本文化の魅力を発信しました。

中田さんは、自身も多くの時間を過ごしたイタリアで日本酒を始めとする日本の伝統文化の普及活動を行ったことについて、

「世界の人たちに日本酒をもっと楽しんでもらいたい。この取り組みがそのきっかけになるといいですね」

と、コメントしていました。

一方、「モノづくりニッポンe仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトでは、漆芸家で「蒔絵」重要無形文化財保持者(人間国宝)の室瀬和美さんが同プロジェクトの趣旨に賛同し、次世代の漆師を育てる活動を3月から開始しています。

約40倍という狭き門から選ばれた5人(男性3人・女性2人)の漆師志願者の皆さんは室瀬氏から直接指導を受け、漆塗りの奥深さを実感しながら日本のモノづくりのエッセンスや魅力を6月初旬まで数回にわたって体験しました。

研修の現場には中田さんも駆けつけ、

「どこに行くか、どういう作品ができるかではなく、まずは自分がやりたいことを見つけ、それに向かっていくことが必要。興味を持ってここに来ていることが大事です」

と、研修中の5人を励ましていました。

研修生らが作成した漆塗りの“酒器”は、6月のミラノの「SAKENOMY Prоject by e仕事」にてお披露目され、日本の伝統文化の魅力を世界に発信しました。(後編につづく)

記者 清水 一利(しみずかずとし)
1955年千葉県市川市生まれ。明治大学文学部(史学地理学科日本史専攻)を卒業後、1979年、株式会社電通PRセンター(現・株式会社電通パブリックリレーションズ)に入社。クライアント各社のパブリシティ業務、PRイベントの企画・運営などに携わる。1986年、同社退社後、1987年、編集プロダクション・フリークスを主宰。新聞、雑誌(週刊誌・月刊誌)およびPR誌・一般書籍の企画・取材・執筆活動に従事。2012年「フラガール3.11~つながる絆」(講談社)、2013年「SOS!500人を救え~3.11石巻市立病院の5日間」(三一書房)を刊行。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
http://www.ethica.jp/

清水 一利

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

ジューンブライド到来、フェアトレードなアイテムで幸せのお裾分けはいかが?
6月30日はビートルズ来日公演の日、世界で絶賛させたジョン・レノンのトリビュート・ショー「LENNON」チケット発売開始! いよいよ12月に日本初上陸!ジョン・ウォーターズとスチュワート・ダリエッタの2人によって繰り広げられるステージ

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます