サステナブルシティーの実現に向けて、エシカがTipsを発信する新企画「サステナブルな街づくり発見！」第2回は渋谷の街づくりにおける東急不動産・NTT・ドコモの協業についてご紹介していきます。

街を訪れる多様な人々に寄り添った環境先進都市の実現をめざし、東急不動産・NTT・ドコモの３社が協業合意。街づくり分野へのIOWNサービスの導入・活用は、世界で初めての試みです。環境問題や人びとの多様性に対応した、新たな都市のあり方が模索されています。（記者：エシカちゃん）

世界初！東急不動産とNTTグループがIOWN先行導入で広域渋谷圏まちづくりへ

今回、日本の街づくりを担う大手３社が合意したのは、「環境に優しいまち」の実現。

東急不動産はこれまで、再生可能エネルギーの事業の推進を掲げ、国内のオフィスビルや商業施設の電力を100％再生可能エネルギーに切換えたり、都市緑化による生物多様性保全などに取り組んできました。一方、NTTやドコモをはじめとするNTTグループは、IOWN構想（＊）を掲げ、大幅な電力削減を図ることができる「光電融合デバイス」の社会的実装をめざしています。

今回の協業では、IOWNを活用したまちづくりやサービスの検討（東急不動産）、IOWN関連技術の研究開発の推進及びIOWNを活用したサービスの提案（NTT）、IOWNなど先進テクノロジを活用したサービスの検討（ドコモ）という役割が各社に割り当てられ、先進的で独自の技術を持った３社の強みを活かした事業になっています。

＊IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）構想とは、あらゆる情報を基に、個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想。

「職・住・遊」を融合した環境都市実現に向けた具体的な取り組み

その上で、協業の第一ステップとして始動するのが、広域渋谷圏の街づくり。東急不動産が関与する施設を対象に、NTTの提供するIOWNサービスを世界で初めて先行導入する予定です。渋谷を「世界に先立つモデル都市」として構想しようというのが、今回の協業の目玉です。

その際にテーマとなるのが、「職・住・遊」を融合した環境先進都市。渋谷は、住宅、オフィス、商業施設が集まる総合型の都市空間。自分らしく働き、多様なエンターテインメントを楽しみながらも、憩いのある場所として渋谷という街を捉え、そこでの都市型ライフを環境問題と絡めながら構想することが、３社のまちづくりです。

利用シーンのイメージは次の通り。

働く場所に縛られない次世代オフィステナント

コロナ禍で進行したリモートワーク。これまでは遅延等の問題がありました。一方、超高速かつ低遅延なIOWNサービスを備えた次世代オフィスでは、複数オフィスの拠点間をIOWNサービスでつなぎ、高画質かつ大画面で互いの会議室を投影しながら、オンラインミーティングが可能に。まるで対面しているかのように、商品の質感を詳細に確認できるほか、AI等の大容量データの活用がスムーズになり、多言語のミーティングにおいて即時的な自動翻訳が期待できます。

最新技術の粋を凝らした次世代商業フロア

IOWNサービスを活用することで、サービスセンターと商業施設との大容量リアルタイム通信が可能に。商業施設内にロボット・デバイスを配置し、遠隔地から温かみのある接客や自動翻訳付きリモートコンシェルジュ、リアル着せ替えカメラなど、次世代の商業施設体験が味わえます。

次世代サービスが身近になった暮らし

IOWNサービスの大容量・超高速通信を活用することで、拠点間を大きなスクリーンで繋ぐことが可能に。運動データなどを医療機関やジムと共有し、自分だけのトレーニングメニューの提案を受けるといった、スマートジムも構想されています。渋谷での生活を便利で充実したものにする次世代サービスを、身近な施設で気軽に体験することができます。

また、2023年11月以降にはこれらに先駆けて、複合施設「Shibuya Sakura Stage」の東急不動産所有区画に高速・大容量・低遅延のネットワーク「APN IOWN1.0」の導入を予定しているそう。環境先進都市となる渋谷から目が離せない！

私によくて、世界にイイ。～ ethica（エシカ）～
http://www.ethica.jp

エシカちゃん