【連載】季節のプラントベースレシピ (第12話)「秋じゃがとさつまいもでつくる揚げないフライドポテト」
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
6,711 view
【連載】季節のプラントベースレシピ (第12話)「秋じゃがとさつまいもでつくる揚げないフライドポテト」

芋、栗、南京。

ほっくり甘い野菜が美味しいこの季節、おやつにも付け合わせにもぴったりの、揚げないフライドポテトのレシピをご紹介します。

ニュージーランドで食べた「フィッシュ&チップス」の思い出

フライドポテトといえば、本来じゃがいもで作るものですが、実はさつまいももねっとりホクホクした甘さが引き立ち、とっても美味しいのです。

このレシピには、ちょっとした思い出があります。

もう10年ほど前のことになりますが、学生のだった私はワーキングホリデーでニュージーランドに滞在していました。

滞在中、よく食べていたのがフィッシュ&チップス。いわゆる衣をつけて揚げた白身魚とフライドポテトのセットなのですが、現地ではほとんどのお店で付け合せのチップスを「ポテト(じゃがいも)」か「クマラ(さつまいも)」か、ミックスから選べるのです。

初めて食べたその日、フライドポテトといえばじゃがいもでしょ……と思う気持ちもありつつ、友人の勧めでミックスを購入。

揚げたてのさつまいもはホックホクで、ねっとりとした甘みを塩気がいい具合に引き立ててくれます。じゃがいもと交互に食べるとエンドレスに食べ続けられそうなほど美味しくて。

滞在中、フライドポテト&さつまいもの魅力にすっかり虜になってしまったのでした。

娘も大のお気に入り! 揚げないさつまいものフライドポテト

以来、フライドポテトをつくる際にはさつまいもも欠かせず、今では娘も大のお気に入り。我が家の定番料理(おやつ)です。

ただ、自宅でつくるには、油をたくさん使うと油の処理や油はねの掃除が大変だし、正直カロリーも気になるところ。手軽に、思い立ったときに罪悪感なく食べれるよう、オーブンで揚げ焼きするレシピにアレンジしました。

手順は、材料を切ったらオイルと塩でざっくり和えて、オーブンシートを敷いた天板に並べて表面がカリッとするまで焼くだけ! とっても簡単です。

美味しいお芋を選ぶポイントは、ずっしり重くて皮にハリがあること。

採れたてよりも、収穫してから2週間以上経っているもののほうが、水分が抜けてより甘くホクホクした食感になります。

秋じゃがとさつまいもでつくる揚げないフライドポテト

材料 つくりやすい分量(約3人前)

・じゃがいも中サイズ 3個(400g)

・さつまいも 1本(約200g)

・好みの油 大さじ2

・塩 適量(この量で34つまみほど使っています)

じゃがいもは芽を取って皮をむき(新じゃがの場合は皮付きがおすすめ)、くし切りにする。

さつまいもは皮付きのまま、じゃがいもと同じくらいの大きさにくし切りにする。

すぐに調理する場合は水にさらさなくても大丈夫ですが、時間を置く場合はどちらも5分ほど水にさらしておくと変色を防げます

ボウルに切ったじゃがいも、さつまいも、油を入れて絡める。

オーブンの天板にオーブンシートを敷いて、を並べて塩を振る。

予熱なしの230のオーブンで25分ほど焼く。

途中余裕があれば、ひっくり返すとムラなく綺麗にカリッと仕上がります。

器に盛って、お好みで追加の塩をふりかけて完成!

じゃがいもにはパセリやローズマリー、さつまいもにはシナモンなどをかけても、また違った味わいを楽しめます。(さつまいもはアイスの相性も抜群です)

カリッ、ほくほく、ねっとり。

オーブンで放ったらかしなのに、旬のお芋を使えば、素材の美味しさを最大限引き出したヘルシーなフライドポテトが簡単につくれちゃいます。

あまじょっぱい美味しさに、手が止まらないかも……!?

お芋が美味しいこの季節に、ぜひつくってみてくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

【連載】恋するフィンランド! (第2話)フィンランド建築の巨匠アルヴァ・アアルトを描いた映画『アアルト』をご紹介
宮崎市一ツ葉エリアの環境保全を楽しく考える「ひとつ葉 秋めぐり」エシカル体験イベントを開催 フェニックス・シーガイア・リゾート

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます