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グッチオステリアダマッシモボットゥーラトウキョウの新たなヘッドシェフ

グッチオステリアダマッシモボットゥーラトウキョウの新たなヘッドシェフとして、ラファエラ・デ・ヴィータさんが就任しました。イタリアと日本の文化が出会う、ラファエラさんの新たなメニューに注目です。（記者：エシカちゃん）

グッチオステリアダマッシモボットゥーラトウキョウ

2021年、東京・銀座のフラッグシップショップ「グッチ並木」の4階に、グッチオステリアダマッシモボットゥーラの世界3店目となる「グッチオステリアダマッシモボットゥーラトウキョウ」（以下「グッチオステリアトウキョウ」）がオープンしました。

伝統的なイタリア料理に日本の食文化、そしてクリエイティビティやエレガンス、遊び心、センシュアリティを織り込んだ、時代の最先端をいく料理は、2022年から『ミシュランガイド東京』の星を獲得し続けています。

そんな、コンテンポラリーなイタリアンレストラン「グッチオステリアトウキョウ」に、日本のミシュラン星付きレストランでは初となる、外国人女性ヘッドシェフが就任しました。

ラファエラ・デ・ヴィータさん

「グッチオステリアトウキョウ」のヘッドシェフに就任したのは、南イタリア・フォッジャ出身のラファエラ・デ・ヴィータさんです。

イタリア各地で料理の腕を磨いていたラファエラさんは、ペスカーラの日本レストランでの経験をきっかけに、いつしか日本の料理や文化に興味を持つようになりました。

そして2017年―。ついに日本への移住を決め、2022年からは、日本の食材を取り入れた独創的なイタリア料理を生み出していた「グッチオステリアトウキョウ」に、シニアスーシェフとして加わります。

ラファエラさんが育ててきた料理に対する深い造詣、日本の食材や技法に関する豊かな知識、そしてアートや美への情熱が、イタリア料理の豊かな伝統と重なり合い、これからの「グッチオステリアトウキョウ」を彩っていきます。

多様性とアイデンティティを讃える料理

イタリア料理でありながらも、日本の心を詠うラファエラさんの料理は、新しさと懐かしさ、そして美しさまでをも表現します。

例えば、「ブルスケッタの再構築〜華麗なる変身〜」。子どもの頃から親しんできた故郷の味「ブルスケッタ（オーブンで焼いたパンの表面にニンニクを塗って好きな具材を乗せて食べるイタリア料理）」へのオマージュとして考案された一皿は、レストランの新たな船長として舵を取るラファエラさんの姿に重ねたホタテ（帆立）とプルケッタソースが融合して、日本の素材が持つ旨みを引き連れた、エレガントな姿を見せてくれます。

ブルスケッタの再構築〜華麗なる変身〜

一方、「ラファエラのパルミジャーナ」には、ラファエラさんがクリスマスに家族と食べたプーリアのお菓子「カルテッラーテ（薄く延ばした生地を花型等の形に整形して揚げたお菓子）」の思い出が詰まっています。ローマ帝国のモザイク画を思わせるこの料理は、祖母から学んだパルミジャーナ（揚げナス、トマトソース、チーズ等を何層にも重ねてオーブンで焼き上げた料理）のレシピを、母から学んだトマト、ナス、バジルからなる3つのクリームで再構成しました。

ラファエラのパルミジャーナ

チーズに昆布や醤油、そして味噌。突飛なアイディアに驚かされる「カルボナーラ」もまた、ラファエラさんならではです。昆布とペコリーノチーズのブイヨンで調理したスパゲッティに、醤油でマリネした卵黄のソースを添え、そこに味噌漬けの卵黄を乾燥させて削ったものをトッピングしたカルボナーラは、一体どんな味がするのでしょうか？