【連載】季節のプラントベースレシピ(第31話)「夏の食卓に添えたい、夏野菜の蒸し浸し」
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【連載】季節のプラントベースレシピ(第31話)「夏の食卓に添えたい、夏野菜の蒸し浸し」

立っているだけでも、じっとりと汗ばむような真夏の陽気。

午前中から気温がぐんと高くなる日も多く、台所に立つ時間をできるだけ短くしたいなと思う日も増えてきました。

今回ご紹介するのは、切った野菜をせいろで蒸して、出汁に漬けるだけの夏野菜の蒸し浸し。

揚げ浸しのように油をたくさん使わないためさっぱりとヘルシーで、火のそばで見守る必要もありません。

野菜の甘みと出汁の旨みで仕上げるので、夏バテ気味な身体にも優しく、毎日でも食べたくなる味わい。夏野菜は体の熱を心地よく冷ましてくれます。

冷蔵庫で34日ほど保存できるので、冷蔵庫に常備しておくと、食欲のない時や疲れた時にも大活躍です。

野菜はその日のあるものや残り野菜でOKですが、なす、オクラ、ズッキーニ、パプリカ、かぼちゃ、トマトなど色とりどりの素材を使うと、見た目も楽しい一皿に。

どの野菜も蒸すことで甘みがぐっと引き出され、出汁が染み込んでしっとりとやさしい食感になります。

そうめんや丼などのトッピングとしても好相性な、わが家の夏に欠かせない常備菜。

ぜひ作ってみてくださいね。

【夏野菜の蒸し浸しのレシピ】

<材料>  34人分

・お好みの夏野菜 適量

(なす、オクラ、ズッキーニ、パプリカ、かぼちゃ、トマト、とうもろこし、さつまいもなど)

[A]調味料(野菜が半分以上浸かるように量を調整する)

・だし汁 200ml

・醤油 大さじ2

・みりん 大さじ1〜(お子さんが食べる場合は煮切っておく)

・酢 小さじ1

・塩 ひとつまみ〜

※濃縮だしや白だしなどを薄めて使うとよりお手軽です

お好みでトッピング

・大葉、しょうが、ミョウガ、ごま油など

①夏野菜は食べやすい大きさに切って、せいろに並べる

※せいろが無い場合は、フライパンに野菜を重ねて並べ、少量の水を入れて弱火で蒸す

②お湯を沸かし、ぐつぐつ沸騰した状態で10分ほど蒸す

③野菜を蒸す間に、[A]の調味料を合わせておく

④野菜が蒸しあがったら保存容器に並べ、③の調味料を入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間以上冷やす

⑤お好みで薬味をトッピングして完成!

冷やしてそのまま食べても、温め直しても美味しい蒸し浸し。

副菜としてはもちろん、そうめんや冷やしうどんの具にも、丼のトッピングにもぴったり。ベースがシンプルな出汁の味付けなので、好みのオイルや薬味やハーブを組み合わせることで、和風にも洋風にもアレンジすることができます。

残った漬けつゆは旨みたっぷりなので、別の野菜を浸けたり麺類のつゆとして、ぜひ最後までご活用ください。

「野菜を蒸して、漬けるだけ」で、季節の恵みをしっかりといただける一品。

今回ご紹介した蒸し浸しは、夏野菜はもちろん、春先のカブや菜花、秋のさつまいもや長いも、冬の大根や白菜など、その時季ならではの旬の野菜の味わいをぐっと引き立ててくれる調理法です。

ぜひ夏に限らず一年を通して、その時々の季節の味わいも楽しんでみてくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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