【連載】季節のプラントベースレシピ(第30話)「プラントベースでも満足感たっぷり。大葉香る和風ガパオライス」
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】季節のプラントベースレシピ(第30話)「プラントベースでも満足感たっぷり。大葉香る和風ガパオライス」

いよいよ夏本番。

蒸し暑さが増してくるこの季節になると、体が自然とスパイシーなものやエスニックなものを欲するような気がします。

今回ご紹介するのは、食欲が落ちることもあるこの時期にぴったりな、香り豊かな大葉で作るプラントベースのガパオライス。

本場のガパオライスはバジルやナンプラーを使用しますが、今回のレシピでは身近なもので作りやすいように、バジルは大葉に、ナンプラーは醤油とレモンでと、和風にアレンジしてみました。

ちょっと一手間ですが豆腐と大豆ミートを使ってボリュームたっぷりに仕上げた一皿は、さっぱりしつつも食べごたえ抜群。

初夏から夏にかけてが旬の大葉はミネラルやビタミンを多く含み、風邪や夏バテの予防にも効果的です。

そして、もうひとつお米の話を。

暑さが増してくると、ご飯が喉を通りにくく感じることはあるのではないでしょうか?

そうめんなど冷たい麺類などを食べる機会も多くなるかと思いますが、体を冷やしすぎることも夏バテの原因に。

そんな時期におすすめなのが、ジャスミンライスなどの長粒米です。

長粒米は原種に近いお米で、サラサラと粘り気がなくさっぱりしているため食べやすく、不思議と食べた後も胃に重さを感じにくいように思います。

炊き方を調べると、一般的には熱湯に入れてゆがくように炊く方法が多く紹介されていますが、ちょっと一手間なのでわが家では日本米と同じように炊いています。

洗米を短めにサッとすすぐだけにすると香りもよく、美味しく食べられます。

今回ご紹介するガパオライスなどのエスニック料理や、カレーなどのスパイス料理にはもちろん、普段のごはんにも意外と合うので、ちょっと食欲が落ちがちだな……なんて時は、ぜひ試してみてください。

【豆腐とバジルのガパオライスのレシピ】

<材料> 34人分

・木綿豆腐 250g(しっかり水切りしておく)

・大豆ミート(ミンチタイプ) 25g(乾燥の状態で)

・野菜コンソメ 小さじ1/2

・玉ねぎ 1/2個(角切り)

・ピーマン 3個(角切り)

・にんにく 1片(みじん切り)

・大葉 10枚〜たっぷり

・好みの油 適量

[A] 調味料は合わせておく

・醤油 大さじ1

・みりん 大さじ1

・塩 小さじ1/

・レモン果汁 小さじ1

・粗挽き黒胡椒 少々

・鷹の爪 1/2本ほどお好みで

・くし切りレモン お好みで

ごはん 適量

①大豆ミートはぬるま湯で戻してから何度か水を替えて絞る。

沸騰させたお湯にコンソメを小さじ1/2ほど入れて2分ほど茹で、味を染み込ませるためにそのまま少し置いておく(使用する大豆ミートの戻し方を参照してくだい)

②大豆ミートを戻している間に、野菜を切る

③水切りした豆腐をフライパンで乾煎りし、そぼろ状にくずしながら水分を飛ばし、一旦フライパンから引き上げておく

④フライパンに油を敷き、にんにくを入れて香りがでたら玉ねぎを加え塩ひとつまみして炒める。

⑤玉ねぎがしんなりしたら、①の大豆ミートと③の豆腐を加え、ピーマン、鷹の爪(お好みで)を加えてさらに炒める。

[A]の調味料を加えて全体に絡めて炒める。好みで粗びき黒胡椒を振る。

⑦火を止める直前に、大葉を加えて軽く炒め合わせる。火を通しすぎないのが香りよく仕上げるコツ。

⑦器にごはんを盛り、ガパオ炒めをたっぷりのせて完成。お好みでくし切りレモンや副菜を添える。レモンを絞ると、爽やかさがさらにアップします。

ジメジメした気分を吹き飛ばす、香り豊かなガパオライス。

やや濃いめの味付けで、豆腐と大豆ミートでヘルシーなのに食べごたえ十分です。冷めても美味しいので、お弁当にもおすすめ。

季節の野菜やお好みの辛さにアレンジしながら、ぜひ作ってみてください。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

没後1年特別企画 アラン・ドロンよ永遠に
【連載】私たちはどこにいるのか 永島郁哉・著 (後編)2025年、2040年から見る2023年

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます