ファッションが地球を傷つけているとわかる5つの事実/Climate Saturday
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ethicalista(エシカリスタ)」は、webマガジン「ethica(エシカ)」読者による情報発信の場です。

今回は、「Climate Live Japan」実行委員会の学生による情報発信をお送りしていきます。

毎日身につけるモノだからこそ、考えなくちゃ。

去年はコロナウイルスの流行で外出が減り、服を買う機会が減った人もいるのでは、、、

私たちが身につける衣服が生産される過程でどれだけ環境を壊しているか知ってますか?

華やかなファッションの裏にあるのは、地球や生産者の命を削りながら生産されていく事実です。

毎日身につけるモノだけど、見えにくい。

毎日身につけるモノだからこそ、考えなくちゃ。

ファッションが地球を傷つけているとわかる5つの事実

① マッキンゼーによると、アパレル業界は2018年の世界全体のCO2排出量の4%を占めていた。パリ協定での1.5℃目標との整合性をもたせるためには、CO2排出量を今の半分にする必要が出てくる。

②2014年に消費者が購入した衣類は、2000年に比べて60%増加したが、着用する期間は半分に。大量生産、大量消費の経済システムが私たちの生活により密接になってきたということ。買う服が多いのに、それぞれを着る機会は減ったのです。

③衣類の洗濯により、毎年50万トンのマイクロファイバーが、海に流れ出ている。これは、500億本のペットボトルに相当します。

服の約6割はポリエステルやナイロンといった化繊、つまり繊維状のプラスチックからつくられています。洗濯をするたびに細かな繊維がはがれて下水へと流れる。繊維はとても細かいため下水処理施設でとらえられきれずに海へと流れていくというわけ。流れ出た繊維は魚の体内に入り、私たちの身体に入ってくることが懸念されています。

④ファッション産業は、世界で2番目に水を多く消費する産業だ。Tシャツ1枚をつくるのに必要な水の量は2720リットルと言われています。1日の平均飲料水を一人あたり約1.5ℓとすると約5年分の水が使われていることになるのです。

⑤ 最終的には多くの衣類が捨てられる。毎秒トラック1台分の衣類が、焼却あるいは埋め立て処分されている。廃棄された洋服の73%が焼却または埋め立て地で処分されています。約12%がリサイクル用に回収されますが、それも切断されてマットレスの中身(詰め物)に使用されるか、断熱材や掃除用のクロスになることがほとんどです。回収されて、新しい洋服として生まれ変わるものは、1%にも満たないのが実情です。

参考文献

Sustainable Japan 『【国際】アパレル大手90社のサーキュラーエコノミー・コミットメント、進捗達成率21%到達』

BUSINESS INSIDER『大量の水の使用、そして85%はゴミに…ファッション業界は環境へ大きな影響を与えている』

https://www.businessinsider.jp/post-200862

エレン・マッカーサー財団『A New Textiles Economy: Redesigning fashion’s future』

https://www.ellenmacarthurfoundation.org/assets/downloads/publications/A-New-Textiles-Economy_Summary-of-Findings_Updated_1-12-17.pdf

エレン・マッカーサー財団『One garbage truck of textiles wasted every second: report creates vision for change』

https://www.ellenmacarthurfoundation.org/news/one-garbage-truck-of-textiles-wasted-every-second-report-creates-vision-for-change

国際連合欧州経済委員会『Fashion and the SDGs: what role for the UN?』

https://www.unece.org/fileadmin/DAM/RCM_Website/RFSD_2018_Side_event_sustainable_fashion.pdf

国連環境計画『Putting the brakes on fast fashion』

https://www.unenvironment.org/news-and-stories/story/putting-brakes-fast-fashion

MINI

麗澤大学ドイツ語・ドイツ文化専攻4年

ドイツ留学で出会ったヴィーガンという生き方をきっかけに気候変動問題の深刻さを知りました。

コロナ禍で、自分にできることを少しずつ始めていましたが、だんだん一人でやれることには限界があることを感じ、一緒にこの問題に立ち向かえる仲間が欲しいと思ってClimate Live Japanの実行委員になりました。

【気候変動を止めたい】未来を担う、若者のアクションにご支援を。

https://readyfor.jp/projects/climatelivejapan

世界44カ国の若者が携わるプロジェクト!コムアイ、リトグリなど多数の著名人も賛同する「Climate Live Japan」は4月24日に開催!

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

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