【連載】季節のプラントベースレシピ(第28話)「よもぎの米粉スチームケーキ」
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【連載】季節のプラントベースレシピ(第28話)「よもぎの米粉スチームケーキ」

春になると野山や道端など、あちらこちらに顔を出すよもぎ。今回ご紹介するのは、そんな春の恵みと米粉や甘酒を使った、しっとりふわふわの蒸しケーキです。

よもぎは「和製ハーブ」とも呼ばれ、食物繊維、カルシウム、鉄分、βカロテンなどを豊富に含む栄養価の高い野草です。特に女性にうれしい造血作用やデトックス効果、体をあたためる働きがあるとされ、古くからお茶やお餅などに用いられてきました。

春の寒暖差や疲れが出やすい時期にも、からだを内側から整えてくれる心強い味方です。

よもぎを摘む際は、できるだけ人や車通りが少ない場所を選び、葉先から15cmほどの新芽の部分を摘み取ります。摘む時期は葉が柔らかい3〜6月くらいまでがおすすめです。

わが家は子どもたちとお散歩や公園に行く際によく摘んでいるのですが、生えている場所や種類によって香りが全然違うことに気づき、以来香りのチェックは欠かせません。

よもぎによく似た雑草と間違うことも避けられますので、摘む時はぜひ香りの良いものを選ぶようにしてくださいね。

生のよもぎが手に入らないときは、乾燥よもぎパウダーでも代用可能です。

蒸して作るおやつは消化にも優しく、小さなお子さんやアレルギーがある方にも安心してお召し上がりいただけます。

ふんわり蒸し上がったケーキは、ほんのり甘く、草餅のようなやさしい香り。できたてはもちろん、冷めても美味しく、おやつや朝ごはんにもぴったりです。

【よもぎの米粉スチームケーキのレシピ】

 

<材料> 15cmのホール型1個分(プリン型なら5〜6個分)

 

【A】

豆乳 170g〜

甘酒(濃縮タイプ) 60g

油 30g(米油や太白ごま油などクセのないものがおすすめ)

きび糖 40g(甜菜糖、上白糖でも可)

塩 ひとつまみ

 

【B】

米粉(製菓用) 190g

片栗粉 20g

 

ベーキングパウダー 8g

重曹 2g

 

茹でて刻んだよもぎ 80g(茹でる前は約160g)

またはよもぎパウダー 5g

【下準備】

⚫︎よもぎはよく洗い、沸騰したたっぷりのお湯に塩ひとつまみ(分量外)入れて茹で、再度沸騰したら冷水にさらし、しっかり水気を絞ったら包丁で刻むかすり鉢でする

⚫︎蒸すためのお鍋にお湯を沸かしておく

⚫︎型にシートを敷いておく

①ボウルに【A】を入れて泡立て器でよく混ぜる

②①のボウルに【B】と茹でて刻んだよもぎ又はよもぎパウダーを入れて泡立て器かゴムベラでよく混ぜる。

(写真はよもぎパウダーを使用しています)

③蒸す直前にベーキングパウダーと重曹を加え手早く混ぜ、型に流し込む

④蒸気の上がったせいろに入れ、強火で10分→弱火で10〜15分蒸す

⑤竹串を刺して何もつかなければ完成!火からおろし、粗熱が取れたら型から外す

※せいろから取り出す際はやけどにご注意ください。

出来立てはもっちり感が強く、冷めてしばらくすると生地がふんわりしっとりと落ち着きます。熱々の時は生地がくっつきやすいので、カットする場合は冷めてからがおすすめです。

 

甘納豆をトッピングしたり、あんこやクリームを添えても美味しくお召し上がりいただけます。

ぜひお好みでお楽しみくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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