【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
5,055 view
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd HM=HITOMI AKIYAMA

「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。

今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな体験をするのは旅とお酒が大好きで、2023年には旅のエッセイ集『じゆうがたび』を出版したフリーアナウンサーの宇賀なつみさんです。

(第1章)に続き(第2章)では、W サンフランシスコについてお送りしていきます。

【あわせて読みたい】宇賀なつみ サンフランシスコ編

(序章)サンフランシスコのサステナビリティ

(第1章)サンフランシスコ国際空港

(第3章)アリス・ウォータースの哲学

(第4章)サンフランシスコ近代美術館

(第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ

(終章)Returning to TOKYO

サンフランシスコのカルチャーを大切にするホテル「W サンフランシスコ」

今回3泊5日の旅で滞在先となるホテル「W サンフランシスコ」に到着です。サンフランシスコ市内の中心部に位置するこちらのホテル。ロケーションは観光名所のサンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)や広々とした芝生が広がる公園、イェルバブエナガーデンズからも歩いてすぐの、とても便利な場所にあります。スタイリッシュなWブランドのロゴマークが印象的で、レセプションには電飾で彩るサンフランシスコの街を模したアートや、通称“リビングルーム”と呼ばれるロビーには、ワイヤーで形づくられ天井から吊り下げられたクラゲのような巨大なインスタレーションアートが出迎えます。

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

チェックインを済ませた私たちに、ウェルカムドリンクとして振る舞われたのはサステナビリティを実行している地元カリフォルニアのシャンパン。ホテルのムーディさも相まった素敵なおもてなしで歓迎を受けます。さらに、部屋の中にウェルカムフードとして用意されていたケーキは、なんとホテルの屋上で飼っている蜂から採れた蜂蜜を使った「ルーフトップハニーケーキ」。ケーキの横にはそのまま食べることができる栄養満点の蜂の巣が添えられています。過去にエシカでも何度か記事として取り上げてきたように、花粉を運び受粉を手助けする蜂は、生物多様性保存の観点から自然界で重要な役割を果たす大切な存在であり、近年では絶滅の危機に警鐘も鳴らされています。そんな背景から、養蜂の必要性が謳われ、都市の中心部でも建物の屋上での養蜂が増えてきているのです。ここ、Wホテルでも屋上での養蜂が実行されていて、採取した蜂蜜はホテル内のレストランで使用されているのだそう。こんなところにもサステナブルの種を見つけることができました。

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

荷物を置いたら早速ホテルの中を散策してみます。ホテルに滞在しているゲストが自由に利用できるフィットネスジムでは、ネオンのような照明に天井はガラスのドーム型になっていて、ゆったりとした円形のそのスペースにバイクやランニング、ウエイトトレーニングができるマシンが並びます。テンションの上がる空間でポジティブに運動が出来そう。シャワーや着替えのできるロッカールームや洗面所が併設されているのも嬉しいポイントです!

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

続けてホテルの中を観察してみると、壁に床に天井に柱にと、至る所に印象的なデザインやイラストを見つけることができます。これら一つ一つに、実はサンフランシスコを象徴する意味が隠されていました!

例えば、壁に大きく描かれた拳に「HAIGHT」の文字、そして同じく拳に「LOVE」の文字。これらはヒッピームーブメントの聖地でもあったヘイトストリートや、LGBTQ+文化へのオマージュとなっています。ユニコーンの絵は、サンフランシスコにIT企業が多く集まっていることから、ユニコーン企業を目指す風潮をもじる遊び心から描かれているのだとか。

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

Photo=YUSUKE TAMURA ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

何気なく建っている柱にも実は意味が隠されています。四角い模様が連なって描かれている柱はサンフランシスコ市内の地図を、灰色の柱に黒いドットが描かれているのは、サンフランシスコ特有の気象現象である霧をイメージしているのだそう。随所にサンフランシスコの特徴を、さりげなくスタイリッシュに、なおかつ茶目っ気たっぷりに忍ばせているところに、カルチャーへのリスペクトとサンフランシスコ愛が感じられます。これから観光していくサンフランシスコという土地をもっともっと知りたくなり、ますます旅の気分が盛り上がってきました!

文:神田聖ら(ethica編集部)

次回は、パレス オブ ファインアーツやフェリービルディング マーケット プレイスなど、市内を観光しながらサンフランシスコのサステナブルな旅を引き続きリポートしていきます!

【あわせて読みたい】宇賀なつみ サンフランシスコ編

(序章)サンフランシスコのサステナビリティ

(第1章)サンフランシスコ国際空港

(第3章)アリス・ウォータースの哲学

(第4章)サンフランシスコ近代美術館

(第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ

(終章)Returning to TOKYO

出演:宇賀なつみ

1986年東京都練馬区生まれ。2009年立教大学社会学部を卒業し、テレビ朝日入社。入社当日に「報道ステーション」気象キャスターとしてデビューする。その後、同番組スポーツキャスターとして、トップアスリートへのインタビューやスポーツ中継等を務めた後、「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」「池上彰のニュースそうだったのか」等、情報・バラエティ番組を幅広く担当。2019年に同局を退社しフリーランスとなる。現在は、『土曜はナニする!?』(関西テレビ)、『池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日)、『日本郵便 SUNDAY’S POST』(TOKYO FM)等、テレビ・ラジオを中心に活躍中。

企画・構成:ethica編集長 大谷賢太郎

あらゆる業種の大手企業に対するマーケティングやデジタルの相談業務を数多く経験後、2012年12月に『一見さんお断り』をモットーとする、クリエイティブ・エージェンシー「株式会社トランスメディア」を創業。2013年7月に投資育成事業として、webマガジン「ethica(エシカ)」を創刊。2017年1月に業務拡大に伴いデジタル・エージェンシー「株式会社トランスメディア・デジタル」を創業。2018年6月に文化事業・映像事業を目的に3社目となる「株式会社トランスメディア・クリエイターズ」を創業。

創業12期目に入り、自社メディア事業で養った「情報力」と「アセット」を強みに「コンテンツ」「デジタル」「PR」を駆使した「BRAND STUDIO」事業を展開するほか、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を展開。

宇賀なつみさん初のエッセイ本『じゆうがたび』

気象アナウンサーからスタートし、スポーツキャスター、報道・バラエティ番組などキャリアを積み重ねる中で湧き上がった心情や直面した壁を、旅先の記憶と共に綴った55のエッセイ。学生時代・プライベートのことなども飾らずに語られています。等身大の宇賀なつみが惜しみなく表現されていて読み進めるごとに人としての彼女を好きになっていく…、そんなエッセイ本です。

『じゆうがたび』は発売中

詳しくはこちらから

https://amzn.asia/d/igNdB3J

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第1話)逆張り者
独自記事 【 2025/9/5 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (序章)最初の関門
独自記事 【 2025/8/31 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...
持続可能な酪農の実現を支える明治の取り組みと、乳業の歴史
sponsored 【 2025/9/3 】 Food
乳製品やチョコレートなどの食品を取り扱うメーカーである明治(Meiji)。大ヒット商品でもある「明治おいしい牛乳」や「明治ブルガリアヨーグルト」などは冷蔵庫に常備され、マストアイテムになっている…なんて家庭も多いのでは?そんな私たちの日常生活に欠かせない明治グループは、2021 年から「健康にアイデアを」をグループスロ...
【単独取材】料理に懸け30年、永島健志シェフが語る美食哲学
独自記事 【 2025/10/9 】 Food
この取材は、かつて学校が苦手な不良少年だった、永島健志さんが、料理という表現と出会い「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5度獲得したスペインのレストラン「エル・ブリ」で修業し、帰国後に体験型レストラン「81」を立ち上げた貴重な経験を語って頂いたものである。
アラン・デュカス氏が登壇「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2025」 記者発表会レポート
INFORMATION 【 2025/9/15 】 Food
今年で開催15回目となる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、少し敷居が高いと感じてしまう人もいるフランス料理を、馴染みのない人にも楽しんでもらいたいという思いから誕生したグルメフェスティバルです。期間中(9月20日〜10月20日)は、参加しているレストランにて特別価格で、本格的なフレンチのコース料理を...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【連載】評伝小説「ボルネオ・サラリーマン」 (第2話)新天地
独自記事 【 2025/9/25 】 Work & Study
この物語は、大阪を拠点とする一企業・サラヤが20年にわたり、ボルネオという地で環境保全活動に取り組んできた軌跡を一人のサラリーマン・廣岡竜也の目線から辿った記録である。 人と地球にやさしい「ヤシノミ洗剤」を生み出したサラヤが、環境を破壊しているという誤解を受けたことが発端となり、次々と困難が立ちはだかるも、諦めない者た...

次の記事

”カカオもフルーツの一つ“ ゴディバのバレンタインミューズは冨永愛さん
ブライダル事業者としては初の「さいたま市SDGs認証企業」認証

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます