サンマで「秋」を楽しむ
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サンマで「秋」を楽しむ

おいしくて、しかもヘルシー

読書やスポーツもいいけれど、やっぱり秋は「食欲」。栗やマツタケ、ナシなどとおいしいものがたくさんある中でも、秋を代表する味覚といえばサンマでしょう。この時期、脂がのってくるサンマの塩焼きは、格別のおいしさです。

サンマは漢字で「秋刀魚」と書きますが、夏目漱石の「吾輩は猫である」の中では「三馬」と記され、秋刀魚が一般的になったのは大正時代から。秋に旬を迎え、銀色で細い流線形の姿が刀に似ていることからこう書かれるようになりました。

サンマはおいしいばかりではなく、健康にいいことでもよく知られた魚です。EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれ、血液の流れを良くして脳梗塞や心筋梗塞を予防する他、体内の悪玉コレステロールを減らしたり、脳細胞を活性化させる効果もあるといわれています。

ちなみに、自宅でサンマを焼いて食べる際、新鮮なサンマを見分けるには①尾の付け根や口元が少し黄味がかっている。②黒目の周りの白い部分が透き通っている。③大きくて厚みがある。④お腹が硬い。⑤尾を持ち、頭を上にして垂直にするとピンと立つ。などのポイントが参考になります。

東京の秋を彩る「さんま祭り」

9月8日、炭火で焼いたサンマを参加者に無料でふるまうイベント「目黒のさんま祭り」がJR目黒駅前で行われ、多くの人で賑わいました。                        「サンマは目黒に限る」のオチで知られる古典落語「目黒のさんま」にちなみ、目黒駅前商店街振興組合青年部(品川区)が96年にスタートしたこのイベントも今年で18回目を数え、いまや東京の秋を代表する人気イベントに。今回も約7000匹のさんまが焼かれ、ピーク時には3時間待ちという混雑でしたが、参加した人たちは「脂がのっておいしい。待った甲斐がありました」「自宅では炭火焼のサンマは味わえないので、とてもおいしくいただきました」と満足そうでした。

主役は宮古のサンマ

「目黒のさんま祭り」で来場者に配られるのが岩手県宮古で採れた新鮮なサンマです。お祭りを始めて3年目、たまたま目黒で「さんま祭り」を開催していることを知った同市から申し入れがあり、以来毎年無償で提供されることに。その後、サンマには欠かせないものということから徳島県神山町からすだちが、栃木県那須塩原市からは大根が、さらに、和歌山県みなべ町からは備長炭が送られてくるようになり、それが縁となって品川区と宮古市は災害時相互援助協定を結び、宮古市と神山町は友好提携都市となりました。

小さなサンマが取り持つ大きな縁

そして、忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災。宮古市は大きな被害を被りました。この時、品川区はいち早く支援物資を届けたり、区民などから寄せられた義援金を届けるなどの支援を実施。さらに昨年4月からは宮古市へ区の職員5人を派遣して現地で宮古市役所の職員らとともに復旧・復興に尽力しています。
一方、復興のさなかにある宮古市では、震災以降も毎年「目黒のさんま祭り」に全面協力しています。今回、酷暑の影響で海水の温度が高くサンマが南下せず、宮古では不漁でしたが、それでも北海道根室市で採れたサンマを宮古市が仕入れて、目黒に提供。また、当日は山本正徳市長をはじめとする市の職員、漁業関係者が多数参加し、イベントを盛り上げました。                                             「目黒のさんま祭り」実行委員長の中崎政和さんは「まだ復興途中にあるにもかかわらず、さんま祭りを成功させたいと頑張ってくださった宮古市の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。こちらも今後、復興のための支援を続けていきたい」サンマが取り持った小さな縁は、確実に大きなものになっています。

落語「目黒のさんま」

ある殿様が鷹狩りで目黒に行った時、空腹となり、農家で焼き立てのサンマを分けてもらって食べたところ、脂ののったサンマの味がいたく気に入った。屋敷に戻って、もう一度サンマを食べたいと思った殿様だったが、屋敷の食膳にサンマが出るわけもない。

そこで、親戚へ食事に呼ばれた際、殿様は、ここぞとばかりにサンマを所望したが、親戚の家来は殿様の体を気遣い、サンマを蒸し脂を抜いて食膳に。もちろん、おいしいわけがない。

「このサンマはいずれより取り寄せた?」

「日本橋魚河岸にてございます」

「それはいかん。サンマは目黒に限る」

記者 清水 一利(しみずかずとし)
55年千葉県市川市生まれ。明治大学文学部(史学地理学科日本史専攻)を卒業後、79年、株式会社電通PRセンター(現・株式会社電通パブリックリレーションズ)に入社。クライアント各社のパブリシティ業務、PRイベントの企画・運営などに携わる。86年、同社退社後、87年、編集プロダクション・フリークスを主宰。新聞、雑誌(週刊誌・月刊誌)およびPR誌・一般書籍の企画・取材・執筆活動に従事。12年「フラガール3.11~つながる絆」(講談社)、13年「SOS!500人を救え~3.11石巻市立病院の5日間」(三一書房)を刊行。

清水 一利

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