「NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!」「ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン」エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介 特別な体験と物語を紡ぐ、サスティナブルなオーガニックタオル(後編)
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「NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!」「ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン」エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介

「その年のコットンの出来を楽しむ文化を広めよう。たとえば、ワインをヴィンテージの違いで楽しむようにーー。そのアイデアから生まれたのが、『コットン・ヌーボー』

前編につづき、「最大限の安全と最小限の環境負荷で」をポリシーに、サスティナブルなオーガニックタオルを手がけるIKEUCHI ORGANIC。快適な使い心地だけでなく、エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介します。

ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン

コットンの原料は綿花。綿花は農作物です。多くの農作物がそうであるように、その年の気候や土地の状況などによって出来や収穫量が左右され、品質が変わることもあります。特に自然に近い状態で栽培するオーガニックコットンは品質が均一にならず、当然、タオルにしても違いが出てしまう。IKEUCHI ORGANICには、「前に扱った商品と手触りが違う」と販売店から返品されることがあったと言います。

オーガニックコットンだからこそのデメリット。しかし、逆転の発想で新しいプロジェクトを立ち上げます。

「その年のコットンの出来を楽しむ文化を広めよう。たとえば、ワインをヴィンテージの違いで楽しむようにーー。そのアイデアから生まれたのが、『コットン・ヌーボー』です」

そう話すのは、IKEUCHI ORGANIC取締役社長の阿部哲也さん。通常は風合いを一定に保つために複数の年にわたって収穫されたオーガニックコットンを混ぜて糸を作りますが、「コットン・ヌーボー」は収穫年度によって分けた糸で作られます。すると、年によって質感や手触りが違ってくるのだそう。阿部さんはこう続けます。

「年ごとの風合いの違いを楽しんでもらうことで、タオルを使った人に、コットンは農作物であることを知ってもらいたい。そして、サスティナブルなものづくりや消費について考えてもらうきっかけになれば」

この斬新かつ魅力的なプロジェクトを実行にこぎつけられたのは、協力してくれたタンザニアのコットン農家の皆さん、趣旨に賛同して投資してくれた賛同者、そして、発売前から「ほしい!」と予約してくれた人たちの存在だったと言います。多くの支えに報いようと、IKEUCHI ORGANICではコットン農家を長期的に支援するため、プロジェクトのスタート時に生まれた子が成人を迎えるまで、この取り組みを続けることを発表しています。

「タオルを使った人に、コットンは農作物であることを知ってもらいたい。そして、サスティナブルなものづくりや消費について考えてもらうきっかけになれば」

NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!

タオルを作る過程で、どうしても残ってしまう糸。貴重なオーガニックコットンを無駄にしたくないという思いから生まれたタオルが、サスティナブルの先進国、アメリカで静かなブームを呼んでいます。

舞台はニューヨーク。マンハッタン島のイーストリバーをはさんだ東側に広がるブルックリンは、デザイナーやアーティストが多く住み、常に最先端のカルチャーを発信し続けるエリアです。その街のパークスロープという地区にある「J + B Design & Cafe」は、日本の伝統文化に根ざした雑貨や情報を紹介するジャパンカルチャーのアンテナショップ的な存在。2年前、このショップでIKEUCHI ORGANICのタオルが取り扱われるようになり、昨年ストアインショップを同ストア内にオープンしました。さらにそれがきっかけとなり、同じ地区に店を構える「パークスロープ・フード・コープ」という、いわゆる生活協同組合と縁がつながります。

「J + B Design & Cafe」は、日本の伝統文化に根ざした雑貨や情報を紹介するジャパンカルチャーのアンテナショップ的な存在。

パークスロープ・フード・コープは、オーガニック食材を取り扱っていますが、組織自体がオーガニックな運営をしていることが注目を浴び、成長を続けています。買い物するには組合員にならなければならず、さらに、組合員は荷出しやレジ打ちといった仕事を担わなければなりません。置いている商品は、オーガニック認証を受けた商品だけでなく、独自の規定を作り、オーガニックで栽培しているのに金銭的な事情などで認証を取れない小さな農家が作った農作物などを積極的に仕入れるなど、サスティナブルな農業をサポートしています。

「フェアトレードを通じてサスティナブルな農業やものづくりを目指している私たちの考え方に非常に近いと感じました。そこで、パークスロープ・フード・コープに向けた商品を開発することに決めたのです」

と、IKEUCHI ORGANICのPR インターナショナルリレーションズマネージャーの山鬼育子さん。

着目したのが、残った糸。ロット違いや色違いで発生した生地や商品の他、タオルを作った時に余ってしまった糸を集め、IKEUCHI ORGANICが60余年で培った技術とノウハウで新しいタオルに仕立てます。そうして生まれたのが「ブルックリン・サスティナブル・ライン」。

この夏、逆輸入する形で「ブルックリン・サスティナブル・ライン」が日本にもお目見えしました。直営店やウェブサイトで限定販売。7月10日には、パークスロープ・フード・コープの取り組みなども紹介するイベントを、東京・南青山、京都、福岡の直営店で開催しました。

食べ物やコスメのように自分に合ったものを選び、ワインのごとく楽しむーー。1枚のタオルが手元に届くまでの物語、人々に思いを馳せながら、大切に慈しむように使いたい。IKEUCHI ORGANICのタオルは、物への愛情を思い起こさせてくれる逸品なのです。

着目したのが、残った糸。ロット違いや色違いで発生した生地や商品の他、タオルを作った時に余ってしまった糸を集め、IKEUCHI ORGANICが60余年で培った技術とノウハウで新しいタオルに仕立てます。そうして生まれたのが「ブルックリン・サスティナブル・ライン」。

■ IKEUCHI ORGANICに関する情報はこちら

http://www.ikeuchi.org/

前編はこちらから

特別な体験と物語を紡ぐ、サスティナブルなオーガニックタオル(前編)作る人、使う人、そして、地球にも優しいサスティナブルなタオル

 

ーーBackstage from “ethica”ーー

肌に優しく、口に入れても大丈夫なオーガニックコットンを織り上げたIKEUCHI ORGANICのタオルは、赤ちゃんや小さなお子さんのいるご家庭で喜ばれているようです。モデルの蛯原友里さんもその一人。息子さんの肌荒れがひどくなり、オーガニックのタオルや肌着を調べていた中で、うれしいプレゼントが届いたとブログで綴っています。

大切な人へのギフトにおすすめの逸品です。

記者 中津海 麻子

朝日新聞契約ライター、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。人物インタビュー、食、ワイン、日本酒、本、音楽、アンチエイジングなどの取材記事を、新聞、雑誌、ウェブマガジンに寄稿。主な媒体は、朝日新聞、朝日新聞デジタル&w、週刊朝日、AERAムック、ワイン王国、JALカード会員誌AGORAなど。大のワンコ好き。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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中津海 麻子

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