「夢は叶うと信じ、描き続けた日々 今、笑顔が波のように世界へ広がる」 世界に笑顔を広げるアーティストRIEさん【後編】
sponsored
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
2,661 view
「夢は叶うと信じ、描き続けた日々 今、笑顔が波のように世界へ広がる」 世界に笑顔を広げるアーティストRIEさん【後編】

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

マレーシアのボルネオ島で出会った一人の少女の言葉に励まされ、再び絵筆を握る。そして、少女や応援してくれる人の思いを託したRIEさんの絵は大空へーー。世界に絵がを広げるアーティストRIEさんが語る、笑顔、そして夢。

前編につづき、独占インタビュー後編

心に傷を抱えて訪れたボルネオ島での貧しい少女との出会い、そして帰国

ーーボルネオから帰国後はどうされたのですか?

半年ほど療養した後、友人の紹介で東京のカフェで働き始めました。私のペースで働いていいと言ってくれ、ありがたかった。ある日、店頭に出す看板を書いておいてと頼まれ、そこに少しイラストも描いたんです。さらに結婚式の二次会があるからと、ウェルカムボードを書かせてもらうことに。そうしたことが少しずつ口コミで広がり、25歳の時には絵を仕事にするようになりました。

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

ーー幼いころ大好きだった絵を描くこと。再び絵筆を握って何を感じましたか?

仕事として絵を描き始めたのに、「ちゃんと勉強してない私の絵なんか」という引け目もあり、最初のうちは人に見せるのが怖かった。「画家」という肩書と、「私は世界中に笑顔を広げるアーティストです」とを書いた名刺を作ったのですが、3カ月はそれも配れませんでした。そんな中、応援してくれる友達が「私がもらってあげる」と言ってくれたのです。

さらに名刺には「私の夢は飛行機に絵を描くことです」とも記しました。実は学生時代、飛行機の機体に絵を描きたいと思い、航空会社に問い合わせたことがありました。再び絵を描き始めたとき、そのことを思い出して。改めて「夢」として掲げてみようと思ったのです。名刺をもらってくれた友人は「その夢は言ったほうがいい。きっと叶うから」と。その言葉に励まされ、名刺に書くだけでなく口にも出して言うようにしました。

すると2012年のある日、知り合いから連絡が。ANA創立60周年記念の機体デザインコンテストがあり、作品を募集しているというのです。まさに千載一遇のチャンス。夢を言いふらしていて本当によかった(笑)。テーマは「あなたの夢を飛ばしませんか?」。締め切りまで1週間ほどしかありませんでしたが、「世界中に笑顔を広げる」という私の夢を絵に込め、世界中の子どもたちが笑顔で地球を囲んでいるデザインを描き上げました。

夢を描いた飛行機が大空を翔ける

ーー全世界から集まった7000余りの応募作品の中から見事大賞を受賞されました。どんな気持ちでしたか?

びっくりしたし、自分の描いた絵が大空を飛ぶという夢が叶い、本当にうれしかった。でも何より一番湧いてきたのは感謝の思いでした。それまで、「夢ばかり見てないで現実を見たほうがいい」「叶うわけないじゃないか」と否定されることの方が多く、何度もくじけそうになりました。そんな中でも何人かは「絶対に叶うよ!」と応援してくれた。その人たちの顔がよぎったのです。その中にボルネオの少女の顔もありました。私が再び夢を持ち絵を描こうと立ち上がれたのも、その夢が叶ったのも、彼女の言葉があったから。

サラヤのエコボトルのデザインをしたご縁で、2014年、サラヤ主催のボルネオを訪ねるツアーに参加したのですが、あのとき行った村がどこにあるのかわからず、少女には会えませんでした。会ってお礼の気持ちを伝えたい。そして作品を見てもらいたい。その思いもきっといつか叶うと信じています。

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

ーーその後は画家としてアーティストとして多くの作品を発表。さらに、2014年からは書籍の絵も手がけています。

「世界中に笑顔を広げる」という思いは、私の絵を見てくださった方には届くかもしれません。でも、それだけでは限界があると感じてもいました。そんなとき、マザー・テレサの言葉をつづった書籍で絵を描かせていただくお話をいただきました。『世界で一番たいせつなあなたへ』『あなたのままで輝いて』に続き、4月には3冊目となる『ほんとうの自分になるために マザー・テレサに導かれて』が刊行されました。本になることでより多くの方々に手に取っていただき、笑顔を届けられたらと思っています。

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

実は、絵の活動をするようになってからも苦しい思いや挫折することが何度もありました。そんなとき、マザー・テレサのこの言葉に巡り会い、救われました。

「わたしは神さまの手の中の小さな鉛筆。神さまが考え、神さまが描くのです」

こうしたら人に気に入られるんじゃないかとか、そういうことは気にせずに、神さまの手の中の小さな鉛筆に徹して描こうーー。そう気持ちを切り替えたら、「RIEさんの絵を見ると心があったかくなる」「心にしみます」と言葉をかけられるようになったのです。今もマザー・テレサの言葉はとても大切にしていて、活動する中でいつも立ち返るようにしています。

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

近くにいる人に伝えた笑顔が波紋のように世界に広がっていく

ーー最後に、RIEさんの「私によくて、世界にイイ」をお聞かせください。

やはりマザー・テレサの言葉に、「遠くの人を愛するというのは簡単です。ですが、愛は家庭から始まるのです」というものがあります。4月に出た本の中で、著者の方がこの言葉に関し、「誰かを愛するならば、まずは一番身近な人から。それが愛の大原則なのです。愛は家庭から始まって、全世界に広がっていきます」と解説しています。

私が世界に広げたい笑顔は、愛の中に含まれるもの。「愛」を「笑顔」に変え、自分なりに捉えてみました。

「誰かを笑顔にしたいならば、まずは一番身近な人から。それが笑顔の大原則なのです。笑顔は家庭から始まって、全世界に広がっていきます」

私の身近な人に笑顔を伝え、その人がまた身近な人に伝える……それがいつか波紋のように世界中に広まっていく。それこそが「私によくて、世界にいい」。皆さんもぜひ、一番身近な人に笑顔を届けてほしい。そのメッセージを胸に、そして絵筆に込め、これからも描き続けていきます。

Photo=YUSUKE TAMURA (TRANSMEDIA)

前編はこちらから

【前編】世界中に笑顔を広げたいーー 暗闇を超えてたどり着いた夢」

世界中に笑顔を広げるアーティストRIE

1982年大阪府堺市生まれ。(現在、湘南在住)2002年京都嵯峨芸術短期大学陶芸学科卒業。2005年にボルネオ島のある村で、貧しくても感謝を忘れない一人の少女の笑顔と出会い、大切なのは「心の豊かさ』だと気づく。 それ以来、「人の心の豊かさ、温かさを世界中に広げたい』という願いを込めて絵を描き続けている。2009年日本テレビ『おしゃれイズム』スタジオアート作品提供。2011年宮城県南三陸町を訪問。震災復興支援の絵を贈呈。2012年ANA創立60周年機体デザインコンテスト大賞を受賞。2015年『世界で一番たいせつなあなたへ~マザー・テレサからの贈り物~』2016年『あなたのままで輝いて~マザー・テレサが教えてくれたこと~』2017年『ほんとうの自分になるために~マザー・テレサに導かれて~』(いずれもPHP研究所)を出版。その他、書籍の出版、個展等幅広いジャンルで活躍している。

公式HPhttp://www.mongara-art.com

 

記者 中津海 麻子

朝日新聞契約ライター、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。人物インタビュー、食、ワイン、日本酒、本、音楽、アンチエイジングなどの取材記事を、新聞、雑誌、ウェブマガジンに寄稿。主な媒体は、朝日新聞、朝日新聞デジタル&w、週刊朝日、AERAムック、ワイン王国、JALカード会員誌AGORAなど。大のワンコ好き。

ーーBackstage from “ethica”ーー

「夢なんてどうせ叶いっこない」。誰しも現実を目の当たりにして、そんな風い口をつぐんでしまいがち。でも、たくさんの人に伝え続けることが夢実現への大きな一歩になるーー。RIEさんの言葉の数々には、自分の心に正直に生きるヒントがいっぱいです。インタビューに加え、ぜひムービーもチェックしてみてくださいね。

提供:サラヤ株式会社

http://www.saraya.com

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

中津海 麻子

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica Traveler】連載企画Vol.4 宇賀なつみ (第3章)アリス・ウォータースの哲学
独自記事 【 2024/2/28 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事 【 2024/2/14 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.2 宇賀なつみ (第1章)サンフランシスコ国際空港
独自記事 【 2024/1/31 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組のシーズン3がスタート!
独自記事 【 2023/10/10 】 Work & Study
持続可能な開発目標(SDGs)が国連サミットで採択された2015年から8年。サステナブルやSDGsといった価値観は耳に馴染んできたものの、まだまだ知らないことがたくさんありそうな奥の深い世界です。エシカでは、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演するSDGsやエシカルに...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
【エシカ独占インタビュー】宇賀なつみ 初エッセイ本『じゆうがたび』刊行記念
独自記事 【 2023/6/19 】 Work & Study
先月、長らく続いていた新型コロナウイルス感染症が5類感染症の位置付けとなったことで、ようやくマスクをはずして外出や旅行に繰り出す人々が増えてきました。旅行や観光業界の中では、近年世界中で注目されているものに「ウェルネスツーリズム」(※)というものがあります。そのトレンドを大々的にピックアップしたイベント、「ウェルネスツ...
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組のシーズン2がスタート!
独自記事 【 2022/11/7 】 Work & Study
持続可能な開発目標(SDGs)が国連サミットで採択された2015年から7年。サステナブルやSDGsといった価値観は耳に馴染んできたものの、まだまだ知らないことがたくさんありそうな奥の深い世界です。エシカでは、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演するSDGsやエシカルに...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

「世界中に笑顔を広げたいーー 暗闇を超えてたどり着いた夢」 世界に笑顔を広げるアーティストRIEさん【前編】
ウィニー・ウィリアムズ(ジェイド・ウィリアムズ)が熱唱 栄えあるショパール・トロフィーは誰の手に?【カンヌ国際映画祭】

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます