(第2話)アレルギーとのお付き合い 【連載】キコの「暮らしの塩梅」
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
(第2話)アレルギーとのお付き合い 【連載】キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ。」が実現できる、エシカルな暮らし・食のカタチってなんだろう。

仕事に家事に育児に……。日々、生活を回すだけでも大変な私たちにとって、

新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

 

でも、日々の暮らし、一日三度のごはんを、少しでも”良い”ものにできたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身も

ほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

 

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

アレルギーとのお付き合い

第1話では、私自身が「いい塩梅」な暮らしを心がけるようになったきっかけについて

お話させていただきました。

今回は、アレルギーとアトピーのことを中心に,

暮らしの中での工夫など、私なりのお付き合いの方法をお伝えできればと思います。

 

小さいころからの悩みだったアレルギーやアトピーですが、

自分自身のライフスタイルや社会の問題へと関心を持つことへとつながり、

今では少しポジティブに捉えられるようになりました。

 

娘もアレルギーがあることがわかった時は、申し訳ないような気持ちもありましたが、

最近は、制限があるなかでも食の楽しさを味わえるよう

代替食や調理法など工夫することも、楽しみのひとつとなっています。

私のアトピーは、アレルギーの影響もあり、季節の変わり目や不摂生が続いたときなどは

わかりやすく皮膚にかゆみとして出てきます。

一番ひどかった10代の頃は、ある日突然顔が腫れ、肌もボロボロになって

全身のかゆみで夜も寝られないほどでした。

 

アトピーの科学的な原因ははっきりとは解明されていませんが、

ひとつには腸との関係があると言われています。

腸は体内最大の免疫器官であり、さまざまな免疫物質を生み出しコントロールしています。

本来、体にとって不要だったり危険だったりするものをブロックしてくれる細胞が

ホコリや花粉などあらゆるものを敵と判断してしまい、抗体を作った結果起こるのがアレルギー反応です。

その暴走を止めるのも腸内の免疫物質であり、

免疫を正常な働きにするためには善玉菌を増やすことが大切だと言われています。

 

アトピーの改善のために、スキンケアや肌に触れるものを天然素材にするなどいろいろ試みましたが、

腸内環境を整える食生活を意識したことが、改善への一番大きな変化へとつながったように思います。

腸を整えるごはん

我が家のごはんは、お味噌汁、ごはん、おかず、お漬物の一汁一菜もしくは二菜が基本のスタイルです。

味噌やたくあん、納豆、キムチなど善玉菌を増やしてくれる発酵食品を毎食、積極的に摂るように心がけています。

 

反対に悪玉菌を増やす要因となるタンパク質(特に動物性)は食べ方や量に気をつけて

お肉は控えめに、お魚や栄養豊富な雑穀を中心に食べています。

 

栄養バランス的にあれも食べてこれも食べなきゃ、と考えていた頃は

毎日の食事が負担に感じた時もありましたが、

余裕がない時でもとりあえず具沢山のお味噌汁とご飯があればいい、と思うようになってからは、

献立を考えることも料理もとても楽になりました。

 

娘もお味噌汁の野菜はよく食べてくれるので、

食べるおかずに多少偏りがあってもまぁいいかと思えるようになり、

だいぶ肩の荷が下りました。

でもそのおかげか、娘も生まれてから便秘知らずです。

「こうでなきゃ!」からほどほどに

初めの頃はなんとかしたいという思いと、日に日に体が変わっていく快感で

ストイックに生活改善に取り組んでいました。

動物性のものは一切やめて基本、玄米菜食、定期的にプチ断食をして

半身浴やジョギングや、ホットヨガでデトックス。

素材は無農薬・無添加にこだわり、できるだけ手作りか生産プロセスが見えるものを選び、

加工食品やファーストフード、お菓子などは食べたいとも思わず。

とにかく”ナチュラル”に、”体にいい”ことが一番でした。

 

一方で「体にとってどうなのか」を頭で考え過ぎてしまって、

自分が本当に何を食べたいかわからなくなってしまったり

友達や家族と外食に行く時に素直に楽しめなかったり……

心が不自由になっていた部分もありました。

 

大きな改善は見られたけれど、このままだと長続きできないな、と。

その後は少しずつその時々のライフスタイルにあった形を模索し、

今ではこだわるところはこだわりつつも、ゆるくお付き合いしています。

一時落ち着いていたものの、産後ホルモンバランスの影響もあってか

再び出たり引いたりを繰り返しているアトピー。

体調に怪しさを感じたら、

 

まずは内臓を休める

汗をかく

よく眠る

できる限りストレスは解消する

 

私の場合は原因や対処法をあれやこれやと考えるよりも、

その4つを生活のなかで意識することが一番の改善につながっているように思います。

 

具体的には、

 

・夕食か朝食をお汁だけにして、胃を18時間以上休める

・半身浴でゆっくりお湯につかり、たっぷり汗をかいて体の血行もよくする

・家事ややるべきことは、その日は後回しにして8時に娘と寝る

・”ストレス解消”これが一番難しいのですが、私の場合は趣味に没頭する時間を作るか、上の三つをすれば精神的にも安定するので、物事の捉え方が変わって結果ストレスの軽減につながっています。

 

今では、私にとってアトピーは ”今の生活は無理があるよ” という

ひとつのバロメーターになっています。

つい毎日の慌ただしさでなおざりにしがちな、日々の生活やストレスの原因を見直して

自分の体と心の状態と向き合う必要があるよ、と体が伝えてくれているように思います。

 

不調が現れやすいところは人によってそれぞれですが、

頭痛や肌荒れ・肩こりなど、もし日々のなんとなく感じている不調があるなら

痛み止めなどの薬を飲んで改善させるのではなく、

なんでだろう? と自分の体の声に耳をすませる時間を持ったり、

毎日の生活を少し見直してみるのもいいかもしれません。

 

自分自身の体と心にとって無理のない暮らしをすることが

結果的に周りの人や、環境にとっても”良い”につながっていくように思います。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

京都在住の一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
まずは自分の“半径5m”から愛を広げていく。 エシカルウェディング経験者・沼田暁さんが考える社会貢献のかたち (前編)
独自記事 【 2020/3/2 】 Fashion
エシカルや社会貢献活動に関心があり、何か自分にできることをしたい。でも、いざ何かしようとしても「自分が役に立てることなんてあるのだろうか」と躊躇ってしまう人が多いのかもしれません。筆者である私も、そんな悩みが尽きない一人です。 悩める筆者がある“ウェディングドレス”をきっかけに出会ったのが、今回の主人公・沼田 暁(ぬま...
トップブランドの古着を藍染で蘇らせる”サスティナブル・ブランド” Indigo Love Ecoプロジェクト「BOKUWAKUMA」
独自記事 【 2020/2/10 】 Fashion
鮮やかでありながら深みもあり、様々に表情を変える藍色。 実はこれらの衣服は、本当なら捨てられてしまうかもしれなかった古着です。 ご紹介するのはシャネルやギャルソンの古着を藍染でリメイクする沖縄拠点のブランド「BOKUWAKUMA」。藍で染めることによって新たな命が吹き込まれより愛されるアイテムに蘇らせることで、ファッシ...
人が楽しむことをしたいーー。クリエーティブを仕事にする喜び。/木下舞耶(前編)
独自記事 【 2020/1/20 】 Work & Study
2019年6月に行われた「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」のセミナーに、一人の日本人女性が登壇した。広告会社でパラリンピックのプロジェクトに携わる木下舞耶さん。パラリンピックという障害者のスポーツの祭典を通じ、人々の意識、社会をも変えるコミュニケーションを標榜する。前編では、木下さんが歩んで来...
広告の祭典「カンヌライオンズ」にて開催されたパラリンピックの対談レポート
独自記事 【 2020/1/20 】 Work & Study
世界的な広告(クリエイティブ)の祭典「カンヌライオンズ」にて行われた電通の木下舞耶さん、国際パラリンピック委員会(IPC)のチーフ・マーケティング・コミュニケーションズ・オフィサー、クレイグ・スペンスさん、そしてパラリンピック金メダリストのマールー・ファン・ラインさんの対談の様子をレポートします。(記者:エシカちゃん)...
パラリンピックに懸ける思い【前編】/ 車いすテニス・船水梓緒里さん
独自記事 【 2020/1/6 】 Health & Beauty
車いすテニスを始めてわずか2年で世界国別選手権のジュニアクラス日本代表に選出され、その後2018年8月にはジュニアの世界ランキング1位となった船水梓緒里さん(三菱商事所属)。中学1年生の時、事故で車いす生活を余儀なくされ、人生に絶望しかけていた船水さんを救ったのが車いすテニスでした。 今回は来年の東京パラリンピックでの...
【ethica編集長対談】「ECOALF」創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ氏
独自記事 【 2019/12/23 】 Fashion
スペインのファッションブランド「ECOALF」の日本第1号店が2020年3月、東京・神宮前にオープンすることになり、先日、都内でその発表会が行われました。 「ECOALF」は世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、環境を守りながらペットボトルや漁業用の網などといった海洋プラスチックごみを再生して作った機能的な衣類や靴、...
ファッションデザイナー石川俊介さん『背景が見えにくいファッション産業への疑問』
独自記事 【 2019/12/16 】 Fashion
エシカルなコーヒーの調達率 99 % を達成したことにちなみ、9月9日に全国のスターバックス店舗で2015年から行われている「99 キャンペーン」。特に、同キャンペーンが初めて実施された、中目黒の「スターバックス リザーブ®️ロースタリー 東京」では、バリスタによるコーヒーの生産過程についてのマイクパフォーマンスが行わ...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
「外」からの視点がとらえた、日本の美しさ 【国木田彩良・前編】
独自記事 【 2018/10/4 】 Art & Culture
明治時代の小説家・ジャーナリストの国木田独歩の玄孫であり、現在、モデルとして活躍中の国木田彩良さん。このたび谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を原案とする短編映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』(高木マレイ監督)の茶人役で、女優に初挑戦しました。10月5日の映画公開を控え、2018年6月に建仁寺塔頭 両足院にて行われた映...
日本の良さを改めて実感!?  豪華舞台を楽しめる「日本博特別公演」の放映が決定!
独自記事 【 2020/6/15 】 Art & Culture
『ethica(エシカ)』6月号のテーマは、「エシカル世代」です。 新型コロナの影響で、ライブでエンターテイメントを楽しむ機会はほとんどなくなっていました。ようやく再開への道筋は見えてきたものの、実際にリアルな場に出かけてイベントなどを楽しめるのは、もう少し先になりそうです。そんな中、「エシカル世代」にも人気の2.5次...
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
「エシカルファッションってなに?」 ピープルツリーの場合
独自記事 【 2019/9/20 】 Fashion
日本とイギリスで展開するフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。人にも地球にも良いライフスタイルを提唱するエシカルファッションのパイオニアともいえるその活動は、ethica編集部でも創刊以来、大先輩としてその歩みに倣って参りました。 エシカルな気づきをテーマに情報発信を続けてきた私たちethicaは今年6周年を迎...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
一杯のコーヒーから広がる「 99 」への想い 。
独自記事 【 2019/11/12 】 Food
エシカルなコーヒー豆の購買率 99 % を達成したことにちなみ、毎年9月9日に全国のスターバックス店舗で行われる「 99 キャンペーン」 キャンペーン開始から5年目となる今年、中目黒の「スターバックス リザーブ ® ロースタリー 東京 」ではじめての「 99 キャンペーン」イベントが実施されました。 前編につづき「 9...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
The Breakthrough Company GO クリエイティブディレクター 砥川直大さん(前編)
独自記事 【 2020/4/20 】 Fashion
世界中で脱プラスチックの動きが広がる中、ペットボトルや魚網などの海洋プラスチックごみを再生して作った衣類や靴、かばんなどを次々に発表。現在ヨーロッパを中心に大きな注目を集めているスペイン生まれのファッションブランドが「ECOALF」です。この3月、日本第1号店が東京・渋谷にオープンしましたが、開店にあたり「地球の資源を...
蜷川実花×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/7/13 】 Art & Culture
渋谷パルコのPARCO MUSEUM TOKYOで新作個展「東京 TOKYO/MIKA NINAGAWA」を開催した写真家で映画監督の蜷川実花さん。蜷川さんの新作写真集「東京 TOKYO」の刊行を記念して行われたもので、会場には「東京に生まれ育ち、この街しか住んだことがない」という蜷川さんが「大事なものすぎてなんだか手...

次の記事

サーキュラーエコノミーがつくる暮らしのカタチ イケア・ジャパン マティアス・フレドリクソン氏
「休むこと」に対する意識

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます